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カリマンタン島
バリクパパン地図
バリクパパン(インドネシア語/英語:Balikpapan)は、インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ島)東部の東カリマンタン州にある港湾都市です。ボルネオ島の東海岸に位置し、インドネシア領カリマンタンのゲートウェイかつ金融センターとなる都市です。2020年の国勢調査では人口 688,318人、2023年半ばの公式推計では 757,418人(男性387,112人、女性370,206人)を記録しており、サマリンダに次いで東カリマンタン州で 2番目に人口の多い都市です。面積 503.3平方キロメートル(194.3平方マイル)、海抜 52メートル(171フィート)、南緯 1度16分37秒 東経 116度49分40秒です。
バリクパパンはGDPにおいてカリマンタン最大の都市であり、2016年の推計値は 73兆1,800億ルピアに達しました。同市にはスルタン・アジ・ムハンマド・スレイマン・セピンガン空港が整備されています。スマヤン港は、サマリンダの港に次いで東カリマンタン州で 2番目に取扱量の多い港湾です。
バリクパパンは元々、19世紀にブギス人によって築かれた漁村です。1897年2月10日に同市で最初の石油掘削が開始され、この日は後に市の創設記念日と定められました。1899年、オランダ領東インドの植民地政府はバリクパパンに町としての地位を与えました。1907年にはバタフシェ・ペトロレウム・マアチャッピ(BPM)が同市に本社を置き、海外から熟練労働者、技術者、管理職を呼び寄せました。その後、石油産業への投資を目的として数多くの多国籍企業がバリクパパンに進出しました。これにより同市は経済的な好況を迎え、多くの移住者や駐在員を惹きつけました。
第二次世界大戦中の 1942年、日本軍がオランダ領東インド占領の一環として同市を占領しました。その後、1942年の第一次バリクパパンの戦いおよび1945年の第二次バリクパパンの戦いにおいて、連合国軍による爆撃を受けました。これらの戦闘は重要なインフラに甚大な被害をもたらし、石油精製所や港湾施設などは完全に焼失しました。インドネシアの独立後も、BPMはバリクパパンでの事業を継続しましましたが、1965年にインドネシアの国営石油会社であるプルタミナがBPMの所有権および石油探査事業を引き継いだことで、その活動は終了しました。
バリクパパン イメージ(バリクパパン・イスラム・センター(Balikpapan Islamic Center))
バリクパパン 観光
沿岸都市であるバリクパパンには、マンガル・ビーチ、セガラ・ビーチ、モニュメント・ビーチ、ケマラ・ビーチ、警察学校近くのブリガデ・モビル・ビーチなど、数多くのビーチがあります。中でもメラワイ・ビーチは、地元市民に最も人気のあるビーチです。
バリクパパンは自然観光の拠点でもあります。総面積1万ヘクタールを誇る自然保護区「ワイン川保護林(Hutan Lindung Sungai Wain)」は、この地域固有のマレーグマ(現地名:Beruang Madu)、オランウータン、テングザル(Bekantan)といった絶滅危惧種の生息地となっています。さらに、この保護区には数多くの絶滅危惧植物も自生しています。また、バリクパパン近郊のラマル地区には、「テリティップ(Teritip)」と呼ばれるワニ園もあります。
バリクパパンから車で約 45分の場所にある「ブキット・バンキライ(Bukit Bangkirai)」の熱帯雨林も、観光客向けに整備された有名な森林スポットです。
カリアンガウ(Kariangau)のマングローブ林も、バリクパパンの見どころの一つです。同地には第二次世界大戦時の日本軍の砲台跡が残っており、カンプン・バル(Kampung Baru)には軍事記念碑も建てられています。
「ワイン川保護林」の一部として整備されたこの植物園は、カリマンタン島初の植物園です。総面積1万ヘクタール(2万5000エーカー)の敷地内には、オランウータン、マレーグマ、シカ、そしてカリマンタン島固有の鳥類などが生息しています。スカルノ・ハッタ通り(Jalan Soekarno Hatta)の 15キロ地点に位置するバリクパパン植物園は、2014年8月20日に正式に開園しました。309.22ヘクタール(764.1エーカー)の敷地に 1,200種類の低地性広葉樹を擁し、市の「緑のオープンスペース」として親しまれています。開園式では、ズルキフリ・ハサン林業大臣が、この植物園がシンガポールの「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に匹敵する施設になることへの期待を語りました。
ショッピング
「E-Walk」(バリクパパン・スーパーブロックの一部)
