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キール地図


 キール(ドイツ語:Kiel)は、ドイツ北部にあるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の州都であり、同州で最も人口の多い都市(シティ)です。バルト海に繋がるキール湾(フィヨルド状の湾)の最奥部に位置する街です。また1895年に開削されたキール運河はキールから北海へ繋がっています。人口は 246,243人(2021年12月31日現在、2010年12月31日時点では人口 239,526人)で、バルト海に面したドイツ最大の都市でもあります。ドイツ全体では 30番目に人口の多い街です。キール湾の入り江であるキール・フィヨルドに位置し、ユトランド半島の南東部、シュヴェンティーネ川の河口にあります。ハンブルクからは北東へ約 90キロメートルの距離にあります。世界で最も交通量の多い人工水路であるキール運河の終点の一つは、キールのホルテナウ地区にあります。この運河はバルト海と北海を結んでおり、もう一方の端はブルンスビュッテルにあります。キールの大部分はホルシュタイン地方に属しています。シュヴェンティーネ川より北の地区はヴァーグリア地方にも属し、キール運河より北の地区は歴史的に南シュレースヴィヒの一部とされています。面積 118.6平方キロメートル(45.8平方マイル)、海抜 5メートル(16フィート)、北緯 54度19分24秒 東経 10度08分22秒です。
 当初は小さな集落でしたが、キールは 1242年に都市権を付与されました。その後数世紀にわたり、特にキール・フィヨルドという戦略的な立地を活かし、重要な港湾および貿易の拠点として発展しました。キールは神聖ローマ帝国の最北端の領邦であったホルシュタイン公国の一部となりました。1773年から 1864年までは、デンマーク王による同君連合の下で統治されました。1864年の第二次シュレースヴィヒ戦争後、同市はプロイセン王国に併合されました。20世紀に入ると、海軍上の重要性と造船業により、第一次・第二次世界大戦の双方において重要な役割を果たしました。第二次世界大戦後は西ドイツの一部となり、後に再統一されたドイツの一部となりました。
 キールはドイツの主要な海事拠点の一つであり、世界最大のセーリングイベントである「キール週間」をはじめ、数多くの国際的なセーリングイベントが開催されることで知られています。また、キールは「キール軍港の反乱」の舞台としても知られています。これは第一次世界大戦末期、水兵たちがイギリス海軍との交戦準備命令を拒否したことに端を発する出来事で、ドイツ革命の引き金となり、皇帝の退位とヴァイマル共和政の樹立につながりました。1936年と1972年の夏季オリンピックにおけるセーリング競技は、キール湾で開催されました。
 キールはドイツ海軍バルト海艦隊の伝統的な拠点の一つでもあり、現在もハイテク造船の主要な中心地であり続けています。1665年に創立されたキール大学には、GEOMAR(ヘルムホルツ・キール海洋研究センター)が置かれています。キールは重要な海上交通のハブであり、スウェーデン、ノルウェー、リトアニアなどへ向かう旅客フェリーが運航されています。さらに今日では、キール港はバルト海を巡るクルーズ船の寄港地としても人気があります。
 
キール イメージ(キール市庁舎(Kieler Rathaus))
キール
 

キール 観光

 市内で最も古い建物は 13世紀に建てられた聖ニコラス教会で、その前にはエルンスト・バルラッハによる彫刻「ガイストケンプファー(精神の闘士)」が設置されています。
 キールはシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州最大の都市であり、その繁華街は主要な観光スポットとなっています。今後数年間でさらなる整備や改修が進められる予定です。キールのホルステン通り(Holstenstraße)は、ドイツ国内でも有数の長さを誇る商店街の一つです。1911年に建設された市庁舎(Rathaus)には、現在も稼働しているパターノスター式エレベーターがあり、その塔のデザインはヴェネツィアの塔をモデルにしています。市庁舎前の広場は、湖とキール歌劇場(Opernhaus Kiel)に隣接しています。市内中心部には、シュレーヴェン公園(Schrevenpark)をはじめとする数多くの湖や公園もあります。植物園は 2か所あり、旧植物園(Old Botanical Garden)と、キール大学(クリスティアン・アルブレヒト大学)の植物園(新植物園)があります。
 キールは海に近いため、シュトランデ(Strande)、キール・シルクゼー(Kiel-Schilksee)、メルテンオルト(Möltenort)、ラボエ(Laboe)といった北部のビーチも、春や夏には人気の観光地となります。
 「キール週間(Kieler Woche)」(英語では「キール・レガッタ」とも呼ばれる)は世界最大のセーリングイベントであり、毎年6月の最後の 1週間(月曜日から日曜日までを含む週)に開催されます。パレードには、あらゆる種類や時代の数千隻ものボートや船が参加します。キール週間は単なる海事イベントにとどまらず、市民祭り(Volksfest)や見本市としての側面も持っています。風光明媚なロケーションには、数多くのヨットクラブやセーリングクラブも点在しています。
 キールには、動物学、地質学、歴史、美術、産業、軍事に関する博物館など、数多くの博物館があります。特筆すべきは、「海沿いの博物館群(Museen am Meer)」という連合組織に属する「キール市立・海事博物館(Stadt- und Schifffahrtsmuseum Warleberger Hof)」です。この博物館は、16世紀の建築物や漆喰天井に絵画が施された歴史的な部屋を保存・公開しているほか、19世紀から 20世紀にかけての都市や文化に関する展示も行っています。特に興味深いのは、キールにおけるカーニバルの歴史に関する展示です。海事博物館は、港にある旧魚市場の建物内にあります。
 ラボエには、ラボエ海軍記念碑や第二次世界大戦時の潜水艦U-995があり、これらはどちらも人気の観光スポットとなっています。
 キールには数多くのスポーツ施設がありますが、中でも特筆すべきは「ヴンダーリノ・アリーナ」(旧称:オストゼーハレ)です。ここは、世界屈指の強豪ハンドボールクラブであり、ドイツ国内リーグで幾度も優勝を飾っている「THWキール」の本拠地となっています。また、ホルシュタイン・シュタディオンをホームとするサッカークラブ「ホルシュタイン・キール」は、2024-2025シーズンにクラブ史上初めてブンデスリーガでプレーしました。
 
