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インドネシアの島々
ジャワ島地図
ジャワ島(インドネシア語:Jawa、英語:Java Island)はインドネシアの島の一つで、大スンダ列島に属しています。南はインド洋、北はジャワ海に面しています。人口 1億5,380万人のジャワ島は世界で最も人口の多い島で、インドネシアの人口の約 54%が住んでいます。インドネシアの首都ジャカルタはジャワ島の北西海岸にあります。西にはスマトラ島があり、ジャワ海を挟んで北側にはカリマンタン島があり、東には大スンダ列島の西端であるバリ島があります。
インドネシアの歴史で最もよく知られている出来事の多くはジャワ島で起こりました。ジャワ島は強力なヒンドゥー教仏教帝国、イスラム教スルタン国、植民地オランダ領東インドの中心地でした。ジャワ島はまた、1930年代から 1940年代にかけてインドネシアの独立闘争の中心地ともなっていました。ジャワ島はインドネシアの政治、経済、文化において支配的な地位を占めています。インドネシアの 8つのユネスコ世界遺産のうち 4つはジャワ島にあります。ウジュン・クロン国立公園(Ujung Kulon National Park、自然遺産、1991年登録)、ボロブドゥール寺院遺跡群(Borobudur Temple、文化遺産、1991年登録)、プランバナン寺院群(Prambanan Temple、文化遺産、1991年登録)、サンギラン初期人類遺跡(Sangiran Early Man Site、文化遺産、1996年登録、ジャワ原人の遺跡)です。
ジャワ島は、オーストラリアプレートがスンダプレートの下に沈み込むことで火山噴火が起こり形成されました。面積は世界で 13番目、インドネシアで 5番目に大きい島で、面積は約 132,011.65平方キロメートル(50,969.98平方マイル)です(マドゥラ島の 5,408.45平方キロメートル(2,088.21平方マイル)を含みます)。島の東西の背骨は火山の連なりです。
島では主にジャワ語、スンダ語、マドゥラ語、ブタウィ語の 4つの言語が話されています。最も多く話されているのはジャワ語とスンダ語です。島の先住民族は、中央部と東部がジャワ人、西部がスンダ人です。ジャワ島の東部突出部に住むマドゥラ人はマドゥラ島からの移民であり、首都ジャカルタに住むブタウィ人はインドネシアのさまざまな民族の混血です。住民のほとんどはバイリンガルで、インドネシア語(インドネシアの公用語)を第一言語または第二言語として話します。ジャワ島の住民の大半はイスラム教徒ですが、ジャワ島の人口は多様な宗教的信仰、民族、文化を持つ人々で構成されています。
ジャワ島は、バンテン州、西ジャワ州、中部ジャワ州、東ジャワ州の 4つの行政州と、ジャカルタとジョグジャカルタの 2つの特別地域に分かれています。
ジャワ島 イメージ(ボロブドゥール遺跡(9th century Borobudur Buddhist stupa))
ジャワ島 地理と気候
ジャワ島は、西にスマトラ島、東にバリ島に挟まれた位置にあります。北にはボルネオ島、南にはクリスマス島があります。世界で 13番目に大きな島です。ジャワ島は、北をジャワ海、西をスンダ海峡、南をインド洋、そして東をバリ海峡およびマドゥラ海峡に囲まれています。
ジャワ島はほぼ全域が火山活動によって形成されており、東西に連なる山脈を構成する38の山々は、かつて火山活動を行っていた山々です。火山は全部で 112座あり、そのうち 35座が活火山です。ジャワ島で最も高い火山は標高 3,676メートルのスメル山です。ジャワ島、ひいてはインドネシア全体で最も活発な火山は、標高 2,930メートルのメラピ山です。ジャワ島には合計で 150以上の山が存在します。
ジャワ島の山地や高地は、島の内陸部を、稲作に適した比較的孤立したいくつかの地域に区分けしています。ジャワ島の水田地帯は、世界でも有数の肥沃さを誇ります。ジャワ島はインドネシアで最初にコーヒー栽培が行われた場所であり、その歴史は 1699年に始まりました。現在では、イジェン高原において、小規模農家や大規模なプランテーションによってアラビカ種のコーヒーが栽培されています。
