パラシオ・デ・クリスタル・デル・レティーロ(水晶宮、ガラスの宮殿、スペイン語:Palacio de Cristal del Retiro、英語:Glass Palace(グラス・パレス))は、スペインの首都マドリード中心部東部(レティーロ区)のブエン・レティーロ公園にある 19世紀のガラス温室です。現在は美術展に使用されています。
パラシオ・デ・クリスタルはギリシャ十字の形をしており、レンガの土台の上に鉄の骨組みをはめ込んだガラスでほぼ完全に作られており、陶器で装飾されています。そのキューポラにより、建物の高さは 22メートルを超えます。この建物が建てられた当時、大規模なガラスと鉄の建築は、フランス人建築家の作品であるデリシアス駅(1880年)ですでにマドリードで見られました。しかし、パラシオ・デ・クリスタルの曲線的な建築は、イギリス人建築家ジョセフ・パクストン(ロンドンのクリスタル・パレスを設計)とデシマス・バートン(キュー・ガーデンのパーム・ハウスを設計)が開拓した技術に似ています。クリスタル宮殿は、パベジョン・セントラルと並んで、1887年のフィリピン博覧会のメイン会場の 1つでした。
鋳鉄製のフレームはビルバオで製造されました。この構造は、別の場所に再建できるように設計されていました(ロンドンの同等の建物がそうであったように)。しかし、建物は元の場所、湖のそばに残され、元の外観に復元されました。温室として使用されなくなり、現在は美術展に使用されています。
クリスタル宮殿はソフィア王妃芸術センターの所有物であり、ベラスケス宮殿とともに臨時展示センターの 1つです。
パラシオ・デ・クリスタル イメージ
マドリード パラシオ・デ・クリスタル地図(Map of Buen Retiro Park, Retiro district, Madrid, Spain)
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パラシオ・デ・クリスタルへの最寄り交通アクセスは、マドリード地下鉄 2線のレティーロ地下鉄駅(Retiro)、1線のアルテ地下鉄駅(Estación del Arte)があります。レティーロ駅からブエン・レティーロ公園北入り口(正面入口)まで徒歩 1分(70メートル)です。バスでは 1/2/9/15/20/51/52/74/146線などのプエルタ・デル・アルカラ バス停(Puerta de Alcalá)です。