新界(中国語簡体字/香港繁体字:新界、英語:New Territories)は、香港島と九龍とともに香港の 3つの地域のうちの 1つです。香港の領域の 86.2%を占め、香港の人口の約半分がここ新界に住んでいます。歴史的には、清国とイギリスが 1898年に結んだ展拓香港界址専条(香港領土拡張条約、Convention for the Extension of Hong Kong Territory)で規定されている地域です。その条約によると、領土は、九龍半島の境界街(バウンダリー・ストリート、Boundary Street)の北、深圳河(Sham Chun River 、香港と中国本土の境界)の南の中国本土地域、および香港領土内のランタオ島、ラマ島、長洲、彭洲を含む200を超える離島で構成されています。
その後、新九龍は境界街と茘枝角(Lai Chi Kok)から鯉魚門水道(Lei Yue Mun Channel)まで広がる九龍山脈の間の地域から定義され、九龍の都市部が拡張された後、新九龍は徐々に都市化され、九龍に吸収されました。
現在、新界は九龍山脈の北と深圳河の南にある本土と離島のみで構成されています。面積は 952平方キロメートル(368平方マイル)です。ただし、新九龍は法的には九龍ではなく新界の一部であり続けています。
新界は、1898年に第二次北京条約(展拓香港界址専条)でイギリスに清国から 99年間の租借を受けました。租借期間満了に伴い、1997年に清国から割譲された香港島と九龍半島とともに中華人民共和国に主権が移譲されました。
2021年、新界の人口は 3,984,077人と記録され、人口密度は 1平方キロメートルあたり4,140人(1平方マイルあたり10,720人)です。
香港特別行政区における新界の位置が判る地図(Map of New Territories, Hong Kong, China)