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マハーラーシュトラ州
ムンバイ
ムンバイ(英語:Mumbai, India、マラーティー語:मुंबई(Mumbaī))は、インド 西部沿岸のマハーラーシュトラ州 の州都であり、ボンベイ(BOMB-BAY、1995年までの正式名称)としても知られています。ムンバイは、インドの金融の中心地であり、インド準備銀行、ボンベイ証券取引所、インド国立証券取引所や多くのインド企業が本社を置き、インド経済の中心都市となっています。推定人口 1250万人でインドで最も人口の多い都市です。ムンバイは、人口2300万人(2.3千万)を超える世界で 6番目に人口の多い大都市圏であるムンバイ都市圏の中心地です。ムンバイはインド西海岸のコンカン海岸に位置し、深い天然の港があります。2008年、ムンバイはアルファワールドシティに選ばれました。ムンバイはアジアの都市の中で最も億万長者の数が多い都市です。面積 437.71平方キロメートル(169.00平方マイル)、海抜 14メートル(46フート)、北緯 19度04分34秒 東経 72度52分39秒です。ムンバイ市とナヴィ・ムンバイ (Navi Mumbai、新ボンベイ、ムンバイ新市街として建設)やターネー (Thane、ムンバイの衛星都市として発展した街)など周辺の都市を含めてムンバイ大都市圏を形成しています。ウルハス川(Ulhas River)河口のムンバイ・ハーバー(アラビア海)のエレファンタ島 (Elephanta Island)にあるシヴァ神を祀るヒンドゥー教石窟は「エレファンタ石窟群 (Elephanta Caves)」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録されています。
ムンバイを構成する7つの島々は、かつてマラーティー語を話すコリ族のコミュニティが居住していました。何世紀にもわたって、ボンベイの 7つの島々は歴代の先住民支配者の支配下にあり、その後ポルトガル帝国に割譲され、更にその後1661年にはキャサリン・ブラガンザ王女(Catherine of Braganza、1638年11月25日生~1705年11月30日没、ポルトガル国王ジョアン4世の次女)がイギリス国王チャールズ2世に嫁いだ際に持参金として東インド会社に譲渡されました。1782年から、ムンバイはホーンビー・ヴェラード計画によって再編されました。この計画は、アラビア海から 7つの島々の間の地域を埋め立てるものです。主要道路や鉄道の建設に加え、1845年に完了したこの埋め立て計画は、ムンバイをアラビア海の主要港湾都市へと変貌させました。19世紀のムンバイは、経済と教育の発展が顕著です。20世紀初頭、ムンバイはインド独立運動の強力な拠点となりました。1947年のインド独立に伴い、ムンバイはボンベイ州に編入されました。1960年には、サミュクタ・マハラシュトラ運動を受けて、ムンバイを州都とする新しいマハラシュトラ州が設立されました。
ムンバイは南アジアの金融、商業、そしてエンターテイメントの中心地です。ムンバイはしばしばアメリカ合衆国 ニューヨーク・シティ と比較され、ダラル通りにはボンベイ証券取引所があります。ムンバイは世界トップ10の商業中心地の一つでもあり、世界的な金融フローの点でもインドのGDPの 6.16%を生み出しています。また、インドのGDPの 25%、インドの海上貿易の 70%(ムンバイ港湾公社、ダラムタール港、JNPT)、インド経済への資本取引の 70%を占めています。ムンバイには重要な金融機関や、数多くのインド企業および多国籍企業の本社が集まっています。また、インド有数の科学研究所や原子力研究所、ヒンディー語・マラーティー語の映画産業もムンバイにあります。ムンバイのビジネスチャンスは、インド全土からの移住者を惹きつけています。
ムンバイ イメージ(インド門(Gateway of India))
ムンバイ 観光
ムンバイの文化は、伝統的なものと国際色豊かなものが融合した祭り、食、娯楽、ナイトライフを特徴としています。多様な文化、宗教、食文化が共存するこの街には、多彩なレストラン、映画館、劇場、スポーツイベント、博物館が存在します。
