クアラルンプール国際空港(通称:KLIA、Kuala Lumpur International Airport, IATA: KUL)は、バンコクのスワンナプーム空港やシンガポールのチャンギ空港と並んで東南アジアのハブ空港です。空港は、マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)から南へ約50キロメートルの場所(セランゴール州スパン地区 = Sepang, state of Selangor)に位置しています。この空港は、マレーシア最大の国際空港です。クアラルンプール国際空港は、35億米ドル(85億マレーシアリンギット)の費用をかけて建設され、1998年に開港した新しい空港です。ターミナルビルを含む全体計画を日本人建築家の黒川紀章が行い、メインターミナルを大成建設、サテライトを竹中工務店が施工しました。敷地面積は1万ヘクタール(アメリカのデンバー国際空港に次いで世界第二の広さ)があり、4000メートル滑走路が2本(最終的には4本になる予定)あります。
現在このクアラルンプール国際空港は、年間 3500万人の旅客と120万トンの航空貨物を取り扱う能力があります。2006年の実績では、国際線の旅客数が世界で13番目、アジアで7番目の国際空港となっています。2007年は、2005年に対して13.0%増加の年間旅客数26,938,970人でした。2008年の航空貨物取扱高は、2007年に対して2.2%増加の667,495トンとなっています。この航空貨物取扱高は、世界全体で見ると27番目の国際空港となっています。また2009年の統計によれば、年間旅客数は29,682,093人、航空機の離着陸回数は225,251回、航空貨物取扱高は601,620トンとなっています。
クアラルンプール国際空港は、マレーシア空港会社(Malaysia Airports (MAHB) Sepang Sdn Bhd)によって運営されており、マレーシア航空(Malaysia Airlines)とマスカーゴ(MASkargo)とエアアジア(AirAsia)およびエアアジア X(AirAsia X)がハブ空港として使用しています。この空港は、マレーシアの首都クアラルンプールを含むケランバレー地域圏、大ケランバレー、シャーアラム、スランゴール州、マラッカ州、ヌグリ・スンビラン州などマレーシア経済・工業・運輸の中心となっている広範囲の地域へのアクセスに役立ち、周辺にある主要都市へは高速道路が通じています。このクアラルンプール国際空港のIATA空港コード「KUL」は、かつてマレーシアの空の玄関口となっていたスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(スバン空港)のコード名となっていましたが、クアラルンプール国際空港が開港し国際空港としての機能が移ったためこの空港にコード名が引き継がれました。現在、スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港は、基本的にマレーシア空軍基地となっており、民間航空の定期便としてはターボプロップ航空機などの小型民間航空機によるいくつかの国内線が乗り入れているだけです。
名前:クアラルンプール国際空港(KLIA) / 英語:Kuala Lumpur International Airport / マレー語:Lapangan Terbang Antarabangsa Kuala Lumpur
所在地:マレーシアの首都クアラルンプール / KL International Airport, 64000 KLIA, Selangor, MALAYSIA エリア:空港からクアラルンプール中心部まで44キロメートル、プチョン(Puchong)まで28キロメートル、シャアラム(Shah Alam)まで40キロメートル、クラン(Klang)まで44キロメートル、ムラカ(マラッカ、Melaka)まで88キロメートル
クアラルンプール国際空港 地図(Map of Kuala Lumpur International Airport, Kuala Lumpur, Malaysia)、クアラルンプール国際空港 詳細地図
鉄道:空港連絡鉄道「KLIAエクスプレス(KLIA Ekspres)」が、空港(KL City Air Terminal)からクアラルンプール・セントラル駅までを直行列車で接続(所要時間28分)しています。「KLIAトランジット(KLIA Transit)」は空港からクアラルンプール・セントラル駅までを運転し、途中駅(サラッ・ティンギ駅、プトラジャヤ・サイバージャヤ駅、バンダル・タシッ・スラタン駅)で停車し、空港からセントラル駅まで所要時間36分です。