ラモワニョン邸(フランス語:Hôtel de Lamoignon、パリ市立史料館)は、以前はアングレーム邸(フランス語:Hôtel d'Angoulême)と呼ばれていました。フランスの首都パリ中心部 4区マレ地区にある16世紀後半に建てられた邸宅、つまり大きなタウンハウスです。この邸宅はパリにあるこの時代の家の中で最も保存状態が良い館です。1969年以来、この建物はパリ市立史料館(Bibliothèque Historique de la Ville de Paris)の本拠地となっており、その庭園であるオテル・ラモワニョン=マーク・アシュトン庭園(Hôtel-Lamoignon - Mark Ashton Garden)は一般公開されています。「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」の構成要素の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録(1991年)されています。
ホテルの敷地は中世のパリの境界の外側、フィリップ・オーギュストの城壁の北側にあります。16世紀の第 2四半期に、フランソワ 1世の治世下で、王室のサン=ポール館(Hôtel Saint-Pol)とその庭園は区画に分割され、1543年以降は建設が進められました。サン・ポール地区では大邸宅や裕福なタウンハウスの建築が活発に行われ、マレ地区はパリの高貴な貴族が最も好む地区となりました。
オテル・ラモワニョン地図(Map of Hôtel de Lamoignon, Le Marais, Paris, Île-de-France, France)