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泉州 地図


 泉州市(せんしゅう し / チュエンヂョウ シー、中国語簡体字:泉州市、英語:Quanzhou City, China、略称は「鲤(鯉)」「泉」、旧称は「丰州(豊州)」「武荣州(武栄州)」「清源郡」「泉宁府」)は、中華人民共和国・華東地方(華南)の福建省沿岸やや南寄りにある都市(地級市)です。台湾海峡に面した晋江北岸に位置する港湾都市です。泉州市の下位行政区画は、4市轄区・3県級市・5県で構成されています。市轄区は 鯉城区(Licheng)・豊沢区(Fengze District)・洛江区(Luojiang)・泉港区、県級市は晋江市(Jinjiang)・石獅市(Shishi)・南安市(Nan'an)、県は恵安県(Hui'an)・永春県・安渓県・徳化県・金門県です。ただし金門県台湾(中華民国)が実効支配しています。市政府所在地は豊沢区です。2020年の国勢調査によると、泉州は福建省で最も人口の多い都市圏で、総人口(地級市全体)は 8,782,285人(2017年時点では人口 8,650,000人)です。市街地人口は 6,669,711人で、鯉城区、豊沢区、洛江区、晋江市、南安市、石獅市、恵安県、そして泉州台商投資区(泉州台商投資区、Quanzhou District for Taiwanese Investment)を包含しています。2010年には、泉州は中国で 12番目に大きな都市圏です。総人口で見ると福建省では最も人口の多い都市です。総面積は 11,218.91平方キロメートル(4,331.65平方マイル)、市区面積 872.4平方キロメートル(336.8平方マイル)、北緯 24度52分28秒 東経 118度40度33秒です。
 11世紀から 14世紀にかけて、泉州は外国貿易商にとって主要な港であり、ザイトン(Zaiton)として知られていました。マルコ・ポーロ(Marco Polo)とイブン・バットゥータ(Ibn Battuta)の両名が泉州を訪れ、二人は泉州を世界で最も繁栄し栄光に満ちた都市の一つと称賛しました。蒙古軍が日本とジャワ島を攻撃した際、主として海軍基地が泉州にあり、仏教寺院、ヒンドゥー教寺院、イスラム教のモスク、そしてカトリック大聖堂やフランシスコ会修道院を含むキリスト教会が集積する国際的な中心地でもありました。1357年、「イスパの反乱(亦思巴奚兵亂、Ispah rebellion、1357年~1366年、セム族(アラブ人とペルシア人のイスラム教徒)の軍隊が元に対して起こした反乱)」の失敗をきっかけに、この都市の外国人コミュニティは虐殺されました。明・清期における海賊行為や帝国の過剰反応といった経済混乱により、泉州の繁栄は衰え、日本との貿易は寧波浙江省)と乍浦(Zhapu、現在の浙江省嘉興市平湖市乍浦鎮)に移り、その他の外国との貿易は広州に限定されました。19世紀には泉州がアヘン密輸の中心地となりましましたが、港の堆積により大型船の貿易は困難を極めました。
 中世の海上貿易における重要性、宗教建築のユニークな組み合わせ、そして広範な考古学的遺跡により、「泉州:宋元中国の世界海洋商業貿易センター(Quanzhou: Emporium of the World in Song-Yuan China)」は 2021年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。
 泉州市は、台湾海峡に繋がる泉州湾(Quanzhou Bay)に注ぐ晋江(Jin River)と洛陽江(Luoyang River)の河口に挟まれた地域に位置しています。その周囲の市域は省の西半分まで広がり、丘陵と山岳地帯となっています。南は厦門市漳州市、北は莆田市とともに福建省の南沿海地域を構成しています。内陸部の山岳地帯では、南西は竜岩市、北西は三明市と接しています。東(東岸)は台湾海峡に面し、台湾海峡を挟んでさらに東には台湾があります。
 
