アルメニア：エレバン - 旅行のとも、ZenTech

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エレバン地図

　エレバン（アルメニア語：Երևան、英語：Yerevan、Erevan と綴られることもあります）は、アルメニアの首都であり最大の都市です。また、世界で最も古くから人が住み続けている都市の一つでもあります。エレバンは、フラズダン川沿いに位置し、国の主要都市として、行政、文化、産業の中心地です。1918年から首都であり、アルメニアの歴史上14番目、アララト平原内またはその周辺に位置する7番目の首都です。この都市は、アルメニア使徒教会最大の教区であり、世界最古の教区の一つであるアララト教区の所在地でもあります。エレバンの人口は 1,084,000人（2020年推計、2017年時点では人口 1,075,800人）、エレバン都市圏人口 1,420,000人（2001年推計）、アルメニアの最大都市です。面積 223平方キロメートル、標高 865～1,390メートル、北緯 40度10分53秒東経 44度30分52秒（日本では秋田県能代市～大館市～鹿角市～岩手県久慈市と同程度の緯度）です。エレバンの歴史は古く、紀元前8世紀頃（紀元前 782年）にはウラルトゥ王国（紀元前9世紀頃から紀元前585年までアナトリアから南カフカスの地域にあった王国）のアルギシュティ1世によってエレバンにエレブニ要塞（Erebuni Fortress）が築かれています。ヨーロッパと中央アジアそしてインドを結ぶ交易路上にあるため、時代により支配者は変わりましたがこの地域の主要な街として繁栄し続けました。
　エレバンの歴史は紀元前8世紀に遡り、紀元前782年、ウラルトゥ王アルギシュティ1世によってアララト平原の西端にエレブニ要塞が築かれました。エレブニは「偉大な行政・宗教の中心地、完全な王都として計画されました」。古代アルメニア王国後期には、新たな首都が建設され、エレバンの重要性は低下しました。1603年から 1605年にかけての大スルグン（サファヴィー朝）により、エレバンの人口は大幅に減少しました。この大スルグンでは、サファヴィー朝が数十万人のアルメニア人をイランへ強制移住させました。1679年には地震で都市の大部分が破壊され、その後小規模に再建されました。1828年、エレバンはロシア帝国の一部となり、17世紀に強制移住させられた祖先を持つアルメニア人の帰還につながりました。第一次世界大戦後、オスマン帝国におけるアルメニア人虐殺の生存者数千人がこの地域に移住したことを受け、エレバンはアルメニア第一共和国の首都となりました。20世紀、アルメニアがソビエト連邦の一部であった時代に、エレバンは急速に発展しました。数十年の間に、エレバンはロシア帝国内の地方都市からアルメニアの主要な文化、芸術、産業の中心地へと変貌し、国家の首都にもなりました。
　アルメニア経済の成長に伴い、エレバンは大きな変貌を遂げました。2000年代初頭以降、市内各地で多くの建設工事が行われ、ソビエト時代には珍しかったレストラン、ショップ、ストリートカフェなどの小売店が増加しました。2011年時点で、エレバンの人口は 1,060,138人で、アルメニアの総人口の 35％強を占めていました。2022年には人口はさらに増加し、1,086,677人に達しました。エレバンは、ユネスコの世界図書首都に 2012年に選出されました。エレバンはユーロシティーズの準会員です。
　エレバンの著名なランドマークとしては、エレブニ要塞は都市発祥の地とされ、カトギケ・ツィラナヴォル教会はエレバンに現存する最古の教会であり、聖グレゴリー大聖堂は世界最大のアルメニアの大聖堂です。ツィツェルナカベルドは、アルメニア人虐殺の犠牲者を追悼する公式の記念碑です。市内には、オペラハウス、劇場、博物館、図書館、その他の文化施設が数多くあります。エレバンオペラ劇場はアルメニアの首都の主要な見どころのホールであり、アルメニア国立美術館はアルメニア最大の美術館でアルメニア歴史博物館と同じ建物内にあります。また、マテナダランには世界最大級の古代書籍や写本の保管庫があります。

エレバンイメージ（マテナダラン）

　エレバンの観光名所としては、マテナダラン（The Matenadaran library of ancient manuscripts、世界屈指の古文書館）、聖グレゴリーの灯り大聖堂（エレバン大聖堂、Saint Gregory the Illuminator Cathedral, Yerevan、2001年完成）、タマニアン通り（Tamanyan Street）、オペラハウス（Yerevan Opera）、共和国広場（Republic Square）、アルメニア国立美術館（National Gallery of Armenia。1921年設立）、アルメニア歴史博物館（History Museum of Armenia）、カフェスジアン美術館（Cafesjian Museum of Art）、コミタス博物館（Komitas Museum）、アルメニアン・ジェノサイド博物館（Armenian Genocide museum）、チゼルナカバード（アルメニア大虐殺記念碑、Tsitsernakaberd (Armenian Genocide memorial complex)、19世紀末から20世紀初頭にオスマン帝国領で発生した一連のアルメニア人虐殺事件の慰霊塔）、、カレン・デミルチャン・コンプレックス（Karen Demirchyan Complex、スポーツ・アリーナとコンサートホールの複合施設）アルメニア国民会議議事堂（National Assembly of Armenia ）、エレバン市庁舎（Yerevan City Hall）、聖ジョン教会（Saint John the Baptist Church）、聖サルキス大聖堂（Saint Sarkis Cathedral, Yerevan、1842年築）、聖十字教会（Holy Cross Russian Church、ロシア正教）、ゾラヴォル・シュルプ・アストヴァッツァッツィン教会（Zoravor Surp Astvatsatsin Church）、ブルー・モスク（Blue Mosque）、ツィツェルナカベルト記念碑（Ցեղասպանության զոհերի հուշարձան）、モスクワ・シネマ（Moscow Cinema、1936年12月12日開館した映画館）、シェンガビット遺跡（Shengavit historical site、エレバン湖の南東にある紀元前3200年～紀元前2500年頃（青銅器時代初期から中）の住居遺跡）、テイシェバイニ遺跡（Teishebaini、紀元前650年頃～紀元前585年、砦跡）、アヴァンのカトギケ・チラナヴォール教会跡（Katoghike Tsiranavor Church of Avan、6世紀の教会遺構）、カラ・コユンル・エミルス廟（Mausoleum of Kara Koyunlu emirs）、世界遺産「エチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡」（エレバンから西へ約20キロメートル）などがあります。

