セルチュク(トルコ語:Selçuk、英語:Selcuk)は、トルコ共和国西部のエーゲ海地方にあるイズミル県に属する自治体および地区です。面積は 317平方キロメートル(122平方マイル)、人口は 38,151人(2022年時点)です。セルチュク市は、かつて古代世界の七不思議の一つであるアルテミス神殿があった古代都市エフェソス(世界遺産)の北東 2キロメートル(1マイル)に位置しています。
セルチュクは、トルコで最も訪問者の多い観光地の一つで、古代都市エフェソス、聖母マリアの家(House of the Virgin Mary)、そしてセルジューク朝の美術作品に近いことで知られています。6世紀に建てられた聖ヨハネ使徒聖堂(Basilica of St. John the Apostle)は、使徒の墓の跡地に建てられたという説もあり、町の中にあります。プロコピオスは、この聖堂はエフェソスで最も神聖で尊敬される場所であると述べました。1090年のセルジューク朝トルコの侵攻で大きな被害を受けました。1927年に発掘され、教皇パウロ6世が訪れて祈りを捧げました。
聖ヨハネ教会 / St. John Kilisesi (Aziz Yahya Kilisesi):聖母マリアとともにこの地を訪れた使徒ヨハネが晩年を過ごした場所です。6世紀に東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が教会を建て、14世紀初期にはジャーミイ(モスク)として使用されていたようです。現在は、壁・円柱・床のモザイク画のみが残る遺跡となっています。
イーサーベイ・ジャーミイ / Isabey Camii (İsa Bey Mosque):1357年にダマスカス出身の建築家ディミシュクリ・アリによって建てられたセルジューク朝からオスマン朝の過渡期の様式を持つ建物