メクネス(英語:Meknes、フランス語:Meknès、ベルベル語:ⴰⵎⴽⵏⴰⵙ(amknas)、アラビア語:مكناس
(maknās))は、モロッコの 4つの帝国都市(歴史的にモロッコの首都(王都)となった4つの都市(フェズとマラケシュとメクネスおよびラバト))の 1つであり、モロッコ北部中央内陸に位置し、フェズ=メクネス地方にある都市で、1675年から1728年までアラウィー朝(1660年から続く現モロッコ王室)の首都が置かれた城壁に囲まれた街です。メクネスの人口は 632,079人(2014年9月現在)、モロッコ王国で 6番目に人口の多い都市です。面積 370平方キロメートル(140平方マイル)、標高 546メートル(1,792フィート)、北緯 33度53分42秒 西経 5度33分17秒です。11世紀にムラービト朝によって軍事拠点として建設されたメクネスは、アラウィー朝の創始者の息子であるスルタン・イスマイール・イブン・シャリーフ(1672年~1727年)の治世中にモロッコの首都になりました。スルタン・イスマイールは、大規模な皇居複合施設を建設し、都市に広範囲にわたる要塞と記念碑的な門を建設しました。2014年のモロッコ国勢調査では、この都市の人口は 632,079人です。メクネス県の県庁所在地であり、フェズ・メクネス地方の重要な経済中心地です。
メクネスの街は、ブーフェクラン川が流れるブーフェクラン渓谷(Oued Boufekrane)を挟んで、西側にある「メディナの丘」と東側にある「新市街の丘」の2つの地区に分かれています。旧市街のメディナは「古都メクネス(Historic City of Meknes)」として世界遺産(文化遺産)に登録されています。またメクネス周辺の観光地としては北に、聖地「ムーレイ・イドリス」と世界遺産に登録されている古代ローマ遺跡「ヴォルビリスの古代遺跡(Roman town of Volubilis (Oualili))」があります。
メクネス イメージ(マンスール門)
メクネスの観光名所としては、メクネス旧市街(メディナ、世界遺産)、マンスール門(Bab Mansur al-'Alj、北アフリカで最も美しい門の一つ)、キリスト教徒の地下牢、クベット・エル・キャティン、ムーレイ・イスマイル廟、風の道、リフ門(風の門)、王宮、ダル・エル・マ(水の館)、ヘリ(ムーレイ・イスマイルの穀物倉)、アグダルの貯水池、エディム広場、ジャメイ博物館、グラン・モスク(メクネス最大のモスク)、ブー・イナニア・マドラサ(14世紀に建てられたイスラム教の神学校)、ベルダン門、クミス門、メクネス新市街(ヌーベル・ヴィル)、メクネス市庁舎、メクネス見本市会場、聖地ムーレイ・イドリス(Moulay Idriss Zerhoun)、ヴォルビリスの古代遺跡(世界遺産)などがあります。