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コンヤ


 コンヤ(トルコ語:Konya、英語:Konya, Turkey)は、トルコ共和国中部の主要都市で、中央アナトリア高原の南西端に位置し、中央アナトリア地方にあるコンヤ県の県都(県庁所在地)となっている都市です。古代からセルジューク朝時代にかけては「イコニウム(Iconium)」として知られていました。19世紀の英語による都市記録では、コンヤの名称は通常「KoniaまたはKoniah」と綴られています。中世後期には、コンヤはセルジューク朝のルーム・スルタン国(Seljuk Turks' Sultanate of Rum)の首都であり、スルタンたちはここからアナトリア地方を支配していました。
 2024年現在、コンヤ県の人口は 2,330,024人です。そのうち 1,433,861人が 3つの都市区(カラタイ、セルジュクル、メラム)に居住しており、トルコで 6番目に人口の多い都市であり、中央アナトリア地方ではアンカラに次いで 2番目に人口の多い都市です。コンヤの人口は 1,346,330人(2019年12月31日推計、2011年の人口 1,073,791人)、コンヤ都市圏人口 2,232,274人でした。市街地面積 6,600平方キロメートル(2,500平方マイル)、自治体面積 38,873平方キロメートル(15,009平方マイル)、海抜 1,016メートル(3,333フィート)、北緯 37度52分28秒 東経 32度29分35秒です。コンヤでは、約5000年前から人類が生活していたと考えられています。古代世界では「イコニオン(Iconion)」と呼ばれる街で、フリギア人、ペルシャ人、ヘレニズム人、ローマ人と支配者は変わりましたが、中央アナトリアの主要都市として連綿として繁栄が続きました。古代ローマ以降、キリスト教都市となっていましたが、11世紀になるとセルジューク朝に征服され、コンヤがセルジューク朝の首都となりました。セルジューク朝から分立した地方政権「ルーム・セルジューク朝(Rûm sultanate、1077年~1308年)」の時代がコンヤの絶頂期であり、多くのモスク(ジャーミイ)が建築されました。イスラム神秘主義者のルーミー(メヴラーナ)がコンヤに招聘されトルコを代表する神秘主義教団「メヴラーナ教団」を開いたのがこの時代です。13世紀後半になるとモンゴル帝国の侵攻によりルーム・セルジューク朝の衰退が顕著になり 14世紀初頭には完全に断絶しました。その後 100年はカラマン君侯国とオスマン帝国の間の紛争で混乱した時期となり、1466年にオスマン帝国の支配が確立され、中央アナトリアにカラマン州が設置され、コンヤはカラマン州の州都となりました。
 コンヤ市へは、イスタンブールアンカラカラマンからTCDD高速鉄道(YHT)が運行しています。地元の空港(コンヤ・ハヴァリマニ空港、KYA)にはイスタンブールからの便が頻繁に運航しており、イズミル発着の便は週数回運航されています。
 
コンヤ イメージ(メヴラーナ廟)
コンヤ
 
 コンヤはトルコの中でも宗教的に保守的な大都市の一つとして知られています。
 コンヤはルーミー(メヴラーナ)の終の棲家であり、市内にあるトルコ石色(緑色)のドームを持つルーミーの墓は、街の主要な観光名所となっています。1273年、ルーミーの信奉者たちはイスラム教スーフィー教団メヴレヴィー派を設立し、旋回舞踏団として知られるようになりました。
 毎週土曜日、メヴラーナ文化センターでは旋回舞踏団(セマス)の公演が行われています。イスタンブールなどの都市で行われる商業的な公演とは異なり、これらは真に精神的なセッションです。
 高価で豪華な模様のコンヤ絨毯はルネサンス期にヨーロッパに輸出され、所有者の富と地位を誇示するために家具の上に掛けられました。現代の油絵では、画家の顧客の富の象徴としてしばしば描かれています。
 
トルコにおけるコンヤの位置が判る地図(Map of Konya, Konya Province, Central Anatolia Region, Turkey)
コンヤ地図
地図サイズ:640ピクセル X 400ピクセル
 