ムンバイはインド映画発祥の地です。ボリウッド映画、マラーティー語映画、ハリウッド映画を上映する映画館が数多くあります。ムンバイ国際映画祭や、インドのヒンディー語映画界における最も歴史ある権威ある賞「フィルムフェア賞」の授賞式も、ムンバイで開催されます。英領時代に結成されたプロの劇団の多くは 1950年代までに解散しましましたが、ムンバイではマラーティー語、ヒンディー語、英語、その他の地域言語による「演劇運動」の伝統が発展してきました。
現代アートは、公営の芸術スペースと民間の商業ギャラリーの双方で紹介されています。公営の施設には、ジャハンギール・アート・ギャラリーや国立近代美術館などがあります。1833年に設立されたムンバイ・アジア協会(Asiatic Society of Mumbai)は、市内最古の公共図書館の一つです。南ムンバイにあるチャトラパティ・シヴァージー・マハラージ・ヴァストゥ・サングラハラヤ(旧プリンス・オブ・ウェールズ博物館)は、インドの歴史に関する貴重な古代の展示品を収蔵する著名な博物館です。
ムンバイにはジジャマタ・ウディヤーン(旧ヴィクトリア・ガーデンズ)という動物園があり、そこには庭園も併設されています。この街の文学の伝統は、サルマン・ラシュディやアラヴィンド・アディガといったブッカー賞受賞者によって国際的に注目されてきました。マラーティー語文学は、モハン・アプテ、アナント・カネカル、ガンガダール・ガドギルといったムンバイを拠点とする作家たちの作品を通じて現代化され、インド国立文学アカデミーが授与する文学賞「サーヒティヤ・アカデミー賞」を通じて振興されています。
ムンバイの住民は、西洋とインドの双方の祭りを祝います。「ガネーシュ・チャトゥルティ」はムンバイで最大かつ最も重要な祭りで、祝賀のために市内には 5000近くもの「ガンパティ・パンダル」(仮設の祭壇・展示会場)が設置されます。この都市では、ディワリ、ホーリー、ナヴラトリ、クリスマス、ラクシャ・バンダン、マカル・サンクランティ、ドゥッシェラ、イード、ドゥルガ・プージャ、ラム・ナヴァミ、シヴ・ジャヤンティ、マハ・シヴラトリといった祭りも人気があります。「カラ・ゴダ・アーツ・フェスティバル」は、音楽、ダンス、演劇、映画といった分野のアーティストの作品を一堂に集めた展覧会・芸術祭です。
「バンガンガ・フェスティバル」は、毎年1月にムンバイの歴史あるバンガンガ・タンク(貯水池)で開催される2日間の音楽祭で、マハーラーシュトラ州観光開発公社(MTDC)が主催しています。伝説によれば、この場所はサンスクリット叙事詩「ラーマーヤナ」の登場人物であるラーマやラクシュマナゆかりの地とされています。同様に、ヒンドゥー教のパラシュラーマとも関連があり、バンガンガ・タンクのほとりには、パラシュラーマを祀る「パラシュラム・マンディル(寺院)」があります。
エレファンタ島で毎年2月に開催される「エレファンタ・フェスティバル」は、インドの古典舞踊と音楽を称える祭典であり、全国から多くの演者が集まります。この都市や州独自の祝日としては、1960年5月1日のマハーラーシュトラ州成立を記念する「マハーラーシュトラ・デー」(5月1日)や、マラーティーの人々にとっての新年である「グディ・パドワ」などがあります。
ビーチもこの都市の主要な観光スポットです。ムンバイの主なビーチには、ギルガウム・チョウパッティ、ジュフ・ビーチ、ダダル・チョウパッティ、ゴライ・ビーチ、マーヴェ・ビーチ、ヴェルソヴァ・ビーチ、マドゥ・ビーチ、アクサ・ビーチ、マノリ・ビーチなどがあります。ギルガウム・チョウパッティとジュフ・ビーチを除き、ほとんどのビーチは遊泳には適していません。ゴライ・ビーチの近くにはテーマパーク兼アミューズメント施設の「エッセル・ワールド」があり、その敷地内にはアジア最大級のウォーター・テーマパークである「ウォーター・キングダム」も併設されています。また、2013年4月にオープンした「アドラブス・イマジカ」は、ムンバイ・プネー高速道路沿いのホポリ市の近くに位置しています。
