イタリアの首都ローマにあるカラカラ浴場(イタリア語:Terme di Caracalla(テルメ・ディ・カラカラ)、英語:Baths of Caracalla)は、ディオクレティアヌス浴場(Baths of Diocletian)に次いでローマで 2番目に大きな公衆浴場(テルマエ)です。浴場はおそらくセプティミウス・セウェルス帝とカラカラ帝の治世中の西暦 212年(または 211年)から 216年/217年の間に建てられたと考えられています。これら浴場は 530年代まで稼働していましましたが、その後使用されなくなり、廃墟となりました。
これらの浴場は、浴場として使われていた当時もその後も、ディオクレティアヌス浴場、マクセンティウス大聖堂(Basilica of Maxentius)、ニューヨーク市の旧ペンシルベニア駅、シカゴのユニオン駅、カナダ上院ビルなど、古代から現代に至るまで数多くの著名な建築物にインスピレーションを与えてきました。遺跡から発見された芸術作品には、「ファルネーゼの雄牛(Farnese Bull、ナポリ国立考古学博物館所蔵)」や「ファルネーゼのヘラクレス(Farnese Hercules、ナポリ国立考古学博物館所蔵)」などの有名な彫刻が含まれています。現在、カラカラ浴場は観光名所となっています。