ネーピア(英語:Napier, New Zealand、マオリ語:Ahuriri、ネイピアとも)は、ニュージーランド北島のホークス・ベイ地方にある都市で、ホークス・ベイ地方の中心都市です。ネーピアの人口は 61,500人(2015年6月現在)、ホークス・ベイ地方の最大都市、ニュージーランドでは 9番目に人口の多い街です。面積 105.05平方キロメートル、南緯 39度29分 東経 176度55分です。ニュージーランドの重要な港湾都市であるとともに、リンゴ、西洋梨、ワイン用ブドウなどニュージーランド有数の果樹栽培が盛んな土地です。観光的には、ネーピア・ダウンタウンに多く残るアールデコ様式の建築物(1931年2月3日のホークスベイ地震後の復興期に集中して建築)が見所となっており、「世界で最もアールデコ様式の建物が残っている街」として知られています。
ネーピアの観光名所としては、クライブ・スクエア(Clive Square、ネーピアの中心広場)、ニュージーランド国立水族館(National Aquarium of New Zealand)、パニアの像(Pania of the Reef Statue)、オーシャン・スパ(Ocean Spa、2つのプールがあるスパ施設)、ホークス・ベイ博物館&劇場&美術館(Museum Theatre Gallery, Hawke's Bay)、ファラディー技術博物館(Faraday Museum of Technology)、ネーピア刑務所(Napier Prison、現在は博物館)、アール・デコ・センター(Art Deco Centre)、T&G ビルディング(The Dome in the T&G Building、銅葺きのドーム屋根の上に時計塔がある建物、1935年建築)、ASB銀行(ASB Bank、1932年建築、内部はマオリのデザインとアールデコ様式が融合)、旧デイリー・テレグラフ社(Daily Telegraph Building、新聞社デイリー・テレグラフの社屋として建てられた典型的なアールデコ様式建築物)、パブリック・トラスト・ビルディング(Punlic Trust Building、ギリシャ神殿風列柱の建物)、旧ホテル・セントラル(The Former Hotel Centre、ネーピア屈指の美しいアールデコ建築物)、旧ナショナル・タバコ・カンパニー(National Tobacco Company、ネーピア内港のブリッジ・ストリートとオシアン・ストリーの角にあるアールデコ様式の建物)、オルモンド礼拝堂(Ormond chapel)、ネーピア植物園(Botanical Gardens)、マクリーン・パーク(Mclean Park、スタジアム)、ネルソン・パーク(Nelson Park)、サンケン・ガーデンズ(Sunken Gardens)、ネーピア・ビーチ(Napier Beach)、マラエヌイ・ゴルフ・クラブ(Maraenui Golf Club)、ブラフ・ヒル(Bluf Hill、ネーピア市街中心部の北にある小高い丘、丘にはイギリス植民地時代の入植者が建てた木造住宅が多く現存)などがあります。