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ダウンタウン・トロント
ユニオン駅
ユニオン駅(英語:Union Station, Toronto)は、カナダのオンタリオ州トロントにある主要な鉄道駅であり、複数の交通機関が結節するハブ施設です。同駅はトロントのダウンタウン、フロント・ストリート・ウェスト(Front Street West)沿い、ベイ・ストリート(Bay Street)とヨーク・ストリート(York Street)に挟まれた街区の南側に位置しています。駅舎はトロント市が所有していますが、トレイン・シェッド(列車覆屋)や線路設備は州の交通機関運営会社であるメトロリンクス(Metrolinx)が所有しています。駅の運営は、カナダ・ナショナル鉄道とカナダ・パシフィック鉄道の合弁会社であるトロント・ターミナルズ・レールウェイ(Toronto Terminals Railway)が担っており、同社はカナダ最大かつ最も交通量の多い鉄道回廊である「ユニオン駅鉄道回廊(Union Station Rail Corridor)」における列車の運行管理を行っています。1927年に建設されたユニオン駅は、1975年にカナダ国定史跡に指定され、1989年には文化遺産鉄道駅(Heritage Railway Station)にも指定されました。
AllClear社が 2026年5月に行った調査では、世界中の主要鉄道駅43カ所が対象とされました。その中でトロントの同駅は「最も豪華で機能性に優れた鉄道ハブ」の第5位にランクインし、トップ20に入ったカナダ唯一の駅となりました。
カナダで最も利用者の多い都市間鉄道サービスエリアである「ザ・コリドー(The Corridor)」の中心に位置し、かつGOトランジット(GO Transit)の通勤鉄道サービスの主要ハブでもあることから、ユニオン駅はカナダで最も利用者の多い交通施設であり、北米でもニューヨークのペン駅に次いで 2番目に利用者の多い鉄道駅となっています(年間利用者数7,200万人以上)。カナダ全土の都市間鉄道利用者の半数以上、およびトロントの通勤鉄道利用者の 91パーセントがユニオン駅を利用しています。
VIA鉄道(Via Rail)とアムトラック(Amtrak)が都市間鉄道サービスを提供し、GOトランジットが地域鉄道サービスを運行しています。また、同駅は隣接する同名の地下鉄駅を通じて、トロント交通局(TTC)の地下鉄および路面電車(ストリートカー)網とも接続しています。CIBCスクエア(CIBC Square)内にあるGOトランジットのユニオン駅バスターミナルは、ベイ・ストリートの上空を通る全長40メートル(130フィート)の屋根付き歩道でユニオン駅と結ばれています。トロント・ピアソン国際空港への鉄道サービスを運行するユニオン・ピアソン・エクスプレスは、駅本屋から西へ少し歩いた場所にプラットフォームを設けており、スカイウォークでアクセスできます。
ユニオン駅 イメージ
ユニオン駅 立地
トロントのユニオン駅は、同市のビジネス街にあるフロント・ストリート・ウェスト61番地、ベイ・ストリートとヨーク・ストリートの間に位置しています。ベイ・ストリートを挟んだ向かい側にはエンターテインメント・ディストリクトが広がっており、同駅は市内の東西のほぼ中央に位置しています。また、トロントの南の境界線となっているオンタリオ湖にも近い立地です。ユニオン駅とオンタリオ湖の間を通るガーディナー・エクスプレスウェイの最南端エリアからは、GOトランジットのバスで都心部へ容易にアクセスできます。ユニオン駅の円柱が特徴的なファサード(正面外観)とメインエントランスは北側、つまりトロントのダウンタウンを向いています。かつて鉄道会社が運営していたホテルである「フェアモント・ロイヤル・ヨーク・ホテル」は、フロント・ストリートを挟んでユニオン駅の真向かいにあり、地上または「PATH(パス)」と呼ばれる地下通路のいずれからでも駅と行き来が可能です。同じ時代に建てられたもう一つの建物である「ドミニオン・パブリック・ビルディング」は、駅のすぐ東側、フロント・ストリートとベイ・ストリートの角に位置しています。
ユニオン駅周辺のその他の主要な建物には、テルス・ハーバー、ロイヤル・バンク・プラザ、ブルックフィールド・プレイスなどがあります。ブルックフィールド・プレイスには、6階分の高さを持つ歩行者用通路「アレン・ランバート・ガレリア」や、スタンレー・カップを所蔵する「ホッケーの殿堂(ホッケー・ホール・オブ・フェーム)」が入っています。
スコシアバンク・アリーナ、ロジャース・センター、メトロ・トロント・コンベンション・センター、CNタワーはいずれも至近距離にあり、駅の場所によってはその姿を望むことができます。ユニオン駅と同様、これらの施設もかつての鉄道用地(レイルウェイ・ランズ)に建設されました。いずれの施設へも、ユニオン駅から「スカイウォーク」を通って直接アクセス可能です。CNタワー周辺の土地は、現在公共公園として整備されています。また、ユニオン駅はまもなく、東側の「PATH」連絡橋を通じて、エスプラネードとヤング・ストリートの角にある「バックステージ・コンドミニアム」とも接続される予定です。
ダウンタウン・トロント ユニオン駅地図(Map of Union Station, Downtown Toronto, Toronto, Ontario, Canada)