泉州市 イメージ(泉州市鯉城区西街にある開元寺の双塔)
泉州市
 
 泉州市の観光名所としては、開元寺(Kaiyuan Temple、唐代の西暦 686年に創建された古刹)、朝天門(Chaotian Gate、豊沢区)、西湖公園、泉州博物館、中国閩台縁博物館、泉州海外交通史博物館、泉州華僑歴史博物館、清浄寺(西暦1009年(北宋の大中祥符2年)に建立されたイスラム教寺院(モスク))、泉州イスラム教博物館、泉州少林寺、泉郡天后宮、関岳廟、聖墓(イスラム教徒の墓)、草庵(マニ教)、泉州市清源山景区、泉州 府文廟、祟武古城風景区(明代に倭寇の襲撃に対抗するために海岸沿いに築かれた「海の長城」とも表現される城壁)、鎮海門村、鄭成功の墓、洛陽橋(Luoyang Bridge、洛江区)、安平橋(晋江市)などがあります。
 泉州のホテルは、晋江馬哥孛羅大酒店、マルコ ポーロ ホテル 晋江(晋江馬哥孛羅大酒店、Marco Polo Jinjian)g、ヒルトン・ホテル 泉州 リバーサイド(Hilton Quanzhou Riverside)、ワンダ・ビスタ 泉州(泉州萬達文華酒店)、インターコンチネンタル・ホテル 泉州(InterContinental Quanzhou)、泉州 ゲストハウス ジンリン ホテル&リゾート(Quanzhou Guest House - Jinling Hotels & Resorts)、泉州 C&D ホテル(Quanzhou C&D hotel)、ウィーン 国際 ホテル(Winner International Hotel)、晋江馬哥孛羅大酒店、ベストウェスタン カイユー ホテル シシ(Best Western Kaiyu Hotel Shishi)、ホリデーイン・エクスプレス 晋江 アンハイ(Holiday Inn Express Jinjiang Anhai)、U-ショア インターナショナル ユース ホステル、栄誉大酒店、リチュン テアイスム ホテル(日春茶道酒店、Richun Teaism Hotel)などがあります。
 
中国における泉州の位置が判る地図(Map of Quanzhou city, Fujian Province, People's Republic of China)
泉州地図
地図サイズ:540ピクセル X 420ピクセル
 
 泉州への交通アクセスは、鉄道では福厦線(福州駅~廈門駅、杭福深旅客専用線の一部)の泉州駅(泉州站)、飛行機は泉州市街中心部から車で 31分(南西へ道なりで 18km)の場所にある泉州晋江国際空港(泉州晋江国际机场、Quanzhou Jinjiang International Airport)です。
 福建省内では省都・福州からホ田を経由して泉州まで車で 2時間10分(南西へ道なりで 180km)、ホ田から車やバスで 1時間20分(南西へ道なりで 95km)です。泉州から厦門(アモイ)まで車で 1時間30分(南西へ道なりで 94km)、竜岩まで車やバスで 2時間50分(西へ道なりで 225km)です。
 中国の首都・北京市から泉州まで飛行機(直行便、1~3 便/日)で 2 時間 55 分、上海市から泉州まで飛行機(直行便、8~9便/日)で 1時間40分、広州から飛行機(直行便、3便/日)で 1時間20分、香港から泉州まで飛行機(直行便、2~3便/日)で 1時間30分です。台北(台湾桃園国際空港)から泉州まで飛行機(直行便、1便/日)で 1時間40分、フィリピンのマニラから飛行機(直行便、2便/日)で 2時間35分です。
 
福建省における泉州の位置が判る地図
福建省泉州市地図
地図サイズ:480ピクセル X 360ピクセル
 
福建省泉州市地図
福建省泉州市地図
地図サイズ:420ピクセル X 480ピクセル
 
泉州地図(Google Map)
 
泉州の交通機関と観光名所
 

 
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