この都市の建築は、ゴシック・リバイバル様式、インド・サラセン様式、アール・デコ様式、そしてその他の現代様式が融合したものです。ヴィクトリア・ターミナスやムンバイ大学など、イギリス統治時代の建物の多くはゴシック・リバイバル様式で建設されました。それらの建築的特徴には、ドイツ風の切妻(ゲーブル)、オランダ風の屋根、スイス風の木造建築様式、ロマネスク様式のアーチ、チューダー様式の開き窓といった様々なヨーロッパの影響に加え、インドの伝統的な要素も取り入れられています。また、「インド門(ゲートウェイ・オブ・インディア)」のようなインド・サラセン様式の建物もいくつか存在します。アール・デコ様式のランドマークは、マリン・ドライブ沿いやオーバル・マイダンの西側に見られます。ムンバイはマイアミに次いで、世界で 2番目に多くのアール・デコ様式の建物を擁する都市です。新しい郊外地域では、現代的な建物が景観の大部分を占めています。ムンバイはインド国内で圧倒的に多くの超高層ビルを擁しており、2009年時点で 956棟が既存、272棟が建設中です。
1995年に設立されたムンバイ遺産保全委員会(MHCC)は、市内の歴史的建造物の保全を支援するための特別な規制や条例を策定しています。ムンバイには、チャトラパティ・シヴァージ・ターミナス、エレファンタ石窟群、「ヴィクトリア朝とアール・デコの集合建築群」という3つのユネスコ世界遺産があります。ムンバイ南部には、植民地時代の建物やソビエト様式のオフィスビルが立ち並んでいます。東部には工場や一部のスラム街があります。西海岸では、かつての繊維工場が取り壊され、その跡地に超高層ビルが建設されています。高さ 100メートル(330フィート)を超える建物は 237棟あり、これは上海の 327棟、ニューヨークの 855棟と比較される数です。
ムンバイの都市景観は数多くの高層ビルや建造物で構成されており、その大半は 21世紀に入ってから建設されたものです。1990年代半ばには建設の停滞期がありましましたが、その後、スカイラインを上方向へと伸ばす建設プロジェクトが動き出しました。特にロウアー・パレル(Lower Parel)地区の開発が始まった 2000年以降、その動きは急速に加速しました。高層ビルの内訳を見ると、ムンバイでは商業用よりも住宅用のビルが多くを占めています。限られた土地資源と都市人口の爆発的な増加が、インドの他の都市と比較してムンバイが高層化している主な要因となっています。2023年時点で、インド国内の超高層ビルの約 77%がムンバイに集中しており、同市の不動産価格は国内の他の都市と比べて高水準にあります。2023年6月時点で、ムンバイには計約 250棟の高層ビルが存在し、そのうち 100棟以上が完成済み、90棟以上が建設中です。
ムンバイの観光名所としては、エレファンタ島(Elephanta Island)、世界遺産「エレファンタ石窟群(Elephanta Caves、ヒンドゥー教石窟寺院)」、カーンヘーリー石窟群(紀元前1世紀頃から造られた仏教石窟群寺院、109の石窟)、シャンカール石窟、インド門(ゲートウェイ・オブ・インディア・ムンバイ、Gateway Of India Mumbai、1911年にイギリスの当時の国王ジョージ5世とメアリー王妃の訪問を記念して建てられた門、16世紀のグジャラート様式)、タージマハル・ホテル(Taj Mahal Palace & Tower、インドを代表する高級ホテル、1903ネ年12月16日開業)、チャットラパティ・シヴァージー博物館(旧プリンス・オブ・ウェールズ博物館)、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅 (Chhatrapati Shivaji Terminus、旧ヴィクトリア・ターミナス、ムンバイの中央駅ユネスコの世界遺産)、チャーチゲート駅(インド西部鉄道本部))、マニ・バヴァン(インド建国の父マハトマ・ガンディーが1917年~1934年まで住んでいた家、現在はガンディー博物館)、ムンバイ高等裁判所(Bombay High Court、1878年に建築されたゴシック様式の裁判所。