ベレン(ポルトガル語:Belém, Brazil、ポルトガル語で「ベツレヘム」の事、当初は「ノッサ・セニョーラ・デ・ベレン・ド・グラオ=パラ(Nossa Senhora de Belém do Grão-Pará)」、英語では「大パラーのベツレヘムの聖母(Our Lady of Bethlehem of Great Pará)」となります)、しばしば「パラーのベレン(Belém of Pará)」と呼ばれます。ブラジル連邦共和国北部地域のパラー州の州都で最大の都市です。アマゾン川への玄関口であり、賑やかな港、空港、バス/コーチの停留所があります。ベレンは大西洋から約 100キロメートル(62.1マイル)上流のパラ川沿いにあります。パラ川は大アマゾン川水系の一部であり、マラホ島(Ilha de Marajó)によってアマゾン・デルタの大部分から隔てられています。グアマ川(Rio Guamá)がグァジャラー湾(Baía do Guajará)そしてマラジョー湾(Baía de Marajó)に流れ込む河口北岸に位置する街で、マラジョー湾は南大西洋に繋がっています。推定人口 1,303,403人(都市圏を含めると2,491,052人)のベレンは、ブラジルで 12番目に人口の多い都市であり、経済的にも 16番目に大きい都市です。北部地域ではアマゾナス州のマナウスに次いで 2番目に大きな都市です。面積 1,059.4平方キロメートル(409.0平方マイル)、海抜 10メートル(30フィート)、南緯 1度27分21秒 西経 48度30分14秒です。
1616年にポルトガル王国によって設立されたベレンは、アマゾンにおける最初のヨーロッパ植民地でしたが、1775年までブラジルの一部ではありませんでした。街の新しい部分には近代的な建物や高層ビルが立ち並んでいます。植民地時代の部分は、木々が生い茂る広場、教会、伝統的な青いタイルなど、魅力を今も残しています。ベレンは植民地時代からの豊かな歴史と建築物を有し、近年では高層ビルの建設ブームが起こりました。
ベレンは、ブラジルのアマゾン地域の大都市、あるいは市内にマンゴーの木が多数生えていることから「シダーデ・ダス・マンゲイラス(マンゴーの木の街)」としても知られています。ブラジル人は、この街を単にベレンではなく、ベレン・ド・パラ(パラのベレン)と呼ぶことが多いです。これは、この街の以前の名称であるサンタ・マリア・デ・ベレン・ド・グラオン・パラ(大パラのベツレヘムの聖マリア)に由来しており、また、ブラジル国内のベレンという名の多くの町や、パレスチナ西岸のベツレヘムと区別するためでもあります。リスボンのサンタ・マリア・デ・ベレンにちなんで名付けられ、短縮形のベレンでもよく知られています。
ベレンにはベレン国際空港があり、この空港はブラジル国内の他、南米、北米(アメリカ合衆国)、ヨーロッパ(リスボン)の都市と結んでいます。この都市にはパラ連邦大学とパラ州立大学もあります。
ベレン イメージ(ヴェル・オ・ペソ市場)
ベレンの観光名所としては、グレイスの聖母大聖堂(Our Lady of Grace Cathedral)、セ大聖堂(Cathedral of Se)、サン・ジョアン・バチスタ教会(Igreja de São João Batista)、カルモの聖母教会(Igreja de Nossa Senhora do Carmo)、サント・アレシャンドレ - ムゼウ・デ・アルテ・サクラ教会(Igreja Santo Alexandre - Museu de Arte Sacra)、ベレ・オ・ペソ市場(Ver-o-Peso Market)、パラー州立博物館(Pará State Museum)、パラエンセ・エミリア・ゴエルディ博物館(Museu Paraense Emilio Goeldi、動物園と植物園も併設)、プレセピオ砦(Presépio Fort)、時計広場(Clock Square)、フラッグ広場(Flag Square)、IT センター(IT Center、ショッピングモール)、ショッピング・ボスケ・グロ=パラー(Shopping Bosque Grão-Pará、ショッピングモール)、パラ国立大学(Universidade Federal do Pará)、ウチンガ・カミロ・ヴィアナ州立公園(Parque Estadual do Utinga Camillo Vianna)などがあります。