国内で最も急速に発展している都市の一つであるバリクパパンでは、数多くのショッピングセンターの台頭が街の発展を支えてきました。町にはプラザ バリクパパン、バリクパパン スーパーブロック、ペンタシティ モール バリクパパン、バルコニー シティ、バリクパパン バルのモール ファンタジー、オーシャン スクエア、プラザ ケブン サユールの 6つの主要なショッピング モールがあります。
バリクパパンの観光名所としては、バリクパパン・プラザ(ショッピングセンター)、バリクパパン・オーシャン・スクエア(Balikpapan Ocean Square、ショッピングセンター)、イー・ウォーク・ショッピングモール(E-Walk Shopping Mall)、バリクパン・イスラム・センター(Balikpapan Islamic Center、モスク)、ケマラ・ビーチ(Kemala Beach)、バタカン・スタジアム(Batakan Stadium)などがあります。
バリクパパンのホテルは、グランド ティジョクロ バリクパパン、アイリー MT ハルヨノ 55 バリクパパン、グランド ジャトラ ホテル バリクパパン、アスタラ ホテル バリクパパン、ブルー スカイ ホテル バリックパパン、フォー ポインツ バイ シェラトン バリクパパン、ゴールデン チューリップ バリクパパン ホテル & スイーツ、プラチナ ホテル & コンベンション ホール バリクパパン、スイス ベルホテル バリクパパン、グラン セニウル ホテル、ロイヤル スイート ホテル バリクパパン、スター ヒル ホテル、ホテル ハリソン サギタ バリクパパン、マックスワン ホテルズ・ドット・コム @ バリクパパン、ホテル ネオ・プラス バリクパパン、ザ マリブ スイーツ、クエスト ホテル バリクパパン、タウン ハウス ブキット ダマイ インダー、ホテル パシフィック バリクパパン、メガ レスタリ ホテルなどがあります。
インドネシアにおけるバリクパパンの位置が判る地図(Map of Balikpapan, East Kalimantan, Kalimantan Island, Indonesia)
地図サイズ:640ピクセル X 340ピクセル
バリクパパン 経済
東カリマンタン(東ボルネオ)では、いくつかの多国籍企業が事業を展開しています。ベーカー・ヒューズ(米国)、シェブロン・テキサコ(米国)、ハリバートン(米国)、プルタミナ(インドネシア)、シュルンベルジェ(フランス)、ティース(オーストラリア)、トタルエナジーズ(フランス)、ウェザーフォード・インターナショナル(米国)といった企業が、同地域における活動拠点としてバリクパパンを利用しています。また、インドネシア銀行、財務省、アンカサ・プラI(空港運営会社)、スマヤン港などの政府・公共機関も、この地域に多くの雇用を生み出しています。
バリクパパンには、第6タンジュンプラ地域軍管区司令部(Kodam VI/Tanjungpura)や東カリマンタン州警察本部(Polda Kaltim)といった重要な政府機関も置かれています。
バリクパパン製油所はバリクパパン湾岸に位置し、その敷地面積は 2.5平方キロメートルに及びます。1922年に設立されたこの施設は、同地域で最も古い製油所です。第二次世界大戦中に連合国軍によって破壊されましましたが、1950年にシェル社によって再建されました。製油所は「バリクパパンI」と「バリクパパンII」という2つの部門で構成されています。
「バリクパパンI」には、ナフサ、灯油、ガソリン、ディーゼル燃料、残油を生産する2基の原油精製装置と、ワックス工場の原料となるパラフィン油留分(POD)を 100トン生産する高真空蒸留装置が 1基設置されています。生産されるワックスには様々な等級があり、国内外で販売されています。
1983年11月1日に操業を開始した「バリクパパンII」は、ハイドロスキミングおよびハイドロクラッキング(水素化分解)設備を備え、ガソリン、LPG、ナフサ、灯油、ディーゼル燃料を生産しています。
インドネシア政府とプルタミナは、2017年時点で製油所の拡張計画を進めており、これにはペルシバ・バリクパパンFCの旧スタジアムや製油所近隣のプルタミナ社宅エリアも対象に含まれています。バリクパパンの元市長リザル・エフェンディ氏は、プルタミナが必要とする最大2万人の新規雇用について、地元バリクパパンの住民を優先的に採用するよう求めています。
バリクパパン 地理と気候
バリクパパンの地形は大部分が丘陵地(85%)であり、平地(15%)は主に沿岸部や丘陵地周辺のわずかな範囲に限られています。丘陵部の標高差は、隣接する谷底から 100メートル(330フィート)未満です。バリクパパンの標高は海抜0~80メートル(260フィート)の範囲にあります。市街地はバリクパパン湾の東側に位置しています。
市内の土壌の多くは、黄赤色ポドゾル性土壌、沖積土、および石英砂で構成されており、非常に浸食されやすい性質を持っています。
バリクパパンの気候は、熱帯雨林気候(ケッペン気候区分:Af)に属し、明確な乾季がありません。年間の平均降水量は 2,400ミリメートル(94インチ)です。気象条件は年間を通じて大きな変動がなく、著しく雨の多い時期や少ない時期もありません。平均気温も年間を通してほぼ一定で、約 26~27℃(79~81°F)で推移しています。