世界遺産「ムンバイのヴィクトリアン・ゴシックとアール・デコの遺産群 (2018年登録)」の構成要素の一つ)、ブリハンムンバイ自治体本部(Brihanmumbai Municipal Corporation (BMC))、国立現代美術館(ジャハーンギール公会堂の中)、マウント・メアリー教会(1760年築)、セント・トーマス大聖堂(1718年築)、アフガン教会、セントジョン・バプティスト教会跡(1579年築)、バンガンガ寺院、シッリヴィナーヤク寺院(Shree Siddhivinayak Temple、ヒンドゥー教寺院)、ハジアリ廟(Haji Ali Dargah、1431年築)、マドー砦(Madh Fort)、サンジャイ・ガンディー国立公園、ギルガウム・チョウパティ・ビーチ(Girgaum Chowpatty beach)、ジュフー海岸、インペリアル・ツイン・タワー、プラネット・ゴードレージ ・ビル、ボンベイ証券取引所(Bombay Stock Exchange)、スリー・シックスティー・ウェスト・タワー(Three Sixty West Tower、ムンバイで最も高い商業ビル)、ムンバイ大学(University of Mumbai)、ラジャバイ時計塔(Rajabai Clock Tower)、インド工科大学ボンベイ校(Indian Institute of Technology Bombay)などがあります。
ムンバイのホテルとしては、エンパイアー ロイヤル ホテル、グランド ホテル、タージマハール・ホテル、トライデント ホテル, ナリマン ポイント ムンバイ、ホテル ケンプス コーナー、ザ オベロイ, ンバイ、ザ タージマハル タワー ムンバイ、インターコンチネンタル マリーン ドライブ=ムンバイ ホテル、プレジデント ムンバイ IHCL セレクション、ザ ゴードン ハウス ホテル、ザ シャリマル ホテル スパ、カールトン ホテル ビハインド タージ マハール パレス コラバ、ホテル マリーン プラザ、ファリヤース ホテル ムンバイ、ホテル クリシュナ パレス、ホテル ディプロマット、アイステイ バイ ツリーボ ヘラー インターナショナル、コラバ スイーツ | コラバ | ムンバイ、アボード ボンベイ、シー グリーン ホテル、レジデンシー ホテル フォート、ガルフ ホテル コラバ、ホテル オリエント リージェンシー、ウェスト エンド ホテル | ア ヘリテージ ブティック | マリーン ラインズ | ムンバイ、ホテル リーガル パレス、フローラ スイーツ、ザ アンバサダー、アディヴァ レジデンシー ビーコン グラント ロード, ムンバイ、シー パレス ホテル ムンバイ、ホテル フォーチュン、ホテル スバ パレス、ホテル ベントレイ、ベントレーズ ホテル、ホテル リーガル プラザ、ホテル クロウフォード イン、ホテル A. K. インターナショナル、ホテル リシ インターナショナル- グラント ロード、ホテル ボンベイ インターナショナル、リージェント ホテルなどがあります。
ムンバイ地図(Map of Mumbai, Maharashtra State, India)
地図サイズ:540ピクセル X 830ピクセル
ムンバイ 地理と気候
ムンバイは 603平方キロメートル(233平方マイル)の面積を有し、「ムンバイ市(Mumbai City)」と「ムンバイ郊外(Mumbai Suburban)」の 2つの地区に区分されています。郊外地区は 446平方キロメートル(172平方マイル)を占め、アンデリ(Andheri)、ボリヴァリ(Borivali)、クルラ(Kurla)の 3つのテフシル(行政区画)に分かれています。南側に位置する市地区は「サウス・ムンバイ(South Mumbai)」または「アイランド・シティ(Island City)」と呼ばれ、その面積は 157平方キロメートル(61平方マイル)です。ムンバイ都市圏(Mumbai Metropolitan Region)は、グレーター・ムンバイ(ムンバイ市および郊外地区)に加え、ターネー(Thane)、パールガル(Palghar)、ライガド(Raigad)の各地区の一部を含み、総面積は 4,355平方キロメートル(1,681平方マイル)に及びます。
