バチカン美術館(イタリア語:Musei Vaticani、ラテン語:Musea Vaticana、英語:Vatican Museums)は、イタリアの首都となっているローマ市街西部にあるバチカン市国の公立博物館です。数世紀にわたってカトリック教会と教皇庁が収集した膨大なコレクションの作品を展示しており、その中には世界で最も有名なローマ彫刻やルネサンス美術の最も重要な傑作も含まれています。美術館には約7万点の作品が収蔵されており、そのうち 2万点が展示されています。現在、40の異なる管理、学術、修復部門で働く640人の職員が働いています。
16世紀初頭に教皇ユリウス 2世(Pope Julius II、1443年12月5日生~1513年2月21日没、第216代 ローマ教皇、在位:1503年11月1日~1513年2月21日)が美術館を設立しました。ミケランジェロ・ブオナローティ(Michelangelo Buonarroti、1475年3月6日生~1564年2月18日没、イタリア盛期ルネサンス期の彫刻家・画家・建築家・詩人)が天井と祭壇の壁を装飾したシスティーナ礼拝堂(Sistine Chapel)と、ラファエロ・サンティ(Raffaello Sanzio da Urbino、1483年4月6日生~1520年4月6日没、盛期ルネサンスを代表するイタリアの画家・建築家)が装飾したラファエロの間は、バチカン美術館の訪問者ルート(順路)上にあり、西洋とヨーロッパの芸術の中で最も正統で特徴的な作品の1つと考えられています。
2023年、バチカン美術館には 680万人が訪れました。バチカン美術館は、ルーブル美術館に次いで入館者数の多い美術館の一覧(List of most-visited art museums)で 2位、最も訪問者が多い博物館のリスト(List of most-visited museums)で3位にランクされています。合計24のギャラリー、つまり部屋があり、システィーナ礼拝堂は美術館内で最後に訪問される部屋です。