ジャワ島の面積は約 132,598.77平方キロメートルです(これにはマドゥラ島の 5,408.45平方キロメートルや周辺の小さな島々も含まれます)。島の長さは約 1,000キロメートル、幅は最大で 210キロメートルに及びます。島内で最も長い川は、全長600キロメートルのソロ川です。この川は中部ジャワのラウ火山を水源とし、北および東へと流れて、スラバヤ市近郊のジャワ海へと注ぎます。その他の主要な河川には、ブランタス川、チタルム川、チマヌク川、セラユ川があります。
平均気温は 22℃から 29℃の範囲で、平均湿度は 75%です。北部の沿岸平野は通常より気温が高く、乾季の日中には平均34℃に達します。南岸は一般的に北岸よりも涼しく、内陸の高地はさらに涼しい気候となっています。雨季は 11月に始まり、4月に終わります。この期間中は主に午後に雨が降りますが、それ以外の時期にも断続的に雨が降ります。降水量が最も多いのは 1月と2月です。
西ジャワ州は東ジャワ州よりも降水量が多く、特に山間部では非常に多くの雨が降ります。西ジャワ州のパラヒャンガン高地では年間降水量が 4,000ミリメートルを超えるのに対し、東ジャワ州の北岸では年間 900ミリメートルとなっています。
ジャワ島地図(Map of Java Island, Indonesia)
地図サイズ:640ピクセル X 340ピクセル
ジャワ島の都市と観光地
- ジャカルタ(Jakarta):インドネシアの首都、インドネシア最大の都市(人口870万人)
- バンドン(Bandung):西ジャワ州の州都、インドネシアの五大都市の一つ。ジャカルタから東南200キロメートルに位置するスンダ人が多く住む都市
- ブカシ(Bekasi):ジャカルタ周辺に広がるジャボデタベック都市圏にある都市(人口200万人)、ジャカルタの東20キロメートルに位置する
- チルボン(Cirebon):ジャワ島北海岸(西ジャワ州)にある街、ジャカルタから東へ直線で200キロメートル
- マラン(Malang):ジャワ島東部の都市、「東ジャワのパリ」と呼ばれる高原都市
- チプタット(Ciputat):ジャカルタの南西18キロメートル
- チャンペア (Ciampea or Tjampea):ジャカルタの南42キロメートル
- ボゴール(Bogor):ジャカルタの南43キロメートル
- スカブミ(Sukabumi):ジャカルタの南80キロメートル
- レンガスデンクロック(Rengasdengklok):ジャカルタの東51キロメートル
- プルワカルタ(Purwakarta):西ジャワ州プルワカルタ県の県都、ジャカルタの南東75キロメートル
- チマヒ / Cimahi:西ジャワ州、バンドン近郊の街
- バンジャル(Banjar):西ジャワ州
- ガルト(Garut):西ジャワ州
- タンゲラン(Tangerang):バンテン州、ジャカルタの西隣
- サウス・タンゲラン(South Tangerang):バンテン州、ジャカルタの南西隣
- セラン / Serang:ジャワ島最西端のバンテン州
- チレゴン / Cilegon:ジャワ島西端にある街(バンテン州)、メラク港(Merak Sea Port)からはスマトラ島への船が出ています。
- タシクマラヤ(Tasikmalaja):ジャワ島を東西に結ぶ幹線道路(2号線)沿いにありバンドンとプルウォケルトの中間に位置する街、ジャカルタから東南へ直線で200キロメートル
- スマラン(Semarang):中部ジャワ州の州都、インドネシアの五大都市の一つ
- ボロブドゥール寺院遺跡群(Borobudur Temple):中部ジャワの中心都市であるジョグジャカルタの北西約40キロメートル(バスで1時間)にある世界遺産
- ジョグジャカルタ(Yogyakarta):ジャワ島中部南岸に位置する都市
- プルウォケルト(Purwokerto):中部ジャワ州バニュマス県の県都
- チラチャップ(チラチャプ、Chilachap):中部ジャワ州チラチャプ県の県都
- ペマラン(Pemalang):中部ジャワ州ペマラン県の県都
- ペカロンガン(プカロガン、Pekalongan):ジャワ島中部で最重要とされる港湾都市、中部ジャワ州の独立市、インドネシア特産のバティック(ジャワ更紗、ろうけつ染め)の産地としても有名。