ムンバイはサルセット島(Salsette Island)上の細長い半島に位置しており、西はアラビア海、東はターネー・クリーク(Thane Creek)、北はヴァサイ・クリーク(Vasai Creek)に囲まれています。同市はインド西海岸のコンカン(Konkan)地方、ウルハス川(Ulhas River)の河口に位置しています。サルセット島はターネー地区とも共有されています。ナヴィ・ムンバイ(Navi Mumbai)はターネー・クリークの東側に、ターネー(Thane)の市街地はヴァサイ・クリークの北側に位置しています。市域の大部分は海抜に近い標高にあり、標高は 10~15メートル(33~49フィート)の範囲で、平均標高は 14メートル(46フィート)です。ムンバイ北部は丘陵地帯となっており、市内の最高地点はポワイ・カンヘリ山系(Powai–Kanheri range)にある標高 450メートル(1,480フィート)の地点です。海岸線は入り江や湾によって複雑に入り組んでおり、東のターネー・クリークから西側のマド・マーヴェ(Madh Marve)まで広がっています。サルセット島の東岸はマングローブの湿地帯で覆われている一方、西岸は主に砂浜や岩場となっています。
市域の土壌は、砂質が大部分を占めています。郊外の表土は主に沖積土とローム質土壌で構成されています。基盤岩は白亜紀後期から始新世初期に形成された黒色のデカン・玄武岩です。ムンバイは 23本の断層線が走る地震活動帯に位置しています。同地域は「地震帯III(Seismic Zone III)」に区分されており、これはリヒタースケールで最大マグニチュード6.5の地震が発生し得る地域であることを意味します。
サンジャイ・ガンディー国立公園(ボリバリ国立公園)は、ムンバイ郊外地区とターネー地区にまたがって位置し、その面積は 103.09平方キロメートル(39.80平方マイル)に及びます。市内にはトゥルシ湖とヴィハール湖という2つの主要な湖があります。また、市はターネー地区にあるバツァ(Bhatsa)、ロウアー・ヴァイタルナ(Lower Vaitarna)、ミドル・ヴァイタルナ(Middle Vaitarna)、タンサ(Tansa)、アッパー・ヴァイタルナ(Upper Vaitarna)などのダムからも水を供給しています。ポワイ湖は市域内にある人工湖で、農業および工業目的でのみ利用されています。ミティ川はポワイ湖とヴィハール湖からの放流水によって形成された都市河川であり、深刻な汚染状態にあります。
ムンバイの気候の気候は、熱帯乾湿季気候(ケッペン気候区分でAw)に分類されます。ただし、中央部や北部の郊外地域では熱帯モンスーン気候(Am)が見られ、雨季の降水量がより多くなります。ムンバイでは 10月から 5月にかけてほとんど雨が降らない期間が続き、7月に最も激しい降雨を記録します。12月から 2月にかけての比較的涼しい季節の後に、3月から 5月にかけての暑い季節が訪れます。6月から 9月末までは南西モンスーンの季節にあたります。
年平均気温は 27℃(81°F)です。市内における平均最高気温は 31℃(88°F)、平均最低気温は 24℃(75°F)となっています。郊外における日平均最高気温は 29℃から 33℃、日平均最低気温は 16℃から 26°の範囲で推移します。観測史上最高気温は 1952年4月14日に観測された 42.2℃、最低気温は 1962年1月27日に観測された 7.4℃です。年平均降水量は 2,213ミリメートルです。年間の最大降水量は 1954年の 3,452ミリメートルです。1日あたりの最多降水量は、2005年7月26日に観測された 944ミリメートルです。年間の総降水量は、ムンバイ市内で平均2,213.4ミリメートル、郊外で 2,502.3ミリメートルとなっています。
ムンバイは時折、熱帯低気圧(サイクロン)の影響を受けます。最も甚大な被害をもたらしたサイクロンは 1948年11月23日に襲来したもので、最大瞬間風速は時速151キロメートルに達し、死者38名、行方不明者47名を出す惨事となりました。同市はモンスーンの時期に洪水を起こしやすい傾向があります。世界銀行によると、計画性のない排水システムや非公式居住地(スラムなど)の存在が、ムンバイで頻発する洪水の主な要因の一つとされています。2005年のムンバイ洪水では、500~1,000人が死亡し、12億米ドルの経済的損失が生じました。ムンバイにおける洪水を軽減するため、マハーラーシュトラ州政府は、ミティ川の再生、排水システムの再構築、非公式居住地の移転などを含む洪水対策計画を実施しました。