 キールの観光名所としては、市庁舎広場(ラートハウスプラッツ、Rathausplatz)、キール市庁舎(ラートハウス、Rathaus)、オペラハウス(Opernhaus)、聖ニコラウス教会(St. Nikolaus Kirche)、新市庁舎(Neues Rathaus、建物内に市立美術館(Stadtgalerie))、アルター・マルクト広場(Alter Markt)、聖ニコライ教会(St. Nikolai Kirche)、ヴァルレベルガー・ホフ市立博物館(Stadtmuseum im Warleberger Hof)、キール城(Kieler Schloss)、船舶博物館(Schifffahrtsmuseum)、クンストハーレ(Kunsthalle Kiel)、キール大学付属 民族博物館(Völkerkundemuseum (Museum für Völkerkunde der Universität Kiel))、キール大学付属 動物学博物館(Zoologisches Museum)、アルター・ボタニッシャー・ガルテン(Alter Botanischer Garten)、地質・鉱物博物館(Geologisches und Mineralogisches Museum)、キール=ラーフェンスヴェルク給水塔(Wasserturm in Kiel-Ravensberg)、植物園(ボタニッシャー・ガルテン、Botanischer Garten)、ホーバルト金属鋳造産業博物館(Industriemuseum Howaldtsche Metallgießerei)、コンピュータ博物館(Computermuseum der Fachhochschule Kiel)、ピーター教会(Petruskirche)、キール=ヴィク機械博物館(Maschinenmuseum Kiel-Wik)、キール=ホルテナウ灯台(Leuchtturm in Kiel-Holtenau)などがあります。
 
 キールのホテルとしては、、unique バイ ATLANTIC ホテルズ キール、ハンプトン バイ ヒルトン キール、シュタイゲンベルガー コンティ ハンザ、アトランティック ホテル キール、マリティム ホテル ベルビュー キール、B&B ホテル キール シティ、イビス スタイルズ キール、ザ ニウ ウェリー、ホテル キール バイ ゴールデン チューリップ、ロマティック ホテル キーラー カウフマン、ホテル フレミッシャー ホフ、B&B ホテル キール=ホルステンブリュッケ、ホテル アストール キール バイ カンパニール、ホテル リエーゲプラッツ 13 キール バイ プレミア クラッセ、ホテル キーラー ヨット クラブ、インターシティホテル キール、ミー&オール ホテル キール、ベルリナー ホフ、プレミア クラッセ ホテル アム キーラー シュロス、B&B ホテル キール=ヴィッセンシャフトスパーク、アダギオ アクセス ホテル、G ホテル ホテル&リビング キール、セントロ ホテル コンスル バイ INA、ホテル シティ キール バイ プレミア クラッセ、コンフォート ホテル トム クレ、ホテル ウィキング、フェルデ アパートメンツ キール、ラックス アパートメンツ&スイーツ、ホテル アン デア ホーン、ユーゲントヘルベルゲ キール ユースホステル、ホテル ガーデンシティ、ラベス ホテル、ジェーンズ アム シュレーフェンパーク、ゲストハウス デア カユー キール、シティ ホステル キール、ホテル オストゼーハレ キール バイ プレミア クラッセ、リューネブルク=ハウス、ゲストハウス・ランゲ・ライエなどがあります。
 
ドイツにおけるキールの位置が判る地図(Map of Kiel, Schleswig-Holstein state, Germany)
キール地図
地図サイズ:360ピクセル X 480ピクセル
 