　エレバンのホテルとしては、アニプラザホテル、アララットホテル、マリオットアルメニアホテルエレバン、レプブリカホテルエレバン、マイホテルエレバン、ダブルツリーバイヒルトンイェレヴァンシティセンター、ハイアットプレイスエレバン、ホテルアルファ、アニグランドホテルエレバン、アホテルエレバン、パリホテルエレバン、イビスエレバンセンター、ゴールデンパレスホテルエレバン、ラマダホテル＆スイーツバイウィンダムエレバン、アプリコットホテルエレバン、クラシックホステルエレバン、ノヴァホテルエレバン、グランドホテルエレバン、ボンジュールブティックホテルエレバン、ミアカーサホテルエレバン、バー/ノースアヴェニューホテル、ベストウエスタンプラスコングレスホテル、エレバンブティックホテル、ホリデーインエクスプレスエレバン, IHG ホテル、ラディソンブルホテル, エレバン、ヴィラ 29 エレバンホテル、オペラスイートホテルエレバン、ホテルメグ、インガホテルエレバン、エレバンホテル、ヌルヤンホテルエレバン、MBM ホテル、リスダルマコレクションエレバン、バスティールホテルエレバン、ガーデンズエレバンホテル、シティセンターホテル、ホテルオリンピアガーデンエレバン、ファミリーホテル、コチャルガーデンホテルエレバン、スカイラインホテルエレバン、ホリデーインエレバン - リパブリックスクエア, IHG ホテル、エレバンレジデントホテルなどがあります。

アルメニアにおけるエレバンの場所が判る地図（Map of Yerevan, Armenia）

地図サイズ：460ピクセル X 480ピクセル

　エレバンへの交通アクセスは、飛行機ではズヴァルトノッツ国際空港（Zvartnots International Airport）、鉄道ではエレバン駅（サスンティダヴィト駅、南カフカース鉄道（旧アルメニア国鉄）の鉄道駅、ジョージアのトビリシへの国際列車あり）があります。
　ヨーロッパからは、オーストリアのウィーンからエレバンまで飛行機で 3時間10分（直行便、1便/日）、フランスのパリから 4時間45分（直行便、4便/週）、ドイツのフランクフルトから 4時間（直行便、4便/週）です。西アジア・中近東からは、トルコのイスタンブールから飛行機で 2時間20分（直行便、6便/週）、アラブ首長国連邦のドバイから 3時間10分（直行便、1便/日）、カタールのドーハから 3時間（直行便、1便/日）、イランのテヘランから 1時間45分（直行便、4便/週）、レバノンのベイルートから 2時間10分（直行便、2便/週）です。トルコのエルズルムからジョージアのアハルカラキ経由でエレバンまで車で 7時間50分（東へ道なりで 540km）、カルスから車で 5時間40分（南東へ道なりで 360km）です。
　ロシアのモスクワ（ドモジェドヴォ空港/ヴヌーコヴォ国際空港/シェレメーチエヴォ国際空港）からエレバンまで飛行機で 2時間30分（直行便、16～18便/日）、サンクト・ペテルブルクから 3時間25分（直行便、1便/日）、ロストフ・ナ・ドヌから 1時間30分（直行便、1便/日）、ノヴォシビルスクから 4時間55分（直行便、3便/週）、ソチから 1時間10分（直行便、最大2便/日）、サマーラから 2時間40分（直行便、1便/週）、クラスノダールから 1時間30分（直行便、3便/日）、ヴォロネジから 2時間10分（直行便、6便/週）、エカテリンブルクから 3時間25分（直行便、3便/週）、ヴォルゴグラードから 2時間10分（直行便、1便/週）、チェリャビンスクから 3時間35分（直行便、1便/週）、カザンから 2時間50分直行便、1便/週）です。
　ウクライナのキエフからエレバンまで飛行機で 2時間40分（直行便、1～3便/日）、ベラルーシのミンスクから 3時間5分（直行便、3便/週）、ポーランドのワルシャワから 3時間35分（直行便、1便/日）です。ジョージアのトビリシからエレバンまで車で 5時間20分（南へ道なりで 280km）、アハルカラキから車で 3時間15分（南東へ道なりで 210km）です。
　アルメニア国内では、エレバンからギュムリまで車で 2時間5分（北西へ道なりで 120km）、ヴァナゾルまで車で 2時間5分（北へ道なりで 120km）、エチミアジンまで車で 35分（西へ道なりで 21km）、フラズダンまで車で 47分（北東へ道なりで 52km）、カパンまで車で 5時間50分（南東へ道なりで 310km）です。

エレバン地図

地図サイズ：420ピクセル X 440ピクセル

エレバン地図（Google Map）

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