カナダ：セント・ジョンズ - 旅行のとも、ZenTech

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セント・ジョンズ地図

　カナダ東部沿岸（大西洋岸）、ニューファンドランド島の東南に突き出たアバロン半島の東端に位置するセント・ジョンズ（英語：St. John's, Newfoundland and Labrador）は、ニューファンドランド・ラブラドール州の州都であり、最大の都市（港湾都市）です。市域は 446.04平方キロメートル（172.22平方マイル）で、グリーンランドを除く北米で最も東にある都市です。カナダ国内では最も霧が多く発生（年間124日）し、ギネスで「世界一霧の深い街」と認定されています。最も近いヨーロッパ人の入植地は、ポルトガルのアゾレス諸島ファジャン・グランデで約 2,000キロメートル（1,200マイル）離れています。
　この都市名は、1497年の洗礼者ヨハネの生誕日にジョン・カボット（John Cabot、1450年頃生～1498年没、イタリア人航海士、1497年に北アメリカ大陸に到達し同時にニューファンドランド島やラブラドル半島を発見）が港に入港したという信念に由来していますが、これはおそらくイギリス人の入植に伴って生まれた伝説です。より現実的な可能性としては、16世紀のほとんどの期間、同じ名前の漁村が存在し、恒久的な入植地は無かったというものです。1519年のポルトガルの地図ではサン・ジョアンと記されており、北米最古の都市（集落）の 1つです。1888年に正式に市として法人化されました。都市人口約 239,316人（2025年1月16日現在）のセント・ジョンズ都市圏は、カナダで 22番目に大きな都市圏であり、ノバスコシア州ハリファックスに次いで大西洋岸カナダで 2番目に大きい国勢調査都市圏（CMA）です。
　この都市は豊かな歴史を持ち、七年戦争、アメリカ独立戦争、1812年の戦争で重要な役割を果たしました。イタリアの発明家グリエルモ・マルコーニは、セント・ジョンズで最初の大西洋横断無線信号を受信しました。その歴史と文化により、セント・ジョンズは重要な観光地となっています。ドンチャド・ルアド・マック・コンマラ（1715年～1810年）の詩の中で、またニューファンドランドのアイルランド語話者の間では、セント・ジョンズは「バイル・シェイン（ジョンズタウン）」と呼ばれていました。

　セント・ジョンズの観光名所としては、シグナル・ヒル国定史跡（シグナル・ヒル・ナショナル・ヒストリック・サイト）、ジョンソン・ジオ・センター（地質学を中心とした博物館）、キディ・ヴィディ・ビレッジ（古民家や教会が点在する小さな漁村）、キディ・ヴィディ砲台（フランス軍の砲台跡）、セント・ジョンズ・レガッタ博物館、キディ・ヴィディ湖、王立ニューファンドランド連隊博物館、フォート・ワルデグレイブ、フォート・アムハースト、サウス岬、聖トーマス・アングリカン教会、旧兵站副総監室、ニューファンドランド・ラブラドール州政府庁舎、旧ニューファンドランド議会、セント・ジョンズ・バプティスト・アングリカン大聖堂、ニューファンドランド・サイエンス・センター、マイル・ワン・センター（トランス・カナダ・ハイウェイ 0 マイル地点）、スピア岬灯台国定史跡（北米大陸の最東端ポイントにある1836年から1955年まで使われた木造の灯台）、ウィットレス湾の海鳥コロニーなどがあります。

カナダにおけるセント・ジョンズの位置が判る地図（Map of St. John's, Newfoundland and Labrador, Canada）

地図サイズ：560ピクセル X 400ピクセル

　セント・ジョンズへの交通アクセスは、カナダの最大都市トロントからセント・ジョンズまで飛行機で2時間55分、車でトランス・カナダ・ハイウェイとフェリーを利用して37時間（東へ道なりで3,100km）です。ハリファックスからセント・ジョンズまで飛行機で1時間25分です。

