武当山(ぶとうさん、ウーダンシャン、中国語簡体字:武当山、繁体字:武當山、ピンイン:Wǔdāng Shān、英語:Wudang Mountains)は、中華人民共和国・華西地方(華中西部) の湖北省北西部に位置する山脈です。行政的に言えば、湖北省北西端の十堰市に属します。北方の覇王玄天上帝にまつわる道教寺院や僧院が数多く存在し、武当山は太極拳や道教の修行の地として有名です。カンフー映画で有名な少林寺(河南省鄭州市登封市の嵩山)は禅宗に属し、武当山は少林寺の道教における対極として知られています。武当山は中国における「道教四聖山」の一つであり、道教の巡礼地として重要な場所です。武当山園をはじめとする僧院は、その宗教的意義と建築的偉業により、1994年に「武当山古建築(Ancient Building Complex in the Wudang Mountains)」の名称でユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。中華人民共和国国家級風景名勝区(1982年認定)、中国の5A級観光地(2011年認定)にも指定されています。
中国の地図では、「武当山」という名称は、漢江南岸に沿って東西に走り、十堰市の複数の県級行政区画を横断する山脈全体と、十堰市丹江口武当山街道内の山々を指すものとの両方に用いられています。後者の地域は道教の中心地として知られています。
現代の地図では、武当山「主峰、天柱峰」の最高峰の標高は 1,612メートルと示されていますが、武当山全体の他の地域ではそれより若干高い標高があります。
武当山は、湖北省西部、陝西省、重慶市、四川省にまたがる主要な山系である大巴山脈の「支流」であると考える人もいます。