セントビンセントおよびグレナディーン諸島(通称:セントビンセント・グレナディーン、英語:Saint Vincent and the Grenadines)は、大西洋西部・カリブ海の西インド諸島の小アンティル諸島南部を占めるウィンドワード諸島にある火山島のセントビンセント島(Saint Vincent Island)と珊瑚礁のグレナディーン諸島からなる島国です。旧宗主国はイギリスであり、現在もイギリス連邦王国に属し、元首はエリザベス2世女王となっています。セントビンセント・グレナディーンの首都は、セントビンセント島南西部にあるキングスタウン(Kingstown、人口 40,020人 = 2014年)です。
このセントビンセント・グレナディーンの面積は 389平方キロメートル、人口は 103,000人(2013年現在)となっています。セントビンセント・グレナディーンの最高峰は、セントビンセント島北部にある標高 1,234メートルの活火山スフリエール山(La Soufrière volcano)です。セントビンセント・グレナディーンの主島となっているのはセントビンセント島で、面積 344km2、人口 約10万人(2012年)、島内には幾つかの火山があり、最高峰となっているスフリエール山も火山であり、直近では1979年に噴火しています。セントビンセント島の南に広がる海に点在するグレナディーン諸島はサンゴ礁の平坦な島々です。グレナディーン諸島の南側 1/3がグレナダ領、北側 2/3がセントビンセント・グレナディーンです。ベキア島(ベクエ島、Bequia)、ペティー・ニービス島(Petit Nevis)、A クアター島(Isle A Quatre)、バリソー島(Baliceaux)、バトウィア島(Battowia)、マスティク島(Mustique)、ペティー・マスティック島(Petit Mustique)、カヌアン島(カノーアン島、Canouan)、メイルー島(Mayreau)、ユニオン島(Union Island)、プティ・セントビンセント島(Petit Saint Vincent)などが知られています。セントビンセント・グレナディーンへの空の玄関口となっているのはセントビンセント南東部沿岸にあるアーガイル国際空港(Argyle International Airport)です。
セントビンセント・グレナディーン周辺には、北にセントビンセント海峡を挟んでセントルシア、東にバルバドス、南西にグレナダがあります。