ニューファンドランド・ラブラドール州におけるセント・ジョンズの場所が判る地図

地図サイズ：420ピクセル X 560ピクセル

セント・ジョンズの交通機関と観光名所およびホテル

セント・ジョンズの交通機関
1. セント・ジョンズ国際空港 / St. John's International Airport：セント・ジョンズ市街中心部から空港まで車で12分（北西へ道なりで8km）、地図外左上
2. ポート・オー・バスク / Port-aux Basques：ニューファンドランド島の海の玄関口となっている港町、ノバスコシア州のノース・シドニーからのフェリーが発着しています。セント・ジョンズからポート・オー・バスクまで車で9時間（西へ900km）、地図外はるか左
セント・ジョンズの観光名所
1. セント・ジョンズ観光案内所 / City of St. John's Visitor Information Centre：所在地 348 Water St, St John's
2. シグナル・ヒル国定史跡（シグナル・ヒル・ナショナル・ヒストリック・サイト） / Signal Hill National Historic Site：海抜 160メートルの丘、1960年までこの場所から入港する船を発見し港へ旗を振って合図を送っていました。セント・ジョンズの防御拠点にもなっており周辺には砲台跡が残されています。頂上には、1897年に建てられたカボット・タワーがあります。
3. ジョンソン・ジオ・センター / Johnson Geo Centre：地質学を中心とした博物館
4. キディ・ヴィディ・ビレッジ / Quidi Vidi Village：古民家や教会が点在する小さな漁村、マラード・コテージ（Mallard Cottage）は18世紀末に建てられたアイルランド移民の住宅だった建物です。周辺にはフランス軍の砲台跡（キディ・ヴィディ砲台、Quidi Vidi Battery Provincial Historic Site）やビール醸造所（キディ・ヴィディ・ブリュワリー、Quidi Vidi Brewing）などの見所もあります。
5. キディ・ヴィディ砲台 / Quidi Vidi Battery Provincial Historic Site：フランス軍の砲台跡
6. セント・ジョンズ・レガッタ博物館 / The St. Jhon's Regatta Museum
7. キディ・ヴィディ湖 / Quidi Vidi Lake
8. 王立ニューファンドランド連隊博物館 / Royal Newfoundland Regiment Museum
9. フォート・ワルデグレイブ / Fort Waldegrave
10. フォート・アムハースト / Fort Amherst：サウス岬
11. 聖トーマス・アングリカン教会 / St. Thomas Anglican Church
12. 旧兵站副総監室 / Commissariat House, Provincial Historic Site
13. 州政府庁舎 / Government House
14. 旧ニューファンドランド議会 / Colonial Bldg
15. セント・ジョンズ・バプティスト・アングリカン大聖堂 / Anglican Cathedral of St. John the Baptist
16. ニューファンドランド・サイエンス・センター / Newfoundland Sciences Centre：マレイ・プレイス（Murray Premises）
17. マイル・ワン・センター / Mile One Centre：トランス・カナダ・ハイウェイ 0 マイル地点
18. スピア岬灯台国定史跡 / Cape Spear Lighthouse National Historic Site：北米大陸の最東端ポイントにある1836年から1955年まで使われた木造の灯台、セント・ジョンズ市街中心部からスピア岬（ケープ・スピア）まで車で16分（南東へ道なりで15km）、地図外右下
19. ウィットレス湾の海鳥コロニー / Witless Bay Ecological Reserve：ウィットレス湾にある3つの島が、パフィン、ウミツバメ、ウミガラス、セグロカモメ、ミツユビカモメなどの海鳥の群棲地となっています。ベイ・ブルズ（Bay Bulls）からボートツアーが出ています。ベストシーズンは5月から9月です。セント・ジョンズ市街中心部からベイ・ブルズまで車で25分（南西へ道なりで32km）、地図外左下
セント・ジョンズのホテル
1. シェラトン・ホテル・ニューファンドランド / Sheraton Hotel Newfoundland：セント・ジョンズ有数の高級ホテル
2. バルモラル・ハウス / Balmoral House：ビクトリア様式の伝統的家屋を利用したB&B、所在地 38 Queens Road, St John's

セント・ジョンズ地図（Google Map）

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