サブラタ(英語:Sabratha、アラビア語:صبراتة)は、リビア北西部トリポリタニア地域に位置し、北西部沿岸のザーウィヤ県にある都市です。サブラタの人口は 102,038人(2004年現在)、海抜 10メートル、北緯 32度47分32秒 東経 12度29分03秒です。サブラタは紀元前500年頃にフェニキア人の交易拠点として港が造られたと推定され、古代ローマ帝国時代の2世紀から3世紀に繁栄の絶頂となり、古代トリポリタニアの三都市の一つに数えられました。繁栄は長く続かず、4世紀になると地震が相次ぎ、衰退が始まり、アラブ化により交易の拠点が移り数百年も経つと小さな漁村となりました。現在の市街中心部北側(海岸付近)に古代ローマ時代の遺跡が残されており、「サブラータの考古学遺跡(Archaeological Site of Sabratha)」の名称でユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録(1982年)されています。
サブラタの観光名所としては、サブラタ博物館、ローマ劇場跡(Sabratha Ancient Theatre、3世紀)、浴場跡(Theatre Baths)、リベル・パテル神殿跡(ディオニュソスと同一視される酒の神に捧げられた神殿)、ヘラクレス神殿跡(Temple of Hercules)、イシス神殿跡(Isis Temple)、セラピス神殿跡(Temple of Serapis)、アントニン神殿跡(Antonine Temple)、ベスの霊廟(サブラタの死者記念塔、Mausoleum of Bes)、カピトレウム(Capitoleum)、バシリカ式教会堂(Baptistry、ユスティニアヌス1世の時代に建築)、フォルム(Forum)、旧港(Old Port)、ピュニック墓地(ポエニ人の墓地、The Punic Tombs)などがあります。