国立エトルリア博物館(イタリア語:Museo Nazionale Etrusco、英語:National Etruscan Museum)もしくはヴィラ・ジュリア国立博物館(イタリア語:Museo Nazionale Etrusco di Villa Giulia)は、イタリアの首都ローマの・ヴィラ・ ジュリア(Villa Giulia)、ボルゲーゼ公園の北西側にある、エトルリア文明(Etrusci、イタリア北部から中部で紀元前9世紀から紀元前1世紀頃までの都市国家群)とファリスカ文明(Falisci、現在のラツィオ北部(テヴェレ川のエトルリア側)に住んでいた部族)に特化した博物館です。世界で最も重要なエトルリア博物館です。
ヴィラは教皇ユリウス 3世(Pope Julius III、1487年9月10日生~1555年3月23日没、ルネサンス教皇の最後の1人ともいわれる対抗宗教改革期のローマ教皇(第221代)、在位:1550年2月7日~1555年3月23日)のために建てられ、その名が付けられました。1870年まで教皇の所有地でしたが、リソルジメント(イタリア統一運動、Risorgimento)と教皇領の崩壊により、イタリア王国の所有地となりました。この博物館は、同じ民族主義運動の一環として 1889年に設立され、ラティウム、南エトルリア、ウンブリアのエトルリア文明とファリスカ文明に属するローマ以前の古代遺物をすべて収集することを目的としており、20世紀初頭からヴィラに収蔵されています。
この博物館で最も有名な宝物は、テラコッタの墓碑で、ほぼ等身大の花嫁と花婿(いわゆる「夫婦の石棺(Sarcofago degli Sposi)」)が、まるで晩餐会にいるかのように横たわっている姿の像で、エトルリア芸術の極致と評価されています。
ヴィラ・ジュリア国立博物館 イメージ
ヴィラ・ジュリア国立博物館への最寄り交通機関は、ローマ地下鉄 A線のフラミーニオ=ポーポロ広場地下鉄駅(Flaminio - Piazza del Popolo)があります。フラミーニオ駅からヴィラ・ジュリア国立博物館まで徒歩 15分(1000m)です。路面電車では 2番線 ムゼオ・エトルスコ・ヴィッラ・ジュリア電停(Museo Etrusco Villa Giulia)、バスでは 19NAV番のムゼオ・エトルスコ・ヴィッラ・ジュリア バス停があります。
ヴィラ・ジュリア国立博物館地図(Map of Museo Nazionale Etrusco di Villa Giulia, Roma, Italy)