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バンコク中心部
ドゥシット区
ドゥシット区(英語:Dusit district, Bangkok、タイ語:เขตดุสิต)は、タイ王国の首都バンコクを構成する50の行政区(khet、ケート)の一つです。この区は、国会とドゥシット宮殿、そして複数の省庁が所在する、タイ王国の行政の中心地です。ドゥシット区の人口は 95,852人(2017年現在)、面積 10.7平方キロメートル(4.1平方マイル)です。ラチャダムヌン通り(文字通り「王室の旅路」)によってラタナコーシン島と繋がっています。バンコクの旧市街であるプラナコーン区に北側に位置しています。チャクリー改革を行いタイの名君として現在でも尊敬を集めているラーマ5世(在位:1868年10月1日~1910年10月23日)の時代にドゥシット地区の開発が進められ、1900年にウィマーンメーク宮殿、ラーマ6世によってチットラダー宮殿が建てられ、現在もタイ王室の住居となっています。 国会議事堂や首相官邸などの政府機関も多く立地し、ドゥシット地区はタイ政治の中心地となっています。観光面では、ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)、ドゥシット動物園、アナンタ・サマーコム宮殿(旧国会議事堂、イタリア風建築、現在は迎賓館として使用、非公開のため道路から外観のみ見学)などがあります。
隣接する区は、北から時計回りに、バーンスー区、パヤータイ区、ラーチャテーウィー区、パトゥムワン区、ポーンプラープ区、プラナコーン区、そしてチャオプラヤ川を挟んで西側にバーンプラット区があります。
バンコク ドゥシット地図(Map of Dusit district, Bangkok, Thailand)
地図サイズ:360ピクセル X 480ピクセル
ドゥシット区 観光
この地区には重要な建造物がいくつか存在します。その一つである「アナンタサマーコム宮殿」は、かつてチュラーロンコーン王(ラーマ5世)の住居として使われ、その後、最初の国会議事堂として利用されました。この宮殿は、イタリア人建築家アンニバーレ・リゴッティとマリオ・タマーニョの設計により、1907年から 1915年にかけて建設されました。宮殿の隣には、現国王であるワチラーロンコーン王(ラーマ10世)の公邸である「アンポーンサターン宮殿」があります。
この建物の隣には「スアン・アンポーン公園」があり、通りを挟んだ向かい側には、タイ初の動物園であった「ドゥシット動物園」がありました(2018年9月末をもってパトゥムターニー県へ移転)。アナンタサマーコム宮殿の前の広大な空間は「ロイヤル・プラザ(王室広場)」と呼ばれ、その中央にはチュラーロンコーン王の騎馬像が建っています。スアン・アンポーン公園やロイヤル・プラザでは、さまざまな行事が開催されます。毎年恒例の行事としては、バンコク市内の多くの大学の卒業式や、3月末から 4月上旬にかけて9日間行われる「赤十字フェア」などが挙げられます。
ドゥシット地区には、首相府(ガバメント・ハウス)やピッサヌローク邸といった重要な政府関連施設もあります。ワスックリー船着き場は、タイの「王室御座船パレード」で使用される御座船を係留・保管するための場所です。この船着き場の近くには、タイ国立図書館があります。さらに、この地区には、近衛第1騎兵連隊、近衛第4騎兵師団、近衛第1野戦砲兵大隊、防空砲兵師団、陸軍輸送局、陸軍兵器局、陸軍兵器学習センター、陸軍指揮参謀大学校といった軍の施設や、タイ空軍の航空工学局など、軍関連の拠点が数多く集まっています。こうした理由から、ドゥシット地区は政治的に「軍のゾーン」として長らく知られてきました。
1932年以来、タイの国会はこの地区内のどこかに置かれてきました。1932年から 1974年にかけては、アナンタサマーコム宮殿が議会の議場として使用されていました。1974年、議会は(ドゥシット宮殿群の隣に)専用の議事堂へと移転し、2018年までそこで議会を開催しました。その後、議会は同地区北部のキアッカイ(Kiakkai)地区にある「サッパヤ・サパサターン(Sappaya-Sapasathan)」と呼ばれる新庁舎へと再び移転しました。
