ヴォルビリスの古代遺跡(Archaeological Site of Volubilis)は、モロッコ北部のメクネスから北へ約19km、聖地ムーレイ・イドリスからから北西へ3kmの場所にある古代ローマ遺跡(モロッコとしては最大のローマ遺跡)で、世界遺産(文化遺産)に登録されています。
このヴォルビリスの古代遺跡のある場所には紀元前2世紀頃から人が住んでおり、マウレタニア王国(ベルベル人のマウリ部族の王国)の都市となっており「ワリーリ(Oualili、月桂樹という意味)」と呼ばれ、紀元前32年から紀元40年にはマウレタニアの王プトレマイオスのもとで首都として栄えました。紀元40年以降は古代ローマ帝国の属領となり、アフリカのローマ属州マウレタニア・ティンギタナの州都となり豊かな土地で小麦やオリーブオイルなどを多く産出した繁栄を極めました。3世紀末にはベルベル人の勢力が大きくなり、ローマ帝国がモロッコから撤退しヴォルビリスの衰退が始まりました。
ヴォルビリスの古代遺跡地図(Map of Archaeological Site of Volubilis, Meknès-Tafilalet, Morocco)
ヴォルビリスの古代遺跡の交通機関と観光名所
ヴォルビリスの古代遺跡の交通機関
駐車場
ヴォルビリスの古代遺跡の観光名所
南東門:ヴォルビリスの古代遺跡への入口
タンジェ門
ローマ神殿(バシリカ礼拝堂) / Roman Basilica
カピトール / Capitolinum
オルフェウスの邸 / Haus des Orpheus (House of Orpheus)
製油所:オリーブ・オイルの圧搾施設
ガリエヌス帝の浴場
サトゥルヌス神殿跡
カラカラ帝の凱旋門 / Caracallabogen (Arch of Caracalla)
犬の邸
ギリシャ青年の邸
列柱の邸 / Haus der Saulen (House of Columne)
騎士の邸
北の浴場 / Nordthermen (Northern Thermal Baths)
ヘラクレスの功業邸 / Haus der "Arbeiten des Herkules" (House of the "Tasks of Hercules")