アルハンゲリスク(ロシア語:Арха́нгельск、英語:Arkhangelsk (Archangel or Archangelsk))は、ロシア西部の北西連邦管区アルハンゲリスク州に位置し、アルハンゲリスク州の州都となっている都市です。アルハンゲリスクの人口は 348,783人(2010年現在)、北西連邦管区ではサンクトペテルブルクとカリーニングラードに次いで 3番目、ロシア国内では 55番目に人口の多い都市です。北極海・バレンツ海につながる白海に流れ込む北ドヴィナ川の河口に位置する街です。この地域が歴史に登場するのは12世紀の事で、「ポモール」と呼ばれたノヴゴロドからの入植者が北ドヴィナ川の入り江に大天使ミカエル修道院を建立したのが始まりです。15世紀後半には現在のアルハンゲリスクより少し上流の町「ホルモゴルイ」がこの辺りの中心の街でした。16世紀後半になると北東航路からイギリスやオランダ商人が訪れて交易が始まり、1584年、イヴァン4世(雷帝)がホルモゴルイの下流に「ノヴォ・ホルモゴルイ(新ホルモゴルイの意)」呼ばれる町を建設しました。1613年に近隣にあった修道院にちなみ「アルハンゲリスク(大天使の町という意味)」と都市名が改められました。1693年、ピョートル1世(ピョートル大帝)によってアルハンゲリスクに造船所が造られ、以降海軍と深いかかわりをもつ都市となりました。第2次世界大戦後は、アルハンゲリスク州で核実験、アルハンゲリスク南部に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射場(プレセツク宇宙基地)、原子力潜水艦製造計画の中心地になるなどし、軍事機密上の理由から閉鎖都市となりました。
アルハンゲリスクの観光名所としては、大天使ミカエル大聖堂(Cathedral of the Archangel Michael)、アルハンゲリスク美術館、アルハンゲリスク文学博物館、北方海事博物館、アルハンゲリスク劇場、ノボテル・アルハンゲリスク(4つ星ホテル)、ホテル・プル=ナヴォロク(3つ星ホテル)、ミニ・ホテル・ウテハ(Mini Hotel Uteha、3つ星ホテル)などがあります。