他にもいくつかの宮殿が、別の用途のための施設へと転用されています。チャン・カセーム宮殿(Chan Kasem Palace)は、当初ラーマ5世が皇太子(後のラーマ6世)のために建設したものですが、ラーマ6世が使用することはなく、後に教育省の庁舎となりました。スアン・スナンター宮殿(Suan Sunandha Palace)は、王妃や側室、王子・王女たちのために建設されましましたが、現在はスアン・スナンター・ラチャパット大学の敷地となっています。
この地区で最も有名な仏教寺院はワット・ベンチャマボーピット(Wat Benchamabophit)であり、ナリス親王によって、チュラーロンコーン王(ラーマ5世)の王室寺院として建立されました。
ドゥシット区の観光名所としては、
ウィマーンメーク宮殿(Wimanmek Mansion Palace (Vimanmek Palace)、ラーマ5世博物館)、
ドゥシット動物園(カオ・ディン、Dusit Zoo (Khao Din Wana))、
ドゥシット宮殿(Dusit Palace)、
アナンタ・サマーコム宮殿(Ananta Samakhom Throne Hall)、
ラーマ5世騎馬像(King Rama 5 Monument)、
チットラダー宮殿(Chilada Palace)、
パールサカワン宮殿(Paruskwan Palace、警察博物館)、
ラダワン宮殿(Ladawan Palace)、
ロイヤル・ターフ・クラブ(Royal Turf Club、競馬場・ゴルフ場)、
首相府(Prime Minister's Office)、
スコータイ宮殿(Sukho Thai Palace)、
ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院、Wat Benchamabophit)、
ワット・テワラート・クンチョン(Wat Thewarat Kunchorn)、
ワット・ラーチャーティワート・ウィハーン(Wat Rachathiwat Vihara)、
ワット・ボート・サームセーン(Wat Bot (Sam Sen))、
ワット・プラサート・ブンヤーワート(Wat Prasat Bunyawas)、
ワット・マイ・トーンセーン(Wat Mai Thong Sen)、
ワット・ケーウファー・チュラーマニー(Wat Kaew Fah Chulamanee)、
ワット・スカンタラーム(Wat Sukhantharam)、
ラチャワート市場(Ratchawat Market)、
腐敗防止博物館(Anti Corruption Museum)、
タイ王国国会議事堂、
タイ国会議事堂博物館(The Thai Parliament Museum)、
タイ王国陸軍兵器博物館(The Royal Thai Army Ordnance Corps Museum)、
シンハ・ビール博物館(Singha Museum)、
タイ新聞博物館(Thai Newspaper Museum)、
国立図書館(National Library、周辺にゲストハウスが集まる安宿街)、
スワン・ドゥシット地域総合大学(Suan Dusit University)、
スワン・スナンター・ラーチャパット大学(Suan Sunandha Rajabhat University)
などがあります。
ドゥシット区のホテルとしては、ザ・サイアム・ホテル、ザ ラウィーカンラヤ バンコク、ザ ロイヤル リスパ、ユーエムエー レジデンス、プルマン バンコク キング パワー、プラヤ パラッツォ ホテル、コジーコム バンコク、クラフツマン バンコク、グランド ハイアット エラワン バンコク、エスシップ ホテル、ロイヤル プリンセス ラーン ルアン、バンコク オアシス ホテル、トリ プレステージ バンコク ホテル、ホテル ミューズ バンコク ランスアン エム ギャラリー コレクション、アナンタラ サイアム バンコク、パトゥムワン プリンセス ホテル、ノボテル バンコク オン サイアム スクエア、ビー ウィッシュ レジデンス、フュン ホテル、チラックス リゾートなどがあります。
ドゥシット区 歴史
この地区は、ラッタナコーシン島の窮屈さから逃れることを望んだチュラーロンコーン王によって創設されました。王は 1890年代に「ドゥシット宮殿」と呼ばれる新たな宮殿群の建設に着手し、その敷地内に多くの邸宅や館を徐々に増築していった。その中には、1900年にすべてチーク材で建設されたウィマーンメーク宮殿(ウィマーンメーク邸)が含まれる。同宮殿は短期間、王宮として使用されたが、1908年に放棄されました。1992年に復元され、2018年に閉鎖されるまでは主要な観光名所となっていました。1906年に完成したアムポーンサターン宮殿は、王の主要な居住宮殿となりました。王宮(グランド・パレス)とドゥシット宮殿を結ぶ経路は、やがてラーチャダムヌーン通りとなりました。