- テガル(Tegal):中部ジャワ州
- ケブメン(Kebumen):中部ジャワ州
- ウォノソボ(Wonosobo):中部ジャワ州
- クラテン(Klaten):中部ジャワ州
- サラティガ(Salatiga):中部ジャワ州
- クドゥス(Kudus):中部ジャワ州
- パティ(Pati):中部ジャワ州
- マゲラン(Magelang):ボロブドゥール遺跡への最寄の街(ボロブドゥールの北14キロメートル)であり、ジョグジャカルタから北西へ50キロメートル
- スラカルタ(ソロ、Surakarta):18世紀にマタラム王国の王都がおかれた街
- スラバヤ(Surabaya):ジャワ島北岸のマス川河口に位置する東ジャワ州の州都、インドネシアの第二の都市(人口300万人)
- マディウン(Madium):東ジャワ州マディウン県の都市
- クディリ(Kediri)東ジャワ州クディリ県の都市、インドネシアの砂糖産業とタバコ産業の交易拠点
- パスルアン(Pasuruan):東ジャワ州パスルアン県の都市
- ジェンベル(Jember):東ジャワ州で3番目に大きな街、タバコ生産地
- バニュワンギ(Banyuwangi):東ジャワ州バニュワンギ県(ジャワ島最東端)の都市、バリ海峡を挟んで5キロメートル先にバリ島がある
- ゲンテン(Genteng):東ジャワ州
- シトゥボンド(Situbondo):東ジャワ州
- トゥバン(Tuban):東ジャワ州
- トゥルンガグン(Tulungagung):東ジャワ州
- バトゥ(Batu):東ジャワ州
- ブリタール(Blitar):東ジャワ州
- プロボリンゴ(Probolinggo):東ジャワ州
- マラン(Malang):東ジャワ州
- ラモンガン(Lamongan):東ジャワ州
- ルマジャン(Lumajang):東ジャワ州
ジャワ島周辺の島
- カリムンジャワ諸島(Karimunjawa Islands):スラマンの北125キロメートルのジャワ海にある27の小島で構成された諸島、主島はカリムン島。
- バウェアン島(Bawean Island):スラバヤの北170キロメートルのジャワ海にある島
- マドゥラ島(Madura Island):ジャワ島の北東部にある大きな島(面積4250 km2)
- カンゲアン諸島(Kangean Islands):マドゥラ島のスメネプの東170キロメートル沖にある諸島、主島はカンゲアン島(面積490km2)。
- ギリヤラ島(Giliyara Island)、ギリ・ゲンテン島(Gili-genteng Island)、Puteran Island:マドゥラ島の南東部にある小さな島
- サプディ島(Sapudi Island):マドゥラ島のスメネプの東50キロメートル沖にある島
- ラァス島(Raas Island):マドゥラ島のスメネプの東75キロメートル沖にある島
- パンラタン島(Panlatan Island):ジャワ島西端にある島
- バルン島(Barung Island):ジャワ島南東岸にある島
ジャワ島 自然
ジャワ島は豊かな生物多様性を有する島です。その自然環境は熱帯雨林を基調とし、北岸のマングローブ林や南岸の岩礁の断崖といった沿岸部から、低地の熱帯林、さらには内陸の火山地帯の斜面に広がる高地の熱帯雨林に至るまで、多様な生態系が見られます。ジャワ島の環境や気候は西から東へ向かって徐々に変化しており、西部の湿潤で鬱蒼とした熱帯雨林から、東部の乾燥したサバンナ環境へと、地域の気候や降水量の違いを反映した様相を呈しています。
ジャワ島の野生生物は本来、豊かな生物多様性を支えており、ジャワサイ、ジャワバンテン、ジャワイボイノシシ、ジャワテナガザル、ジャワルトン、ジャワマメジカ、ジャワサンバー、ジャワヒョウなど、数多くの固有の動植物が生息・繁栄していました。450種以上の鳥類が生息し、その中にはジャワアオサンジャク、ブンチョウ、ジャワクマタカ、ジャワコクジャク、ジャワカワセミといった 37種の固有種が含まれるなど、ジャワ島はバードウォッチャーにとっての楽園となっています。また、約 130種の淡水魚が生息しているほか、5種のツノガエル類を含む複数の両生類の固有種も存在します。
