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HISの台湾旅行

 この旅行記は、2007年2月21日から25日までの5日間で台湾旅行(ほとんど台北)したときのものです。HISのフリープラン型ツアーに参加しての旅行のため、ハラハラドキドキなどは一切無く旅行の内容をダラダラ?と書き連ねています。「HISのフリープラントは?」「台北の観光名所」などを知るのに多少は役立つかもしれません。
 「孝行したい時に親は無し」の諺があるので、旅なれた?ZenTechが年老いた両親を連れて台湾を旅行した旅行記です。さてはて結果は如何に。

序章

 それは、2005年ごろの母の一言「北京の故宮博物館に行ってみたい〜」で始まりました。なにやらテレビの番組で故宮博物館を見たらしい、ZenTechは2004年の旅行で両方の故宮博物館(台北と北京)に行ったことがあるので「故宮博物館なら台北が断然上だよ」と偉そうに答えたのでした。更に調子をこいて「連れてってあげる」とまで言ってしまった、親孝行者である!。ただし「今は、リニューアル工事中だから新しくなってからね・・・」と言い添えました。わたし的には、台湾新幹線も乗りたかったので両方完成してからとなりました。
 時は流れ・・・、やはりと言うか予定通り故宮博物館も台湾新幹線もオープンが遅れに遅れ、「連れてってあげる」発言から1年経過しても台湾旅行は実行されず、家族の誰も親孝行話を信じなくなった頃(2006年10月)に年末にはオープンするらしいと情報をつかみ旅行の話がにわかに真実味を帯びてきました。チップスターで作った台湾貯金箱(旅行の軍資金)にも多少はお金が溜まりました。
 母を連れて行くからには、父も連れて行かなければ後が怖い(多分、連れて行かないとスネル)ので年老いた両親を引き連れての旅行です。両親は、海外には行ったことが無く当然日本語しか話せません。かく言う私とて怪しい英語だけです。まぁ台湾なので心配はしていませんが、海外未経験者ふたりを連れて行くので多少の心配はあります。
 
 まずはパスポート取得です。旅券事務所の存在など知らないので、インターネットでWebサイトを見て必要な情報を印刷しました。なんやかやと印刷すると5ページ以上、無駄なスペースや情報があるのです。慣れた人には見やすいのですが、初めての人や高齢者には何処を見たらいいのか?ってな構造でイケていません。案の定、母に渡すと「字が小さい」「全然判らない」とのことでした。兎に角「戸籍謄本を役場でとってこい」と指示を出しました(偉そうに)。不測の事態を想定し、パスポート申請には付いていきました。そうなのね、ローマ字で名前を書けない・・・。当然と言えば当然の話でした。書類の書き方も初心者だとまごつきます。私も偉そうに「生年月日は西暦で」と言ったものの実は「元号」。はっはっはっ、偉そうなことは言えません。旅券事務所の前には旅行用品店があり、母が「スーツケース買おうかしら」と言うのを私は「そんなものいらない、普通の鞄で充分」と一蹴。この時点で母は「スーツケース欲しい欲しい病」に罹患したようです。ほぼ1週間で受け取りの葉書が舞い込み、今度は二人だけでパスポートを受理しに行ってもらいました。ZenTechの旅行のモットー「自主自立」の精神を少しでも持ってもらおうとの深慮遠謀です。無事にパスポートを貰って帰ってきました。係りの女性に管理方法などを懇切丁寧に説明されたらしく「パスポートホルダー」の知恵もつけられたようで欲しいと言うのを「そんなものいらん、素人がつけるもんじゃ、旅慣れた人はダレも使わない」とわけのわからない事を言ってまたまた一蹴。
 
