サン・マルティーノ修道院(イタリア語:Certosa di San Martino)は、イタリア南部、カンパニア州ナポリにある、かつて修道院であった施設であり、現在は国立サン・マルティーノ美術館として公開されています。隣接するサンテルモ城と共に、ナポリ湾を一望するヴォメロの丘の上に位置するこの修道院は、街を代表する最も際立ったランドマークの一つです。カルトゥジオ会の修道院である同施設は、ナポリ女王ジョヴァンナ1世の統治下にあった 1368年に完成・開所し、トゥールの聖マルティヌスに捧げられました。16世紀前半に拡張工事が行われ、その後 1623年には建築家コジモ・ファンザーゴの指揮下でさらなる拡張がなされ、現在見られるような姿の大部分が整えられました。
バロック建築の傑作とされるこの修道院は、対抗宗教改革の時代に拡張されました。教会に入って目にする壁画の中には、ヘンリー8世によるロンドン・カルトゥジオ会修道院への残酷な弾圧と破壊の様子を描いたものがあります。
1799年、反聖職者的な姿勢をとるフランス占領軍によって修道院は弾圧され、修道士たちは退去を余儀なくされました。その後数十年にわたり、修道士たちは修道院の再興を何度か試みましましたが、1866年に国家によって施設が完全に没収されたことで、最後の試みも失敗に終わりました。現在、この建物はサン・マルティーノ国立博物館となっており、スペイン統治時代やブルボン朝時代の工芸品に加え、世界最高水準と評される「プレゼペ」(キリスト降誕の場面を再現した模型)などが展示されています。
国立サン・マルティーノ美術館 イメージ
国立サン・マルティーノ美術館地図(Map of Certosa di San Martino, Naples, Campania Region, Italy)