パノム・ワン遺跡(Prasat Hin Wat Phanom Wan / ปราสาทพนมวัน)は、タイ東北部(イサーン地方)のナコーンラーチャシーマー県にあるクメール様式の寺院跡遺跡(現在はワット・パノム・ワンの境内の一角)です。創建当初はヒンドゥー教寺院として建てられ、後に仏教寺院となったことが出土した経典から判明しています。この遺跡は東西線上に主軸線があり、主祠堂は東を向いて建てられています。東西南北に塔門があり、回廊でつながれています。その中に「主祠堂」、主祠堂に繋がる「マンダバ」と呼ばれる仏塔、主祠堂の南西に仏像を安置した「ブランノイ」と呼ばれる建物があります。主軸線に沿って東塔門から約400メートル東側には「バライ」と思われる大きな池(東西方向430メートル X 南北方向240メートル)があります。また東塔門から池までの道の南側には建物遺構と思われる基壇部分が残されています。
このパノム・ワン遺跡は、ナコーンラーチャシーマー市街から北東へ約12キロメートル、ピマーイ遺跡公園から南西へ約40キロメートルの場所に位置しています。パノム・ワン遺跡への行き方は、ナコーンラーチャシーマー市内にある第1バスターミナルから4144番のソンテウに乗りバーン・ポー(Ban Pho)まで行き(所要約15分)、そこから徒歩15分またはモーターサイを利用します。
パノム・ワン遺跡 地図(Map of Prasat Hin Wat Phanom Wan, Nakhon Ratchasima Province, Thailand)、Google Map