 パスポートが取れたので旅行の予約です。普段の一人旅では、飛行機のチケットだけ取って旅立つのですが両親を引き連れての旅行のためツアーの検討をしました。条件は「故宮博物館を充分堪能」「台湾新幹線 乗車」です。現実的にはそんなツアーは存在せず、飛行機とホテルだけのフリープランのツアーを探しました。ネットでは、HIS・JTB・日本旅行などのホームページを見てまわり最終的にはお決まりのHISになりました。富山県に住んでいるので多少不便です。富山空港ってのがあるんですが国際便は「ソウル」「大連」「上海」「ウラジオストック」しかないので、台北に行くためには、成田・関空・中部国際空港のいずれかへ行かなければなりません。交通アクセスの利便性を考えて関空発にしました。
 申し込んだのは「チャオ チャイナエアライン(中華航空)利用【スタンダードクラス】台北4日間」です。更に1日の延泊を追加しました。13時頃の関空発チャイナエアラインで台北に入り、2日目に市内観光、3・4日目がフリー、5日目の朝8時頃に台北発というフリープランです。一人当たり約7万円でした。燃費サーチャージが高かったです。
ツアー代金明細
基本料金(4日間コース)43800円
延泊代金(1日)8000円
日曜日、日本帰着特別料金3000円
燃費サーチャージ11460円
関西国際空港施設使用量2650円
台湾出入国税等1170円
合計70080円
 申し込みから出発までの下記の流れでした。
 一部のツアーはインターネットで予約を入れることが出来るようですが、私の申し込んだツアーで予約でず電話かWebサイトからの電子メール送信で受け付けてました。Webサイトからのメールが少々曲者でした。一回目は、さんざん必要項目を入力して「送信」を押すも「現在システムのなんたらかんたら・・・時間をおいてやる直すか・・・」と出る始末。翌日も同じ状態で週が開けて3回目でやっとメールが送れました。受付後に返信メールが届くと記載されていましたが、返信はついぞ来ませんでした。「こんなことじゃ客を逃がすぞHIS」と思っていると翌日の指定時間に電話が鳴りました。申し込み内容の確認・金額・パスポートの確認などツアー参加に必要な情報の質問があり、数日中にパンフレットや旅行代金の振り込み案内などを送付する旨の話でした。ホテルの指定は出来ないようで、「地下鉄(MRT)に近いホテルにしてください」とお願いすると「全てのホテルは、5分から10分の場所です」との回答。台湾新幹線に乗るオプショナルツアーは無いようです。
 電話から2・3日の申込書が送られてきました。出発日が1ヶ月を切っているためか直ぐに振込みをしてくださいとの事で、あわてて銀行の窓口で電信扱いの振込み。いつもならインターネットを使って振込みをするのですが、HISが判り易いように請求番号を書いて振込みをしてくれなんていうものだから手数料が高くても窓口を使いました。21万円の振込みとはいえ840円の手数料は高いですね。そもそも200円の収入印紙なんて私にとっては必要ないのに。振り込んだ直後は、打てば響く対応。その日の夕方には「振込みを確認したので手続きを進めます」との電話が入りました。
 その後、出発の1週間前まではHISから何の連絡も無く、関空までのJRの切符を父に任せた関係で数日おきに「日程はまだ判らないのか?」と五月蝿く言われる。禁煙席の指定券を取りたいのである。我慢の限界に達した1週間前に見透かしたようにHISから宅急便で日程その他の物がドサっと送られてきました。父には行きの飛行機時間にあった電車を調べて切符を買ってくるように頼みました。帰りの指定券も買いたいと言うのを「帰りの切符は、飛行機が遅れる場合もあるし空港の税関をスムーズに出れるとは限らないので時間が読めないから、自由席!」と言い含めました。でも、駅で駅員さんに「日曜日は込むから事前に指定を取ったほうが良いですよ」と知恵をつけられ帰ってきてからも「やっぱり、買いたい」とのたまう。私はかなりムッとして「だから、さっきも言ったでしょ」とキツク言ってしまいました。これくらいで怒るようでは5日間も台湾で両親の相手を出来ないので、反省・・・。
 1週間前にHISから送られてきたのは下記のものです。私は、ツアーでの海外旅行は初めてなので結構興味津々でした。わりと至れり尽くせりの内容でした。
 旅行前の残りの準備は、荷造りです。「何を持って行けばいいの」と問う両親にあっさり「普通の国内旅行と同じ」と答えました。事前に用意していたTSAロックの鍵を渡すも「私の鞄のファスナーに付ける場所がない、スーツケース買わなきゃ」と言い出す母。旅券事務所前で言っていた「スーツケース欲しい」は本気だったようです。仕方ないので近場のショッピングセンターに買いに行きました。5日間の旅行であり小さめの物にして、今後のことも考えてTSAロックシステムのスーツケース(約7000円)を買いました。
 
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