ブルンジの気候と気温

　アフリカ大陸中部内陸部に位置するブルンジ共和国（フランス語：République du Burundi）の気候は、赤道気候で、年間平均気温が高く、気温の変動が小さく、年間を通じて降雨量が多いのが特徴です。それにもかかわらず、標高に応じて、国全体で気温と降雨量の日ごとの変動が依然としてかなりあります。ケッペンの気候分類システムによれば、標高の比較的低い場所では明確な雨季と乾季がある熱帯サバナ気候（ケッペン気候区分：Aw）に属し、標高の高い場所では温暖冬季少雨気候（ケッペン気候区分：Cwb）となっています。
　ブルンジは、東アフリカ地溝帯の西側延長であるアルベルティーン地溝帯（Albertine Rift）に位置しています。国内の標高は、タンガニーカ湖（Lake Tanganyika）の 775メートル（2,543フィート）からヘハ山（Mount Heha）の 2,684メートル（8,806フィート）まで変化します。ブルンジは南緯 2度から 5度の熱帯に位置しますが、一般的に標高が高いため、比較的穏やかな気温で、中央高原では年間を通じて平均気温が 21℃（70°F）です。首都ブジュンブラやタンガニーカ湖などの低地では、年間平均気温がわずかに上昇して 23℃（73°F）になります。一方、標高の高い地域では、気温は 16℃（61°F）まで下がります。ブジュンブラの年間平均気温は 23.8℃、年間降水量 848ミリメートルです。
　ブルンジでは 5月から8月にかけて乾季があり、1月から2月にかけても短い乾季があります。雨季は 2月から5月、および 9月から11月です。年間降水量は、標高の高い地域では 1,500～1,800ミリメートル（60～70インチ）ですが、タンガニーカ湖の岸やさまざまな低地では 1,000ミリメートル（40インチ）まで下がります。国内で最も雨が多いのは北東部で、高地の降水量は低地のほぼ 2倍になることがあります。ブルンジの農業は降雨量が多いため、国の労働力の 80％から90％を雇用しており、雨水に依存する作物の生産に大きく依存しています。
　ブルンジは気候が穏やかで降雨量も十分なため、集約農業に適した場所ですが、気候変動の影響で降雨量が予測しにくくなっています。ブルンジは 1950年代以降、ほぼ 10年ごとに降雨量過剰と降雨不足のサイクルを繰り返しています。これには 2006年と2007年の深刻な洪水、1999年から2000年、および 2005年の干ばつが含まれます。ブルンジは、干ばつに対して非常に脆弱であると見なされている 6つのアフリカ諸国の 1つに指定されています。

ブルンジ気候区分地図

ブルンジ地図

ブジュンブラ月別気温（Temperature & Precipitation of Bujumbura, Burundi）：ブジュンブラの気温グラフ、ブルンジの首都であり最大都市（人口 497,166人 = 2008年現在）、ブルンジ西部

月別	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
平均最高気温（℃）	28	28	28	28	28	29	29	30	31	30	28	28
平均最低気温（℃）	19	19	19	19	19	18	17	18	19	20	19	19
降水量（mm）	94	109	121	125	57	11	5	11	37	64	100	114
降雨日数（日）	15	14	17	18	10	3	1	2	8	12	19	19

ブジュンブラの年間平均気温 23.8℃、年間平均最高気温 28.8℃、年間平均最低気温 18.8℃、年間降水量 848ミリメートル

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