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今日は Big Holiday ! 1995


ヴァン猫写真  ヴァン猫(左写真:左右の目の色が違う)を見るためだけに、わざわざヴァンにやって来た。
しかし、ヴァン猫は珍し過ぎるためか結局見られなかった。(大学に行けば見られるかもしれない、とホテルの人が言っていた)
 
 当初の予定では、今日エルズルムへ出発だったが、本日よりイスラム教のお祭りのクルバン・バイラム(犠牲祭)のためバスが満席。バス会社曰く「Big Holiday だからムリ、諦めな。」
 仕方がないので近郊(60Km)のヴァン湖にあるアクダマル(10世紀の建立されたアルメニア教会。フレスコ画で有名らしい)見物に行く。

 今日の街中は旗日のためかノンビリしており、子供たちも綺麗な服装(よそ行き?)である。 おらの小さい頃もそうだったべな。中にはネクタイを締めてるのもいる。 アクダマルまで7Km手前の村までミニバスで行き、後はミニバスの運転手と交渉orヒッチハイクとの事。ミニバス乗り場が判らないので、例によって人の多い所で「アクダマル、アクダマル!」と叫ぶ。結構親切な人が多く、親身になって教えてくれる。 まず、子供たちがバス乗り場まで連れて行ってくれる。しかし、「Big Holiday だから、そのバスはない。」との結論。はぁ〜。
 
 挫けず、聞いて回ると「Van→Edremit→Gevas→Akdamar」と乗り継ぐと行けるらしい。 今度は Edremit 行きミニバス乗り場探し。ここへは親切な兄ちゃんが、とぉつぁんバイクで連れて行ってくれた。 Edremit でミニバスを降りて(正確には降ろされた)次のGevas 行きのバスを待つがなかなか来ない。 待つのもだるいので、トボトボ歩き出す。方向なんて判らないので、適当。
今日は快晴。ヴァン湖はエメラルドグリーン。素晴らしく美しいのよ。バックには雪化粧した白銀の山々。もう最高。日本じゃ見られないよ〜。「比良山系を肩に抱いた琵琶湖」ってな感じ。
 
 歩けども歩けどもGevas には着かない。ミニバスもなかなか通らないし、たまに来ても満員で止まってくれない。さすが、Big Holiday 。歩いていると途中に標識があり、Gevas まで19Km。ゲロゲロ、5Km位?と軽い気持ちで歩いていた私は大ショック。こうなってはヒッチハイク。手を横に挙げて「止まって頂戴」ポーズをするが、車は止まらない(10台以上)クラクションを鳴らして過ぎ去るばかり。よく考えてみれば、ここは南東部アナトリア地方(外務省から注意喚起発令中)。おまけに今歩いているのは、クルド人の集落の続く道なのです。私もかなり凄いことをやっているのかもしれないと思いつつ歩く。10Km位歩きやっと車が止まってくれ、アクダマルの船着き場まで乗せていただいた。感謝。

 船は10人位集まらないと出ない。私が1人目。向かいに建っているレストランで食事をしながら、あと9人集まるのを待つ。やっと4人来てあと5人。割り増し料金で5人でも行くらしいが節約のため遠慮した。 1時間半待てど、誰も来ない。逆に4人連れは諦めて帰る。車に乗せて貰えないか聞いたが、反対方向のため断念。 更に30分待ったが、1人も集まらないので私も諦めて、歩いて帰ることに・・・。 ちなみに一人で船をチャータすると60万TL(1200円)らしいです。
 
 ヒッチハイクで帰るにしても、車は止まってくれるのか?と不安に思いながら出発。幸い、Gevas まで乗せて貰うことができた。この車やけに安全運転(50Km/H)と不審に思っていたら、ビールをガブガブ飲みながら運転してるのよ。本当かよ!?「おまえも飲むか?」ときたもんだ。こればかりは遠慮しました。
 
 無事、Gevas 到着。Gevas の集落でミニバスを探したがここでも「Big Holiday だから Van 行きはない」タクシーで行け、との事です。タクシー料金はなんと30万TL(600円)。こうなれば、ミニバスを待ち続けるかヒッチハイクと腹をくくる私(たかが600円で腹をくくるなんて・・・。)

 途中の道でクルドの子供たちが付いてくる。変な外人が珍しいのだろう。みんな小ぎれいな服を着て、手には菓子袋を持って嬉しそう。「メルハバ!」と言っても通じない。バイブルに書いてあったクルド語のこんにちはを言っても通じなかった。発音が変なのかな?
はにかみ屋、うるさい奴と子供はいろいろ。世界共通ですね。最後に、大事そうに持っていたお菓子をみんな少しづつ分けてくれました。「ありがとー。」貧しくても、なんて良い子達なんでしょう。
 
 村の道を出て大きな道路(多分 Van への道)でバスを待っているらしいおじさん2人。おじさんはトルコ語で、私は日本語で、「何処行くの?」「なかなかバス来ないね」などと通じるはずのない会話。それでも大体は理解できるから不思議。
 程なく、ミニバスが来ました。満員のように見えたが合計3人乗り込み成功。小さなワゴン車に20人位乗ってしまうのです。さぁ、一路ヴァンへ。
 
 てな具合で大変な Big Holiday でした。アクダマルの教会は見られなかったがクルドの人々の祭日が見られたので良かった。話は逸れて、クルドの色は何色か知っていますか?赤と黒(May be)シンプルだけど美しいです。

 

 
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