インドにおけるムンバイの場所が判る地図
地図サイズ:420ピクセル X 480ピクセル
ムンバイ 交通機関
ムンバイは、「ゴールデン・クアドラテラル(黄金の四辺形)」と呼ばれる高速道路網の 4つの起終点の一つです。同市は国道48号線(NH-48)によってチェンナイやデリーと結ばれているほか、国道61号線(NH-61)や66号線(NH-66)も市郊外を起点としています。2000年に開通したムンバイ・プネー高速道路は、インド初の高速道路です。ムンバイ・ナグプール高速道路は 2025年6月に開通しました。デリー・ムンバイ高速道路は 2019年から建設が進められており、2027年までの完成が予定されています。2022年には、州政府がコンカン海岸沿いを走るコンカン高速道路の建設を提案しました。
ムンバイには約 1,900キロメートル(1,200マイル)の公道があります。南ムンバイとターネーを結ぶイースタン・フリーウェイは 2013年に開通しました。このほか、シオンからパンヴェルに至るシオン・パンヴェル高速道路や、バンドラからバヤンダルに至るウェスタン・エクスプレス・ハイウェイが、市内の主要幹線道路となっています。バンドラ・ウォルリ・シー・リンク橋は、マヒム・コーズウェイ(土手道)と共に、南ムンバイと市西部の郊外地域を結んでいます。全長21.8キロメートル(13.5マイル)のムンバイ・トランス・ハーバー・リンクは 2024年1月12日に開通し、ムンバイとナビ・ムンバイを結んでいます。道路で市内に進入する地点には、5か所の料金所が設けられています。
ムンバイの交通網は、世界で最も混雑が激しいものの一つです。2014年3月時点で、ムンバイには約 72万1,000台の自家用車が存在していました。移動手段としては、黒と黄色の車体が特徴のメーター制タクシーやオート・リキシャが利用可能です。オートリクシャーの運行は郊外エリアに限られていますが、タクシーは市内全域で営業可能であり、主に都心部(シティ地区)で活動しています。タクシーおよび低料金のオートリクシャーは、法的に圧縮天然ガス(CNG)での走行が義務付けられています。2005年時点で「黒と黄色」のタクシーは 56,459台、2013年5月時点でオートリクシャーは 106,000台が稼働していました。市内では、配車サービスであるOla、Rapido、Uberも利用可能です。
公共バス輸送システムは、ブリハンムンバイ電気供給・輸送公社(BEST)によって運営されています。2008年には 1日あたり550万人以上の乗客がバスを利用し、BESTのバスとムンバイの近郊鉄道網を合わせた輸送量は、全旅客輸送の約 88%を占めていました。バスの利用者は 2015年には 280万人に減少しました。バスは短・中距離の通勤・通学手段として好まれています。公共バスは市内全域を網羅するほか、ミラ・バヤンダル、ナビ・ムンバイ、ターネーの一部地域にも運行しています。2011年時点で、BESTは 390の路線で 4,608台のバスを運行していました。車両構成は、単層バス、2階建てバス、連結バス、低床バス、エアコン付きバスなど多岐にわたり、動力源にはディーゼル、圧縮天然ガス、電気が使用されています。初期のBESTバスは赤色で、ロンドンの「ルートマスター」バスをモデルにしていました。BESTは 1998年にエアコン付きバスを導入しました。
マハーラーシュトラ州道路輸送公社(MSRTC)のバスは、ムンバイとマハーラーシュトラ州内の他都市や近隣州の都市を結ぶ都市間輸送を担っています。ナビ・ムンバイ市営交通局(NMMT)およびターネー市営交通局(TMT)もムンバイ市内でバスを運行しており、ナビ・ムンバイやターネーとムンバイ市内の各地域を結んでいます。観光バスサービス「ムンバイ・ダルシャン(Mumbai Darshan)」は、市内の様々な観光スポットを巡るルートを運行しています。ムンバイ全域において、バス高速輸送システム(BRT)の専用レーンを整備する計画も立てられています。
