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陝西省地図
咸陽 地図
咸陽市(かんよう し / シェンヤン シー、中国語簡体字:咸阳市(Xiányáng)、繁体字:咸陽市、英語:Xianyang City, China、略称は「咸」)は、中華人民共和国・西北地方の陝西省中部に位置する地級市で、省都西安の渭河上流(西)数キロメートルに位置しています。かつて秦王朝の首都であった咸陽は、現在、中国北西部の主要都市圏の一つである西安都市圏に属し、717万人以上の住民が暮らしています。陝西省の中部に位置し、北は甘粛省、北東は延安市、東は銅川市と渭南市、南は西安市、西は宝鶏市と接しています。咸陽市の下位行政区画は、3市轄区・2県級市・9県で構成されています。市轄区は秦都区(Qindu District)・渭城区・楊陵区、県級市は興平市・彬州市、県は武功県・礼泉県・乾県・涇陽県・三原県・永寿県・長武県・旬邑県・淳化県です。市政府の所在地は秦都区です。咸陽市は総人口(地級市全体) 5,096,001人(2010年現在)、市区人口 945,420人で、陝西省では西安市と渭南市に次いで 3番目に人口の多い都市です。2つの市区(秦都区と渭城区)からなる市街地は、2010年の国勢調査時点で 945,420人の住民を抱えています。総面積は 10,213平方キロメートル(3,943平方マイル)です。
咸陽は、西安の主要空港であり、中国北西部最大の空港である西安咸陽国際空港の所在地です。また、世界で最も利用者数の多い空港 40位に数えられています。
咸陽は、ネイチャー・インデックスの調査によると、科学研究成果において世界トップ500都市の一つです。農業科学関連分野で世界トップクラスの大学の一つである西北農芸大学(NWAFU)のメインキャンパスが咸陽にあります。また、中国の名門大学39校が加盟する「プロジェクト985」クラブにも加盟しています。
古代中国の戦国時代に秦の第25代公・孝公が紀元前352年に咸陽城(秦の都を櫟陽から咸陽に遷都)を造ったのがこの都市の起源です。始皇帝の時代に咸陽は絶頂期となり、阿房宮造営などもあり古代中国では抜きんでた大都市となっていました。秦が滅亡し、その後の楚漢戦争に勝利した劉邦は前漢を興し、咸陽から渭水(渭河)を渡ったの南西部に新しい都市「長安(現在の西安市)」を建設し前漢の都としました。
咸陽は、中国史上初の統一封建帝国である秦王朝の首都であり、漢や唐など10以上の王朝の重要な帝国の拠点でもありました。また、世界的に有名な古代シルクロードの最初の中継地でもありました。この長い歴史により、咸陽には豊富な文化遺産と史跡が残されています。数多くの古代遺跡や墓が市内各地に点在し、特に密集しています。代表的な古代建築としては、旬邑県の北宋泰塔(Tai Pagoda in Xunyi)、彬州市の開元寺塔(Kaiyuan Pagoda in Binzhou)、涇陽県の崇文塔(Chongwen Pagoda in Jingyang)、三原県にある城隍廟(Chenghuang Temple in Sanyuan)などが挙げられます。また、市内の重要な石彫としては、彬州市の大仏寺石窟(Binzhou's Giant Buddha Temple)などが挙げられます。
公式統計によると、咸陽には 5,313件の文化遺産が登録されており、そのうち古代遺跡は 1,037箇所、古墳は 1,135箇所、古代建築物は 247箇所に上ります。
咸陽は陝西省および中国における主要な文化都市とされています。周、秦、漢、唐の文化遺産の宝庫とも称されています。市内には、ユネスコ世界遺産が 1件、国立考古学公園が 2件、一級博物館(咸陽博物館)が 1件、国家森林公園が 1件あります。古代邰国遺跡、咸陽宮跡、鄭国渠(Zhengguo Canal、運河)など、重要な古代遺跡が 9件あります。さらに、漢代と唐代の皇帝陵墓が 21基あり、千仏塔、秦漢時代の兵馬俑、毛陵、漢代の楊陵といった史跡も残っています。
この街は班一族の発祥地です。後漢時代の歴史家である班固(Ban Gu、西暦 32年(建武8年)生~92年(永元4年)没)、西域を開拓した班超(Ban Chao、西暦 32年(建武9年)生~102年(永元14年)没)、そして中国最古の女性歴史家として知られる班昭(Ban Zhao、西暦 45年?生~117?年没)です。彼らは現在の咸陽出身である後漢の歴史家・班彪(Ban Biao、西暦 3年生~54年没)の子息です。
市街地中心部には、明清時代の城壁に囲まれた古城跡があり、北平街からアクセスできます。この地域には、咸陽孔子廟、安国寺、聖母宮など、国家級の重点歴史文化遺産が数多く残されており、咸陽の明代城壁の唯一現存する鳳凰台もその一つです。
咸陽湖は中国西北地域最大の人造湖です。湖畔には、関中八景の一つであった咸陽渡し場跡が残っています。湖は東は渭城区古東公園から西は秦都区仙通南路まで広がり、南は咸陽湖南園広場まで広がり、西安咸陽新区の世紀大道と繋がっています。北端は、市内最大の市民広場であるユニティ広場(統一広場)に達し、2008年夏季オリンピックの咸陽でのオリンピック聖火リレーの出発点となりました。
咸陽市 イメージ(咸陽博物院=咸陽文廟)
咸陽市の観光名所としては、咸陽博物館(Xianyang Museum、咸陽文廟、咸陽馬俑展覧館)、大仏寺(彬州市、唐代の貞観2年(西暦 628年)に創建、陝西省最大の石窟寺院)、秦咸陽城遺址、昭仁寺大殿、西漢帝陵(漢長陵、漢陽陵、漢茂陵(Maoling Mausoleum、霍去病墓))、隋泰陵、唐乾陵(Qianling Mausoleum)、昭陵、三原城隍廟(Chenghuang Temple)、鄭国渠首遺址、甘泉宮遺址、咸陽文廟、涇陽崇文塔、安呉青训班、泰塔、北杜鉄塔、沙河古橋遺址、秦直道起点遺址、咸陽鐘楼、咸陽古渡遺址、咸陽湖風景区、石門国家森林公園、馬欄革命旧址などがあります。
咸陽のホテルは、咸陽 オーシャン・スプリング・グランド・メトロパーク・ホテル(Xianyang Ocean Spring Grand Metropark Hotel)、国貿大酒店、麗彩天祺酒店、咸陽帝都酒店、咸陽紅星国際酒店、客家賓館、麗都商務酒店、ラベンダー・ホテル 咸陽 玉泉路 ワンダ・プラザ店(Lavande Hotel Xianyang Yuquan Road Wanda Plaza Branch)、リカイ 咸陽 ホテル(Licai Tianxiang Hotel)、帝都酒店、ボシュ・ブティック・ホテル(Boshe Boutique Hotel)、ジアチェン・ビジネス・ホテル(佳誠商務酒店、Jiacheng Business Hotel)、粤海湾大酒店などがあります。
中国における咸陽の位置が判る地図(Map of Xianyang city, Shaanxi Province, People's Republic of China)