ドゥシット宮殿とラーチャダムヌーン通りの建設は、バンコクが市壁の外側、すなわち従来のラッタナコーシン地域の枠を超えて拡大することを可能にし、またそれを促進しました。宮殿はバンコクの北方向への拡大をもたらし、通りはそのさらなる発展を支える役割を果たしました。この通りは宮殿から延びており、アナンタサマーコム議事堂およびロイヤル・プラザ(王室広場)の前を起点として南へ向かい、マカワン・ランサン橋とパンファー・リーラース橋を通過します。その後、パンピポップ・リーラー橋を渡って西へ進み、さらにサナームルアン(王宮前広場)に沿って南下し、王宮へと至る。
チトララダー離宮は、ワチラーウット王(ラーマ6世)によって建設され、後にプーミポン・アドゥンヤデート王の住居となりました。宮殿周辺の広大な公園は、王による農業研究の場として利用されました。
2025年9月、ドゥシット地区のサムセン通りにおいて、サムセン警察署とワチラ病院の間の道路が崩落し、大きな陥没穴が発生しました。
ドゥシット区 イメージ(アナンタ・サマーコム宮殿(Ananta Samakhom Throne Hall))
このイメージデータはWikipediaから写真を引用し改変したものです。
ドゥシット区 交通機関
ドゥシット区への交通アクセスは、基本的に路線バスとなります。ドゥシット区の東端を南北にタイ国有鉄道の北本線(クルンテープ=チエンマイ線)が通っており、ヨムマラート駅(Yommarat)、ラーマーティボーディー病院駅(Ramathibodi Hospital)、サームセン駅(Sam Sen)、パーディパット駅(Pra Dipat)があります。バンコク・メトロとバンコク・スカイトレインはドゥシット区に路線はありません。バンコク・メトロはドゥシット区の北辺から900mほど北にMRTブルーラインが通り、MRTバーンスー駅(Bang Sue)、MRTタオプーン駅(Tao Poon)、MRTバーンポー駅(Bang Pho)があります。バンコク・スカイトレインはドゥシット区の東辺から1400mほど東にBTSスクムウィット線が通り、BTSラーチャテーウィー駅(Ratchathewi)、BTSパヤータイ駅(Phaya Thai)、BTSアヌサーワリー・チャイサモーラプーム駅(戦勝記念塔駅、Victory Monument)、BTSサナームパオ駅(Sanam Pao)、BTSアーリー駅(Ari)、BTSサパーンクワーイ駅(Saphan Khwai)があります。
ドゥシットの交通機関と見所
- バンコク ドゥシットの交通機関
- アーリー駅 / BTS Ari Station
- サナームパオ駅 / BTS Sanam Pao Station
- アヌサーワリーチャイサモーラプーム駅(戦勝記念塔駅) / BTS Victory Monument Station
- ドゥシットの見所
- ウィマーンメーク宮殿 / Wimanmek Mansion Palace (Vimanmek Palace):ラーマ5世博物館
- ドゥシット動物園(カオ・ディン) / Dusit Zoo (Khao Din Wana)
- ドゥシット宮殿 / Dusit Palace
- アナンタ・サマーコム宮殿 / Ananta Samakhom Throne Hall:1907年にラーマ5世の勅命で建設が始められ、ラーマ5世の没後の1915年(ラーマ6世の時代)に完成した主としてルネサンス様式の宮殿
- ラーマ5世騎馬像 / King Rama 5 Monument
- チットラダー宮殿 / Chilada Palace:前国王のプーミポン国王が居住した宮殿
- ワット・ベンチャマボピット / Wat Benchamabophit
- ロイヤル・ターフ・クラブ / Royal Turf Club:競馬場・ゴルフ場、2021年現在閉鎖
- 首相府 / Government House of Thailand
- 国立図書館 / National Library:国立図書館周辺にゲストハウスが集まるこじんまりした安宿街があります。
- スコータイ宮殿 / Sukho Thai Palace
ドゥシット地図(Google Map)
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