一般に「ローカルズ(locals)」の愛称で親しまれるムンバイ近郊鉄道は、同市の交通網の要となっています。この路線は、インド国鉄の「中部鉄道(Central Railway)」および「西部鉄道(Western Railway)」の各管区によって運営されています。2007年時点で、ムンバイの近郊鉄道システムは 1日あたり630万人の乗客を輸送していました。近郊鉄道網の総延長は 319キロメートルに及び、2010年には 1日あたり2,226本の列車が運行されていました。ラッシュアワーには列車が著しく混雑し、定員1,700人の 12両編成の列車に 4,500人近くが乗車することもあります。既存の鉄道網の混雑を緩和するため、ムンバイ・モノレールとムンバイ・メトロが開業しました。モノレールは単一の路線で運行されており、2014年2月初旬に開業しました。ムンバイ・メトロの最初の路線は 2014年6月に開業しました。その後、ムンバイ・メトロの多くの路線で、部分開業または全線開業が進められています。
ムンバイには、インド国鉄の 2つの管区(ゾーン)の本部が置かれています。チャトラパティ・シヴァージ・ターミナスを拠点とする「中部鉄道」と、チャーチゲートを拠点とする「西部鉄道」です。ムンバイは、インド国鉄のネットワークを通じて各地の主要駅と結ばれています。長距離列車は、チャトラパティ・シヴァージ・ターミナス、ダダル、ロクマンヤ・ティラク・ターミナス、ムンバイ・セントラル、バンドラ・ターミナスの各駅から発着しています。2026年時点で、メトロは 4路線が運行中であり、さらに 8路線の計画が進められています。
チャトラパティ・シヴァージー・マハラージ国際空港は、同市の主要な航空ハブです。2023-24年度の旅客数は 5,280万人に上り、旅客数においてインドで 2番目に利用者の多い空港となっています。年間旅客処理能力を 4,000万人まで引き上げることを目指した近代化・拡張計画が 2006年に開始され、2014年2月には新ターミナル「T2」が開業しました。
ライガド県ウルウェ郊外に建設されたナビ・ムンバイ国際空港は 2025年12月に開港し、同都市圏における2つ目の国際空港としての役割を担っています。ジュフ飛行場(Juhu Aerodrome)にはボンベイ・フライング・クラブや、国営企業パワン・ハンス(Pawan Hans)が運営するヘリポートがあり、自家用機などの運航も行われています。
ムンバイには 2つの主要港があります。ムンバイ港と、入り江を挟んで対岸のナビ・ムンバイに位置するジャワハルラール・ネルー港です。ムンバイ港は天然の良港であり、充実した乾ドックや湿ドック(ウェットドック)の設備を備えています。1989年5月26日に開港したジャワハルラール・ネルー港はインドで最も取扱量の多い主要港であり、同国のコンテナ貨物取扱量の約 50%を扱っています。
ムンバイ市内の水上交通には、フェリー、小型ボート、カタマラン(双胴船)などが利用されています。フェリーの運航は、政府機関や民間事業者によって行われています。1990年代後半には、「ゲートウェイ・オブ・インディア」とナビ・ムンバイのCBDベラプール(CBD Belapur)を結ぶホバークラフト便が一時的に運航されましましたが、適切なインフラの不足や地元漁師からの反対により廃止されました。マザガオン(Mazagaon)にあるフェリー・ワーフ(Ferry Wharf)からは、市近郊の島々へ向かうフェリーが運航されています。
また、同市はインド海軍西部司令部の所在地であり、海軍の重要な拠点でもあります。
インド西部のマハーラーシュトラ州ムンバイ(Mumbai)にある主な観光名所およびムンバイCST駅 (チャトラパティ・シヴァージ・ターミナス駅)やチャーチゲート駅 やムンバイ・セントラル駅 などムンバイの主要な鉄道駅の場所が判る地図です。このムンバイ地図は、データ改変と再配布を行わない事および出典(引用元)を明記する事を条件に無料かつ自由に利用可能です。著作権は当サイトに帰属します。Webサイトで地図を利用される場合は当サイトへのリンクをお願いします。
マハーラーシュトラ州におけるムンバイの場所が判る地図
地図サイズ:500ピクセル X 380ピクセル
ムンバイ地図(Google Map)
ムンバイの観光名所
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