古来より人々は、増加する人口を支えるために熱帯雨林を切り開き、生態系を改変し、景観を作り変えて、水田や棚田を造成してきました。ジャワ島の棚田は 1000年以上の歴史を持ち、かつては古代の農業王国の繁栄を支えていました。しかし、人口の増加はジャワ島の野生生物に深刻な圧力を与え、熱帯雨林は減少して高地の斜面や孤立した半島部へと追いやられていきました。現在、ジャワ島の固有種の中には絶滅の危機に瀕しているものや、すでに絶滅してしまったものもいます。かつてはジャワトラやジャワゾウも生息していましましたが、いずれも絶滅しました。今日、ジャワ島にはウジュン・クロン、ハリムン・サラク山、ゲデ・パンランゴ、バルラン、メル・ベティリ、ブロモ・テングゲル・セメル、アラス・プルウォなど、脆弱な野生生物の残された生息地を保護するための国立公園がいくつか設置されています。
ジャワ島地図
地図サイズ:700ピクセル X 360ピクセル
ジャワ島 経済
当初、ジャワ島の経済は稲作に大きく依存していました。スンダ王国、マタラム王国、マジャパヒト王国といった古代の王国は、米の収穫高やそれに基づく税収を基盤としていました。ジャワ島は古くから米の余剰生産と輸出で知られ、稲作は同島の人口増加にも寄与しました。古代インドや中国などアジアの他の地域との貿易も早くから盛んであり、その証拠として、同島からはその時代の中国製陶磁器が発見されています。また、ジャワ島はマジャパヒト王国の時代から、オランダ東インド会社(VOC)の時代に至るまで、マルク諸島の香辛料を扱う国際貿易の一翼を担っていました。
VOCは 17世紀にバタヴィア(現在のジャカルタ)に拠点を築き、その後 19世紀にはオランダ領東インドへと引き継がれました。こうした植民地時代、オランダはジャワ島でサトウキビ、ゴム、コーヒー、茶、キニーネといった商品作物の栽培を導入しました。19世紀から 20世紀初頭にかけて、ジャワ産のコーヒーは世界的な人気を博し、その結果、今日では「ジャワ」という名がコーヒーの代名詞となるほどになりました。
ジャワ島はオランダ領東インド時代からインドネシアで最も発展した島であり、現代のインドネシア共和国においてもその地位を維持しています。古くから存在していた道路網は、19世紀初頭にダーンデルスによって「ジャワ大郵便道路(Java Great Post Road)」が建設されたことで連結・整備され、完成の域に達しました。これはジャワ島の道路インフラの背骨となり、現在の「ジャワ北岸道路(インドネシア語:Jalan Pantura、Pantai Utaraの略)」の基礎を築きました。島内陸部のプランテーションから沿岸の港へコーヒーなどの商品作物を輸送する必要性が、ジャワ島における鉄道網の建設を促進しました。今日、ジャカルタ、スラバヤ、スマラン、バンドンといったジャワ島の主要都市では、産業、ビジネス、貿易、サービス業が盛んに行われています。一方で、ジョグジャカルタ、スラカルタ、チレボンといった伝統的なスルタン(君主)の都市は、王室の遺産を今に伝えつつ、芸術・文化・観光の中心地となっています。また、ジャワ島北岸の都市、特にチレゴン、タンゲラン、ブカシ、カラワン、グレシック、シドアルジョ周辺では、工業団地の開発も進んでいます。「新秩序(オルデ・バル)」体制下から現在に至るまで、ジャカルタやバンドンとその周辺地域、さらにはチレボン、スマラン、スラバヤといった主要都市圏を結ぶ有料高速道路網が建設・拡張されてきました。こうした高速道路に加え、ジャワ島には 16本の国道も整備されています。
インドネシア中央統計局(BPS)が公表した 2021年の統計データによると、ジャワ島単独でインドネシアのGDPの約 60%を占めており、その額は 6,860億米ドル(購買力平価[PPP]換算で 2兆国際ドル)に相当します。
ジャワ島白地図

地図サイズ:700ピクセル X 360ピクセル
ジャワ島 白地図(小サイズ)

地図サイズ:340ピクセル X 280ピクセル
インドネシアにおけるジャワ島の位置が判る地図
ジャワ島地図(Google Map)
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