キール 気候と地区

 キールの気候の気候は、西岸海洋性気候(ケッペン気候区分:Cfb、トレワーサ気候区分:Dolk)に属しています。バルト海沿岸に位置しているため、内陸部と比べて気温の変動が少なく、年間を通じて冬は比較的暖かく、夏は涼しいのが特徴です。平均気温は、冬の 2℃から夏の 17℃の範囲で推移します。気温が 30℃を超える日は稀で、年間平均でわずか2.8日です。
 キールの気象観測所では、以下の極値が記録されています。
 キールには約 40の地区がありますが、その区分に統一された基準はありません。伝統的には 30の「シュタットタイル(Stadtteile:地区)」に分類されています。また、より新しい区分法では、18の「オルトタイル(Ortsteile:行政区画)」にまとめられています。市全体では 25の選挙区が設けられています。
 人口の多い地区は、ヴィーク(Wik:20,100人)、ガールデン・オスト(Gaarden-Ost:19,200人)、メッテンホーフ(Mettenhof:19,900人)です。フィヨルドの南端に位置するガールデンは、かつて主に造船所の労働者が居住していた、伝統的な労働者階級の地区です。メッテンホーフは、1960年代から 70年代にかけて市の西郊に建設された大規模な住宅団地(サテライトタウン)です。市中心部の北側に位置するデュステルンブルック(Düsternbrook)、シュレーフェンタイヒ(Schreventeich)、ラーヴェンスベルク(Ravensberg)、ブリュッヒャープラッツ(Blücherplatz)といった地区は、19世紀の建物や邸宅、並木道が多く、人気の居住エリアとなっています。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州の官庁、省庁、州議会も、主にこれらの地区、特にデュステルンブルックに拠点を置いています。
 第二次世界大戦中、市中心部は激しい爆撃を受けましましたが、住宅街の多くは大きな被害を免れました。そのため、現代的な様式の都心部と、歴史的で趣のある住宅街という、建築様式の対照的な景観がキールには共存しています。都心部に関しては、歩道の整備、ウォーターフロントへのアクセスや眺望の改善、そして全体的な魅力の向上を目指す大規模な改修・建設プロジェクトが計画されています。これらの計画は今後数年以内に実施される予定であり、中でも特筆すべきは、かつて道路建設のために埋め立てられた歴史的な運河を復元する「クライナー・キール・カナル(Kleiner Kiel Kanal)」のプロジェクトです。
 

キール 交通機関

 キールは、北欧と中欧・南欧を結ぶ重要な汎欧州高速道路であるA7号線の近くに位置しています。
 キール中央駅(Kiel Hauptbahnhof)からは、ハンブルク、リューベック、フレンスブルク、フーズム行きの列車が 1時間間隔で運行されています。また、都市間特急(ICE)がキールとベルリン、フランクフルト、ケルン、ミュンヘンを結んでいます。市内には 8つの地域鉄道駅があり、これらは地域列車で相互に、またキール中央駅や他の駅と結ばれています。これらの地域列車は、通常のバス乗車券で市内区間を利用することができます。
 市内のバス運行は、地元企業のKVGが担っています。Autokraft社とVerkehrsbetriebe Kreis Plön社が近郊バスを運行し、Schlepp- und Fährgesellschaft Kiel社がフェリーによるフィヨルド内の公共交通機関を運営しています。
 キール港は、ドイツからスカンジナビア諸国、バルト三国、ロシアへの旅客・貨物輸送において重要な港です。旅客フェリーは、スウェーデンのヨーテボリ(Stena Line、所要13時間半、毎日運航)、ノルウェーのオスロ(Color Line、所要19時間半、毎日運航)、リトアニアのクライペダ(DFDS Lisco、所要21時間、週6便)との間で運航されています。貨物フェリーは、ロシアのサンクトペテルブルク(DFDS Lisco、週2便)およびカリーニングラード(NSA、週1便)との間で運航されています。
 最寄りの国際空港はハンブルク空港で、キールの南約 90キロメートル(56マイル)に位置しています。ハンブルク空港とキール中央駅の間には、シャトルバス(KIELIUS)が運行されています。また、リューベックにも空港があります。
 
 このキールへの交通アクセスは、鉄道ではキール中央駅(Kiel hauptbahnhof)があります。ドイツの首都ベルリンからキールまで鉄道(ICE)で 3時間20分、ベルリンから車で 3時間55分(北西へ道なりで 370km)、ハンブルクから鉄道(RE)で 1時間12分、ハンブルクから車で 1時間15分(北へ道なりで 97km)です。リューベックからキールまで鉄道(RE)で 1時間10分、リューベックから車で 1時間20分(北西へ道なりで 89km)です。です。キールからフレンスブルクまで車で 1時間5分(北西へ道なりで 91km)、フレンスブルクまで鉄道(RE)で 1時間40分です。キールからドイツ・デンマーク国境を越えてデンマークのオベンローまで車で 1時間20分(北西へ道なりで 120km)、コリングまで車で 1時間45分(北北西へ道なりで 165km)です。
 
バルト海におけるキールの位置が判る地図
バルト海 キール地図
地図サイズ:440ピクセル X 520ピクセル
 
キールの交通機関と観光名所
 
キール地図(Google Map)
 

 
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