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ダルムシュタット


 ダルムシュタット(ドイツ語:Darmstadt)は、ドイツ中西部にあるヘッセン州にある都市(郡独立市)で、ライン=マイン地域(フランクフルト都市圏)の南部に位置しています。ダルムシュタットの人口は 164,792人(2023年12月31日現在)で、フランクフルト・アム・マインヴィースバーデンカッセルに次いでヘッセン州で 4番目に大きな都市です。かつてはヘッセン・ダルムシュタット大公国の首都となっていました。19世紀末にはドイツ語圏におけるユーゲント・シュティール運動(世紀末美術)の中心地となりました。
 ダルムシュタットは、科学機関、大学、ハイテク企業の拠点となっていることから、公式に「科学都市(ドイツ語:Wissenschaftsstadt)」の称号を有しています。ダルムシュタットには、欧州気象衛星利用機構(EUMETSAT)と欧州宇宙機関の欧州宇宙運用センター(ESA ESOC)のほか、GSI重イオン研究センターがあり、ボーリウム(1981年)、マイトネリウム(1982年)、ハッシウム(1984年)、ダルムシュタットチウム(1994年)、レントゲン(1994年)、コペルニシウム(1996年)など、いくつかの化学元素が発見されました。GSI重イオン研究センターでは、ニホニウム(2012年)、フレロビウム(2009年)、モスコビウム(2012年)、リバモリウム(2010年)、テネシン(2012年)の存在も確認されています。反陽子およびイオン研究施設(FAIR)は、建設中の国際加速器施設です。ダルムシュタットは、世界最古の製薬会社であるメルク社の本社所在地でもあり、同社は市内最大の雇用主です。
ダルムシュタットからフランクフルトのスカイラインを望む  ダルムシュタット芸術家コロニーを含むマチルデンヘーエは、19世紀後半から 20世紀初頭にかけてダルムシュタットで活躍した芸術家集団と彼らが設計した建物群を指し、2021年にダルムシュタットのロシア礼拝堂と共に「ダルムシュタットのマティルデの丘」の名称でユネスコの世界遺産に登録されました。
 ダルムシュタットはかつて、主権国家であるヘッセン大公国と、その後継者であるドイツの連邦州であるヘッセン人民州の首都でした。繁栄を増す公国の首都として、ダルムシュタットは国際的な注目を集め、現在もヨーロッパで最も裕福な都市の一つとなっています。20世紀には、工業(特に化学)に加え、大規模な科学・電子工学(後に情報技術)部門がますます重要になり、現在でもダルムシュタット経済の主要部分を占めています。また、サッカークラブSVダルムシュタット98の本拠地でもあります。ロシア皇帝ニコライ2世の妻アレクサンドラ・フョードロヴナ(アリックス・フォン・ヘッセン)と、ロシア皇帝アレクサンドル2世の妻マリア・アレクサンドロヴナ(マリー・フォン・ヘッセン)は、この街で生まれました。二人は血縁関係にありました。
 
ダルムシュタット イメージ(ダルムシュタット城、現在はダルムシュタット工科大学とドイツ・ポーランド研究所として使用)
ダルムシュタット
 
ドイツにおけるダルムシュタットの位置が判る地図
ダルムシュタット地図
地図サイズ:360ピクセル X 480ピクセル
 
 このダルムシュタットはドイツ経済の中心地でありヘッセン州の最大都市であるフランクフルトから南へ26キロメートル、ヘッセン州の州都ヴィースバーデンから南東へ36キロメートル、ドイツの首都ベルリンから南西へ443kmの場所に位置しています。
 
ヘッセン州におけるダルムシュタットの位置が判る地図
ヘッセン州ダルムシュタット地図
地図サイズ:360ピクセル X 480ピクセル
 
ダルムシュタットの交通機関と観光名所
 
ダルムシュタット地図(Map of Darmstadt, Hessen state, Germany)、Google Map
 

 
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