地図サイズ:540ピクセル X 420ピクセル
咸陽への交通アクセスは、飛行機では西安咸陽国際空港(西安咸阳国际机场、Xi'an Xianyang International Airport、中国民用航空局(CAAC)が指定する全国7大ハブ空港の1つ)、西安市街中心部から空港まで車で 29分(北東へ道なりで 17km)です。鉄道では咸陽駅(咸陽站)、高速鉄道は西宝旅客専用線(西安市~宝鶏市)、在来線の路線は隴海線(江蘇省連雲港市~西安市~甘粛省蘭州市)、咸銅線(咸陽市~銅川市)があります。
中国の首都・北京市から咸陽まで飛行機で 2時間5分(直行便、15~23便/日)、上海市から西安まで飛行機で 2時間30分(直行便、17~30便/日)、広東省広州市から飛行機で 2時間30分(直行便、13~15便/日)、重慶から飛行機飛行機で 1時間25分(直行便、3~7便/日)です。
陝西省内では、省都・西安から咸陽まで車で 39分(西へ道なりで 34km)です。咸陽から宝鶏まで車で 1時間50分(西へ道なりで 150km)です。
陝西省における咸陽の位置が判る地図

陝西省咸陽市地図

地図サイズ:400ピクセル X 520ピクセル
咸陽 詳細地図(Google Map)
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