バリクパパン 交通機関
バリクパパンには、かつてセピンガン空港(Sepinggan Airport)として知られていたスルタン・アジ・ムハンマド・スライマン・セピンガン国際空港が乗り入れています。同空港は年間 1,000万人の旅客を処理する能力を持ち、入国管理施設、旅客用アメニティ、企業駐在員事務所、レストラン、商業施設などを備えています。また、11基の搭乗橋(ボーディング・ブリッジ)や4階建ての立体駐車場も整備されています。
バリクパパン湾には、いくつかの公共および民間の港湾があります。スマヤン(Semayang)港からは、ジャカルタ、マカッサル、マナド、パレパレ、スラバヤなど、インドネシア国内の多くの目的地へ向かう商用船が運航されています。1990年代には海上輸送が非常に盛んでしたが、現在ではより手頃で効率的な航空移動が普及したため、飛行機を利用する人が増えています。ペナジャム(Penajam)への移動手段としては、フェリーが主な選択肢となっています。カリアンガウ(Kariangau)港は、コンテナ輸送やその他の産業ニーズに対応するために建設されました。同港はカリアンガウ工業団地の一部として、市街地から 13km地点(km.13)に位置しています。
市内には、アンコット(乗り合いミニバス)、オジェック(バイクタクシー)、タクシー、シャトルバスなど、様々な種類の交通機関があります。オンライン配車サービスも利用可能です。
市内交通としては、2024年の運行開始以来、3つの路線(コリドー)で「バリクパパン・シティ・トランス(Bacitra)」が運行されています。政府は今後、路線をさらに北へ、また西側のマンガル(Manggar)方面へと延伸する計画を立てています。
バリクパパンの主要なバスターミナルはバトゥ・アンパル・ターミナル(北バリクパパン地区バトゥ・アンパルに所在)であり、主要な目的地の一つとしてサマリンダ(Samarinda)が挙げられます。
バリクパパンは、トランス・カリマンタン・ハイウェイ(カリマンタン横断道路)の南部ルートで結ばれています。バリクパパンからサマリンダにかけては、同ハイウェイと並行して、ボルネオ島初の自動車専用高速道路である「バリクパパン・サマリンダ有料道路」が走っています。この有料道路は 2020年初頭に区間 2~4が運用開始され、2021年5月には区間 1および5も開通しました。しかし、バリクパパン・サマリンダ有料道路は、インドネシアで最も利用者が少ない(閑散とした)有料道路であるにもかかわらず9兆9,000億ルピアもの巨額の建設費を要し、路面も凸凹していることから、無駄な公共事業の典型として悪名高い存在となっています。バリクパパンとヌサンタラを結ぶ全長47kmの有料道路が、現在建設中です。
バリクパパンへの交通アクセスは、飛行機ではスルターン・アジ・ムハンマド・スレイマン空港(Sultan Aji Muhammad Sulaiman Airport、セピンガン国際空港)、船舶ではスマヤン港(Semayang seaport)がありジャカルタ、スラバヤ、マカッサル、マナド、パレパレなどへのフェリーが運航されています。
日本を含めた東アジアからバリクパパンへの直行便はありません。東南アジア域内では、シンガポールからバリクパパンまで飛行機(直行便、3便/週)で 2時間20分です。
インドネシアの首都ジャカルタからバリクパパンまで飛行機(直行便、16~17便/日)で 2時間、ジョグジャカルタから飛行機(直行便、6便/日)で 1時間35分、スラバヤから飛行機(直行便、9~10便/日)で 1時間30分、バリ島デンパサールから飛行機(直行便、1便/日)で 1時間40分、スラウェシ島マカッサルから飛行機(直行便、4~5便/日)で 1時間、マナドから飛行機(直行便、1便/日)で 1時間40分です。バリクパパンからタンジュンレデブまで飛行機(直行便、9便/日)で 55分、タラカンまで飛行機(直行便、10~11便/日)で 1時間、バンジャルマシンまで飛行機(直行便、7便/日)で 50分、ポンティアナックまで飛行機(直行便、4便/週)で 1時間30分です。バリクパパンからサマリンダまで車で 2時間40分(北東へ道なりで 115km)です。
バリクパパン地図(Google Map)
バリクパパンの交通機関と観光名所
- バリクパパンの交通機関
- スルターン・アジ・ムハンマド・スレイマン空港(セピンガン国際空港) / Sepinggan International Airport:バリクパパン市街中心部から東へ約7km
- バトゥ・アンパル・バスターミナル / Batu Ampar Bus Terminal:サマリンダ方面へのバスが発着するバスターミナル
- ラパッ・アンコタ・バスターミナル / Rapak Angkot Mini Bus Terminal
- バリクパパンの観光名所
- バリクパパン・プラザ / Balikpapan Plaza:バリクパパン中心部にあるショッピングセンター
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