レソト：マセル - 旅行のとも、ZenTech

マセル地図

　マセル（英語：Maseru, Lesotho）は、レソト西部のマセル県にある都市で、レソト王国の首都であり最大都市、マセル県の県都（県庁所在地）となっている街です。カレドン川沿いに位置するマセルは、レソト西部北寄りで南アフリカ共和国との国境に位置しています。南アフリカ共和国側の街はレディブランド（Ladybrand）です。2016年の国勢調査では、マセルの人口は 330,760人（2005年時点では人口 218,355人、1996年統計では人口 137,837人）、マセル県のみならずレソトの最大都市です。面積 137.5平方キロメートル（53.1平方マイル）、海抜 1,600メートル（5,200フィート）、南緯 29度18分54秒東経 27度29分13秒です。1869年にレソトがイギリスの保護領となった後、マセルは警察基地として設立され、首都に任命されました。1966年にレソトが独立した後も、マセルは首都の地位を維持しました。マセルの名称は、セソト語で「赤い砂岩」を意味します。
　マセルは、バストランドがイギリスの保護領となった1869年、オレンジ自由国・バソト戦争の終結後、イギリスによって小さな警察基地として設立されました。マセルは、和平条件の一環としてオレンジ自由国（現在の南アフリカ共和国フリーステイト州）に譲渡された「征服領土」の端に位置しています。バソト王モショエショエ1世の拠点であったタバ・ボシウ（Thaba Bosiu、以前の事実上の首都、モショエショエ1世が要塞を築きズールー族・英国人・ボーア人と戦った場所）から西へ24キロメートル（15マイル）に位置していました。この地域の周辺にはすぐに活気のある市場町が生まれました。
　マセルは 1869年から 1871年まで州の行政首都として機能し、その後バストランドの行政はケープ植民地に移管されました。1871年から 1884年までのケープ植民地の統治下において、バストランドは強制的に併合された領土と同様に扱われ、バソト族の人々は大きな不満を抱きました。このことが 1881年の銃乱射事件につながり、マセルの多くの建物が焼失しました。1884年、バストランドは王領植民地の地位を回復し、マセルは再び首都となりました。バストランドが 1966年に独立を果たしレソト王国となった後も、マセルは引き続きレソトの首都です。
　レソト独立以前、マセルは比較的小規模な都市でした。明確に定義された植民地境界内に閉じ込められていたため、成長の余地はほとんどなく、イギリスも都市開発にほとんど関心を示しませんでした。1966年以降、マセルは急速な拡大を遂げ、周辺の都市周辺部の村落が市域に編入されたことで、面積は約 20平方キロメートル（7.7平方マイル）から現在の 138平方キロメートル（53平方マイル）へと約 7倍に拡大しました。年間人口増加率は数十年間 7％前後で推移した後、1986年から 1996年の間に約 3.5％に減少しました。
　1998年にレソトで行われた議会選挙で不正投票の疑いが生じ、南アフリカ共和国が軍事介入した後、暴動と略奪により市街地の大部分が被害を受けました。市街地の被害修復費用は 20億ランド（3億5000万米ドル）と見積もられ、暴動の影響は 2008年近くまで市内に残っていました。

マセルイメージ（勝利の聖母大聖堂）

　マセルの観光名所としては、マセル中央公園（Maseru Central Park）、勝利の聖母大聖堂（Our Lady of Victory Cathedral）、ライオン・ロック・マウンテン（The Lion Rock Mountain、ライオンの顔のように見える大きな岩がある山）、ハネムーン・パーク（Honeymoon Park）、マセル・モール（Maseru Mall、ショッピングモール）、セフィカ・ショッピングセンター（Sefika Shopping Centre）、バソト・ハット・ショップ（Basotho Hat Shop）、マセル・ゴルフ・コース（Maseru Golf Course）、セトソト・スタジアム（Setsoto Stadium）、マカリカ・ダム（Maqalika Dam）、レソト国立大学（National University of Lesotho、1945年設立）、レソト国会議事堂（Lesotho Parliament Building）などがあります。

　マセルのホテルとしては、シティステイマセル、シティステイウェスト、アヴァニレソトホテル＆カジノ、アヴァニマセルホテル、ザクランゲストハウス、ザアナゲストハウス、ロードステイ、ムメレシロッジ、ホカハンヤイン＆カンファレンスセンター、ノーブルハーツ B&B、グローバルゲストハウス、ムピロブティックホテル、グリーンレイクゲストハウス、モヴィルゲストハウス、クバンゲストハウス、ライオンロックビューゲストハウス、シーネリーゲストハウススタジアム、シーネリーゲストハウスマカリカ、レトゥメツェゲストハウス、ブルークレーンゲストハウス、ジョイゲストハウス、ランサーズインホテルマセル、モホカレゲストハウス、ラペンハマモサ、モハフラウラブティックゲストハウス、ブラックスワンゲストハウス、モハラリトエ B&B、シューショーガーデンズ、フットヒルズゲストハウス、ホテルヴィクトリア、レイクビューゲストハウス、レサビルハウス、カロナゲストハウス＆ロッジ、リオゲストハウス、デンヴァーエコーエグゼグティブゲストハウス＆ウェルネスファシリティー、ホリゾンビューゲストハウス、ポケン B&B、D.R. ゲストハウス.、シャアラゲストハウス、サンアントニオ B&Bなどがあります。

レソトにおけるマセルの場所が判る地図（Map of Maseru, Maseru District, Lesotho）

地図サイズ：440ピクセル X 420ピクセル

　マセルへの交通アクセスは、飛行機ではモショエショエ1世国際空港（英語：Moshoeshoe I International Airport）、都市間バス（長距離バス）ではマセル・バスターミナル（Maseru Bus Terminal）があります。マセル市街中心部から空港まで車で 32分（南東へ道なりで 21km）です。
　南アフリカ共和国のヨハネスブルグからマセルまで飛行機で 1時間（直行便、2 便/日）、ヨハネスブルグから車で 4時間40分（南南西へ道なりで 430km）、ブルームフォンテインから車で 1時間55分（東へ道なりで 155km）です。
　レソト国内では、首都マセルからテヤテヤネングまで車で 52分（北東へ道なりで 42.5km）、マプツォまで車で 1時間35分（北東へ道なりで 81.5km）、マフェテングまで車で 1時間25分（南南西へ道なりで 77km）、モハレス・フークまで車で 2時間（南へ道なりで 125km）、クァクハスネックまで車で 4時間（南東へ道なりで 230km）です。

マセル地図（Google Map）

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