イロイロ国際空港(Iloilo International Airport, IATA: ILO)は、フィリピン中部のパナイ島イロイロ州の州都であり西ヴィサヤ地方の中心都市となっているイロイロ・シティにある空港です。イロイロ・シティの空港としてはかつてイロイロ市内のマンドゥリアオ空港(Mandurriao Airport、2007年に閉鎖)がありましたが、手狭となり拡張が困難なことから、イロイロ・シティ近郊のカバナトゥアンの地に新空港の建設が決まり、計画決定から10年の歳月を経てこのイロイロ国際空港が2007年6月14日に開港しました。新空港は、IATA空港コード「ILO」とICAO空港コード「RPVI」を旧空港から引継ぎ、全ての航空路線がこの空港に移転しました。フィリピン国内では、ニノイ・アキノ国際空港とマクタン・セブ国際空港およびダバオ国際空港(フランシスコ・バンゴイ国際空港)に次いで4番目に旅客数の多い空港です。2009年の統計によれば、年間旅客数は1,324,148人、航空機の離着陸回数は16,880回、航空貨物取扱高は9,330トンとなっています。なお空港名が「国際空港」となっていますが、フィリピンの空港基準では国内線空港の「第1種空港」という扱いになっています。滑走路などの空港設備は、西ヴィサヤ地方およびパナイ島で最初の国際規格で建設されており、ヴィサヤ地方全体で4つある国際空港の一つとなっています。
このイロイロ国際空港は、イロイロ・シティ市街中心部から北西へ約19kmの場所に位置し、カバナトゥアン(Cabatuan)とサンタバーバラ(Santa Barbara)の街の間にあります。空港の敷地面積は188ヘクタールあります。空港敷地内には、長さ2500メートルの滑走路が1本、旅客ターミナル、貨物ターミナル、発電所、水処理施設などがあります。空港周辺には高速道路が通っており、高速道路から空港まではエアポート・アクセス・ロードがあります。高速道路を利用すれば、イロイロ・シティやパナイ島の主要都市へ簡単にアクセスすることが出来ます。現在は運転していませんが、近くにはかつてのパナイ鉄道の線路があり、将来的には空港と周辺都市が鉄道で接続される可能性があります。
名前:イロイロ国際空港(イロイロ国際空港) / フィリピン語(タガログ語):Paliparang Pandaigdig ng Iloilo / ヒリガイノン語(西ヴィサヤ地方で使用されている言語):Internasyonal nga Hulugpaan sang Iloilo / 英語:Iloilo International Airport