 コンヤの観光名所としては、メヴラーナ博物館(Mevlâna Museum、イスラム神秘主義のメヴレヴィー教団の創始者「メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミー」の霊廟、メヴラーナ廟(Mausoleo Mevlana))、アラアッディン・ジャーミイ(アラアッディン・カイクバート・ジャーミイ、アラジン・モスク、Alaaddin Mosque)、インジェ・ミナレット・メドレセ=博物館(Ince Minaret Medrese—Museum、かつてのイスラム教神学校(メドレセ))、カラタイ・メドレセ=博物館(Karatay Medrese—Museum)、シルチャリ・メドレセ(Sırçalı Medrese)、コンヤ考古学&民族学博物館(Konya Archaeological and Ethnography Museum)、サーヒブ・アタ・ワクフ博物館(サーヒブ・アタ・モスク複合施設、Sahib-i Ata Mosque complex)、コユノール博物館(Koyunoğlu Museum)、民俗学博物館、スルチャル博物館、アタチュルク・ハウス・ミュージアム(Atatürk House Museum)、メヴラーナ文化センター(Mevlana Cultural Centre)、メヴラーナ祭り(メヴラーナ・フェスティバル、Mevlana Festival)、セルジューク・タワー(Seljuk Tower)、コンヤ・アジジイェ・モスク(Konya Aziziye Mosque)、セリミエ・モスク(Selimiye Mosque)、チャタル・ホユック(Çatalhöyük、新石器時代の集落跡)、トゥズ湖、アクシェヒル湖、コンヤ科学センター(トルコ語:Konya Bilim Merkezi、英語:Konya Science Centre)、コンヤ熱帯蝶園(Konya Tropical Butterfly Garden)、メラム(Meram、コンヤ郊外にある人気の水辺のピクニック施設)、シル(Sille、メヴラーナ博物館から北西 8キロメートル(5.0マイル)、骨董品の村、モスク、教会、洞窟教会、カタコンベ)などがあります。
 
 コンヤのホテルとしては、コンヤ ダーヴィッシュ ホテル、イビス コンヤ、セルチュク ホテル セムス=アイ テブリズ、ヌン ホテル、ベラ コンヤ ホテル、ヒチ ホテル コンヤ、オズカイマク コンヤ ホテル、ヒルトン ガーデン イン コンヤ、ノボテル コンヤ、バイル ダイヤモンド ホテル&コンベンション センター、ホテル バリクチラル、デデマン コンヤ ホテル&コンベンション センター、ベイカラ ホテル、ラマダ プラザ バイ ウィンダム コンヤ、パシャパーク ホテル、アラフ ホテル、ルミ ホテル、アネモン コンヤ ホテル、サファ ロイヤル ミュージアム ホテル、メヴラーナ セムス ホテル、ベイザデ ホテル コンヤ、バビロン ブティック ホテル、ホテル ネイ、グランド ホテル コンヤ、アドナン ベイ ホテル、デモス シティ ホテル、ガーデン ゴールド ホテル、ホテル デルヤ、メヴラーナ ホテル、パシャパーク セルクチュ ユー ホテル、メスンエヴィ ホテル、ビュッフェ ガッレ ホテル、ウムト バキス ホテル、トルコ コンヤ メヴラーナ ホテル、メヴレヴィ ホテル、ベイ ホテルなどがあります。
 
 コンヤへの交通アクセスは、飛行機ではコンヤ空港(Konya Airport)、鉄道ではコンヤ駅(トルコ高速鉄道のアンカラ・コンヤ高速線、アンカラからコンヤまで1時間半)があります。コンヤ市街中心部から空港まで車で 16分(北東へ道なりで 16.km)です。
 ドイツのデュッセルドルフから飛行機(直行便、1便/週)で 3時間45分、シュトゥットガルトから飛行機(直行便、1便/週)で 3時間15分、デンマークのコペンハーゲンから飛行機(直行便、最大2便/日)で 3時間30分、オランダのアムステルダムから飛行機(直行便、1便/週)で 3時間40分です。
 トルコの最大都市イスタンブールからコンヤまで飛行機(直行便、6~9便/日)で 1時間10分、イズミルから飛行機(直行便、1便/週)で 1時間10分です。首都アンカラからコンヤまで鉄道(トルコ高速鉄道)で 1時間30分、アンカラから車や長距離バスで 2時間50分(南へ道なりで 265km)、アフィヨンカラヒサールから車で 2時間50分(南東へ道なりで 230km)です。コンヤからアクサライを経由してカイセリまで車で 3時間40分(北東へ道なりで 305km)、アンタルヤまで車で 4時間5分(南西へ道なりで 305km)、アダナまで車で 3時間55分(南東へ道なりで 350km)です。
 
コンヤの交通機関と観光名所
 
コンヤ地図
コンヤ地図
地図サイズ:520ピクセル X 350ピクセル
 
コンヤ地図(Google Map)
 

 
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