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山東省地図
済南 地図
済南市(さいなん し / ジーナン シー、中国語簡体字:济南市(ピンイン:Jǐnán Shì)、中国語繁体字:濟南市、英語:Jinan City, China、別称「泉城」)は、中華人民共和国・華東地方の山東省西部にある副省級市で、山東省の省会(省都)です。済南市の下位行政区画は、10市轄区・2県で構成されています。市轄区は市中区・歴下区(Lixia District)・天橋区・槐蔭区・歴城区・長清区・章丘区・済陽区・莱蕪区・鋼城区、県は平陰県・商河県です。市政府所在地は歴下区です。済南市の総人口(副省級市全体) 9,202,432人(2020年国勢調査、2018年時点では人口 8,700,000人)、市区人口 5,452,335人(2020年国勢調査、2018年時点では人口 4,693,700人)、総面積 10,247平方キロメートル(3,956平方マイル)、市区面積 6,122.4平方キロメートル(2,363.9平方マイル)、海抜 23メートル(75フィート、空港)、北緯 36度40分13秒 東経 117度01分15秒となっています。人口 920万人を擁し、山東省で人口規模最大の都市の一つです。現在の済南市は、文明の黎明期からこの地域の歴史において重要な役割を果たし、国家の主要な行政、経済、交通の中心地へと発展してきました。済南市は 1994年から省の管轄下にあります。済南市は 72の自噴泉を有することから「泉の街」とも呼ばれています。
Nature Indexの「Nature Index 2023 Science Cities」によると、済南市は科学研究において世界トップ35都市の一つです。済南市には、山東大学、山東師範大学、山東建珠大学、済南大学、齊魯理工大学、山東中医薬大学、山東財経大学など、主要な大学が数多くあります。特に、山東大学は中国で最も権威のある大学の一つであり、双一流建設に加盟しています。2020年のGAWC(世界都市ランキング)では、済南市はベータ(世界二線都市)にランクされました。
現代の済南という地名は、文字通り「済川の南」を意味し、19世紀半ばまで市の北を流れていた古い「済川(濟水、Ji River)」を指しています。同様の地名は済源(Jiyuan、文字通り「済川の源」)や済陽(Jiyang、文字通り「済川の陽(北側)」)にも見られます。済川は 1852年に黄河が北へ流れを変え、その河床を占領したことで消滅しました。「済」の現在の第三声調(jǐ)の発音は 1970年代後半に確立されました。それ以前は第四声調(jì)で発音されていました。古い西洋文献では、この地名は「Tsinan(郵便ローマ字表記)」または「Chi-nan(ウェード・ジャイルズローマ字表記)」と綴られています。
古代、済南は「濼邑(City of Luo、ルオの城)」とも呼ばれていました。ルオは趵突泉(Baotu Spring、ほうとつせん)を指し、これは帝乙(Di Yi)と帝辛(Di Xin)の甲骨文字にも見られます。春秋時代(紀元前589年)に斉と晋の間でこの地域で戦われた安の戦いは、現在の済南市域にあった古代都市「鞍」(中国語:鞍、ピンイン:Ān)にちなんで名付けられました。マルコ・ポーロは済南を「Chingli」 または「Chinangli」 という名で簡潔に記述しています。
周の時代(紀元前1045年~紀元前256年)から西晋の時代(紀元後266年~紀元後316年)にかけて、済南の主要都市は「東平陵(City of East Pingling)」と呼ばれ、現在の章丘区に位置していました。西晋の時代、行政の中心地は西方の歴城(Licheng)に移され、清朝までその地位を維持しました。19世紀から 20世紀初頭の文献には、この都市の名称がしばしば「済南府」と記されています。ここで「府」(中国語:府)は、中国語で「県」を意味します。
現在、この地域の主要な地区は歴下区(簡体字:历下、繁体字:歷下、ピンイン:Lìxià)です。「歴下」という地名は、済南が市の南に位置する歴山(Mount Li)の麓に位置していることに由来しています。
