マナウス(ポルトガル語:Manaus, Brazil)は、ブラジル連邦共和国北部地域のアマゾナス州の州都であり、同州の最大の都市です。ブラジルで 7番目に大きな都市で、2022年の推定人口は 2,063,689人で、面積は約 11,401平方キロメートル(4,402平方マイル)です。州の東中央に位置し、マナウス都市圏の中心地であり、都市面積ではブラジル北部で最大の都市圏です。ネグロ川とアマゾン川の合流点近くに位置しています。アマゾン熱帯雨林地域にあるベレン(Belém)と並んで、人口100万人を超える2つの都市のうちの 1つです。海抜 92メートル(302フィート)、南緯 3度06分 西経 60度01分です。
この都市は 1669年にサン・ジョゼ・ド・リオ・ネグロ要塞(Fort of São José do Rio Negro)として建設されました。1832年に町に昇格し、先住民マナオス族(Manaós)の言葉の綴りを変えた「マナウス」という名が与えられました。1848年10月24日には法的に市制が施行され、ポルトガル語で「黒い川のほとりの街」を意味する「シダーデ・ダ・バラ・ド・リオ・ネグロ(Cidade da Barra do Rio Negro)」と改称されました。1856年9月4日には元の名称に戻りました。
マナウスはアマゾンの熱帯雨林の中心部に位置し、アマゾン地域における科学的研究と国際的な持続可能性問題に関する最も重要な拠点である国立アマゾン研究所の本拠地となっています。20世紀初頭には「アマゾンの心臓部」や「森の街」として知られていました。主要な経済の原動力は、自由経済特区であるマナウス工業団地です。市には自由港と国際空港があります。電子機器、化学製品、石鹸などの製造業に加え、蒸留業や造船業も営まれています。マナウスはブラジルナッツ、ゴム、黄麻、ローズウッドオイルを輸出しています。大聖堂、アマゾン劇場(オペラハウス)、動物園・植物園、エコパーク、そして地域博物館や先住民博物館も備えています。
ソリモンエス川(Solimões River)とネグロ川(Negro River)はマナウスのすぐ東で合流し、アマゾン川(Amazon River)を形成します(ブラジル流の川の定義によるもので、他の地域ではソリモンエス川はアマゾン川の上流域とされています)。1800年代後半、マナウスはゴム産業によって南米で最も裕福な都市となりました。ゴム産業のおかげで、マナウスは「熱帯のパリ」というニックネームを得ました。多くの裕福なヨーロッパ人一家がマナウスに定住し、洗練されたヨーロッパの芸術、建築、文化への愛着を持ち込みました。マナウスは、2014年ワールドカップのブラジル開催都市12都市の 1つであり、2016年夏季オリンピックのサッカー試合開催都市6都市の 1つでもありました。
マナウス イメージ(サン・セバスティアン広場)
マナウスの観光名所としては、サン・セバスティーナ広場(Sao Sebastioo square)、アマゾナス劇場(テアトロ・アマゾナス、Amazon Theatre)、ポリシア広場(Praça da Polícia)、州庁舎(パラセテ・プロヴィンシアル、Palacete Provincial)、北部人類学博物館(Museu do Homem do Norte)、インディオ博物館、アマゾン自然科学博物館、自由博物館(Palace of Liberty Museum)、サン・セバスティーナ教会(St. Sebastian Church)、受胎聖母大聖堂(Catedral Nossa Senhora da Conceição)、マナウス港(Porto de Manaus)、アドフ・ヒシボア公設市場、アマゾナス・アリーナ(Amazon Arena)、リオ・ネグロ橋(Rio Negro Bridge、マナウスとイランドゥバ(Iranduba)を繋ぐリオ・ネグロ川に架かる斜張橋)などがあります。