イラク：サーマッラー - 旅行のとも、ZenTech

サーマッラー地図

　サーマッラー（アラビア語：سامراء（Sāmarrāʾ）、英語：Samarra）は、イラク中北部のサラーフッディーン県にある都市です。サーマッラーの人口は 348,700人（2003年推計）、サラーフッディーン県ではティクリートに次いで 2番目、イラク全体では 20番目に人口の多い街です。北緯 34度11分54秒東経 43度52分27秒です。チグリス川左岸（東岸）に位置するメソポタミア文明の時代から続く歴史ある街です。アッバース朝の8代カリフであるムウタスィムが西暦 836年にバグダッドからサーマッラーへ遷都し、西暦 892年までアッバース朝の都となっていました。20世紀の発掘調査により、大規模な都市遺跡が発掘されモスクや宮殿が修復されました。「都市遺跡サーマッラー（Samarra Archaeological City）」の名称でユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録（2007年）されています。

　サーマッラーの観光名所としては、世界遺産「都市遺跡サーマッラー」、大モスクと螺旋ミナレット（The Great Mosque and its Spiral Minaret、264m×159mの大モスクは、建築当時（849年～852年）としてはイスラム世界最大、螺旋ミナレット（マルウィヤ・ミナレット、Al-Malwiya）は四角形の基礎が一辺32メートル、基礎の上に螺旋状の登り通路を持つ円錐形の高さ 54メートルの螺旋塔）、アブ・ドゥラフ・モスク（Abu Dulaf Mosque）、カリフ宮殿（The Caliphal Palace（Qasr ar-Khalipha）、カリフのアル・ムータシィム・ビラーの命で造られた宮殿、アラブ・イスラム世界において最大級の宮殿（125ヘクタール）、後期古代の皇帝宮殿として唯一の事例）、アル・フワイシラ宮殿（Al-Huwaysilat Palace）、バルクワラ宮殿（Balkuwara Palace）、アル・マシュク宮殿（Al-Ma'shuq Palace）、バイト・アル・ザハリフ（Bayt al-Zakharif）、フスン・アル・カディシーヤ（Husn al-Qadisiyya）、アル・ムシャラハト宮殿（Al-Musharrahat Palace）、アル・イスタブラト（Al-Istablat）、テル・アル・アリジ（Tell Al-Alij）、クバット・アル・スライビーヤ（Qubbat al-Sulaybiyya）、アル・ジャファリ宮殿（Al-Ja'fari Palace）、ベルクアラ宮殿（Belquara Palace）、アル＝ハマド・モスク（Al Hamad Mosque）、ヴァージン宮殿（Virgin Palace）、アル＝アシク宮殿（Qasr al-Ashiq）などがあります。

イラクにおけるサーマッラーの位置が判る地図（Map of Samarra, Iraq）

地図サイズ：460ピクセル X 460ピクセル

　サーマッラーへの交通アクセスは、イラクの首都バグダッドからサーマッラーまで車で 1時間40分（北西へ道なりで 130km）、バアクーバから車で 1時間55分（北西へ道なりで 115km）です。サーマッラーからティクリートまで車で 54分（北北西へ道なりで 60km）、モースルまで車で 3時間35分（北北西へ道なりで 290km）です。

サーマッラー地図

地図サイズ：420ピクセル X 420ピクセル

サーマッラー地図（Google Map）

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