済南は、市街地とその周辺に多くの自噴泉があることから、「泉城」(中国語:泉城)という愛称でも呼ばれています。
済南市 イメージ(趵突泉)
済南市の観光名所としては、泉城広場、芙蓉街、趵突泉(Baotu Spring、しゃくとつせん、市内にある「天下第一泉」と言われる泉)、千仏山(仏教の聖地、神話時代の君主・舜帝が耕作したとされる場所、唐代の大寺・興国寺があります)、大明湖、五龍潭、四門塔(歴城区柳埠街道、旧神通寺にある石塔)、九頂塔(歴城区柳埠街道、旧九塔寺にある石塔)、城子崖遺跡(龍山文化)、大辛荘遺跡(殷代)、劉台子遺跡(殷周時代)済南府学文廟(孔子廟、宋代の熙寧年間(1068~1077年)に建築)、山東省博物館などがあります。
済南のホテルは、済南万達凱悦酒店、済南索菲特銀座大飯店、ホリデイ イン エクスプレス 済南 ハイテク ゾーン、ホテル・グランド・メルキュール 済南 サンシャイン(Hotel Grand Mercure Jinan Sunshine)、済南喜来登酒店、ヒルトン 済南 サウス・ホテル&レジデンス(Hilton Jinan South Hotel & Residences)、インターコンチネンタル 済南 シティ センター、シャングリラ・ホテル 済南(Shangri-La Hotel, Jinan)、済南 ジュンユェ シーユェン ホテル(済南軍悦世源酒店、Jinan Junyue Shiyuan Hotel)、スカラーズ ホテル 済南(Scholars Hotel Jinan)、プルマン 太原(Pullman Taiyuan)、華禾普蕾斯頓酒店、山東 リティアン ホテル(Shangdong Litian Hotel)、済南藍海大飯店、藍海大飯店、済南 ジュオ ルイ ホテル(済南卓瑞酒店、Jinan Zhuo Rui Hotel)、学府大酒店(Xuefu Hotel)、鉑爾 インターナショナル・ホテル(鉑爾国際酒店 、Ber International Hotel)、銀座泉城(佳悦)酒店などがあります。
中国における済南の位置が判る地図(Map of Jinan City, Shandong Province, China)

地図サイズ:540ピクセル X 420ピクセル
済南市への交通アクセスは、鉄道では在来線(京滬線(北京から上海までの路線)、膠済線(済南から青島までの路線))と膠済客運専用線の済南駅(済南站)、京滬高速鉄道(京滬旅客専用線、北京から上海までの高速鉄道)の済南西駅、飛行機は済南市街中心部から車で 41分(北東へ道なりで 40km)の場所にある済南遥墻国際空港(济南遥墙国际机场、Jinan Yaoqiang International Airport)です。
日本の東京から済南遥墻国際空港まで飛行機で 4時間5分(直行便、1便/週)、大阪(関西国際空港)から飛行機(山東航空、直行便、2便/日)で 3時間です。
中国の首都・北京市から済南まで車で 4時間30分(南へ道なりで 415km)、北京から飛行機(直行便、1便/日)で 1時間20分、天津市から車で 4時間(南へ道なりで 385km)、上海市から飛行機で 1時間45分(直行便、3~5便/日)、広東省広州市から飛行機で 2時間35分(直行便、7~9便/日)です。
山東省内では、済南から淄博と濰坊を経由して青島市まで車や長距離バスで 4時間10分(東南東へ道なりで 360km)、、淄博市(シ博)まで車で 1時間30分(東北東へ道なりで 120km)、濰坊市(イ坊)まで車やバスで 2時間25分(東へ道なりで 210km)、煙台市まで車やバスで 4時間40分(東へ道なりで 460km)、菏沢市まで車やバスで 3時間15分(南西へ道なりで 250km)、臨沂市まで車やバスで 3時間15分(南東へ道なりで 250km)です。
山東省における済南の位置が判る地図

地図サイズ:480ピクセル X 360ピクセル
済南地図(Map of Jinan City, Shandong Province, People's Republic of China)、Google Map
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