地図サイズ:640ピクセル X 480ピクセル
ユニオン駅 旅客サービス
ユニオン駅は、航空輸送を含めたカナダ国内のあらゆる公共交通機関の施設の中で、最も多くの利用者を抱える拠点です。同駅の年間利用者数は 6,500万人、1日平均では 20万人に上ります。利用者の約 3分の 2はGOトレイン(近郊列車)やGOバスの通勤・通学客であり、さらに 2,000万人が地下鉄を利用しています。残りの利用者は、カナダ国内の他都市や米国との間を行き来する都市間移動の乗客です。
国内線
トロントはカナダにおける旅客鉄道の主要な拠点であり、その中心となるユニオン駅は、VIA鉄道(Via Rail)の駅の中で圧倒的に多くの利用客を抱えています。同駅を利用するVIA鉄道の乗客数は年間 240万人に上り、これは同社の全利用客数の半数以上を占めています。これほど多くの利用がある背景には、ユニオン駅が、東はケベック・シティから西はウィンザーに至る、カナダで最も利用者の多い都市間鉄道網「コリドー(Corridor)」の中核に位置しているという事情があります。
トロント発の西行き列車は、キッチナー、ロンドン、サーニア、ウィンザーなど、オンタリオ州南西部の主要都市の多くへ直通しています。また、モントリオール発の西行き列車もトロントを経由してバーリントンへと向かいます。トロント発の北行きおよび東行きの列車は、主に利用客の多い「オタワ・モントリオール・トロント」の三角地帯(トライアングル)を結ぶ路線を運行しています。モントリオールでは、大西洋岸諸州(マリタイムズ)方面や、北方のローレンシャン地域へ向かう列車に乗り継ぐことが可能です。
さらにユニオン駅は、ウィニペグ、サスカトゥーン、エドモントンを経由してバンクーバーへ向かうVIA鉄道の大陸横断列車「カナディアン号(The Canadian)」の東の始発・終着駅でもあります。
国際線
アムトラックはVIA鉄道と提携し、トロント~ニューヨーク市間で「メープル・リーフ」号を運行しています。同列車はアムトラックの車両編成を使用していますが、オンタリオ州ナイアガラフォールズ以北の区間ではVIA鉄道の乗務員が運行を担当します。このルート上の米国内の主な経由地には、バッファロー、ロチェスター、シラキュース、アルバニーなどがあります。
かつてアムトラックとVIA鉄道は、サーニア~ポート・ヒューロン間の国境を越えてトロントとシカゴを結ぶ「インターナショナル・リミテッド」号を共同運行していましましたが、同列車は 2004年に廃止されました。現在、VIA鉄道とアムトラックはそれぞれ国境の自国側でこのルート上の運行を継続していますが、列車が国境を越えて直通することはありません。
州内と近郊
ユニオン駅は、2015年に約6,950万人の利用者を扱ったGOトランジット(GO Transit)の主要ターミナルです。
- バリー線:ノース・ヨーク、ヴォーン、キング・シティ、オーロラ、ニューマーケット、イースト・グウィリンベリー、ブラッドフォード、バリー方面
- キッチナー線:ヨーク、エトビコ、ミシサガ、ブランプトン、ジョージタウン、アクトン、グエルフ、キッチナー方面
- レイクショア・イースト線:スカボロー、ピカリング、エイジャックス、ウィットビー、オシャワ方面
- レイクショア・ウェスト線:エトビコ、ミシサガ、オークビル、バーリントン、ハミルトン、セント・キャサリンズ、ナイアガラ・フォールズ方面
- ミルトン線:エトビコ、ミシサガ、ミルトン方面
- リッチモンド・ヒル線:ノース・ヨーク、リッチモンド・ヒル方面
- ストウフビル線:スカボロー、マーカム、ストウフビル方面
地下鉄やバス接続サービス
ユニオン駅は、トロント地下鉄の「ライン1(ヤング・ユニバーシティ線)」の一部であるTTC(トロント交通局)のユニオン地下鉄駅と接続しています。また、トロントの路面電車(ストリートカー)の 2路線(509番ハーバーフロント線および510番スパダイナ線)へも、ユニオン駅の建物から出ることなく地下通路経由でアクセス可能です。路面電車の乗り場は 1989年に建設されたもので、1954年に建設された地下鉄駅のホームとは独立しています。TTCの利用者は年間延べ2,000万人がユニオン駅を経由しています。TTCの駅施設は 2015年に改修・拡張され、輸送力増強のためにホームが追加されました。
TTCのバス路線である19番ベイ線、72番ペープ線、97番ヤング線、121番エスプラネード・リバー線、および深夜バスの 320番ヤング線は、駅の外の路上にあるバス停を使用しています。
エアポートリンク
2015年6月6日、ユニオン駅とトロント・ピアソン国際空港を結ぶ空港連絡鉄道「ユニオン・ピアソン・エクスプレス(UPエクスプレス)」の運行が開始されました。同路線は、途中のGOトランジット(GO)の駅であるブルーア駅とウェストン駅にのみ停車します。この路線の開業により、メトロリンクス社は、2015年のパンアメリカン競技大会開催に合わせてユニオン駅発の空港連絡鉄道を運行するという、2010年に発表した目標を達成しました。
同路線の列車は、GOやVIA鉄道が使用する通常のホームには停車せず、駅本屋の西側、ヨーク・ストリートとローワー・シムコー・ストリートの間に位置する「スカイウォーク」のメイン・アトリウムに沿って設けられた専用ホームを使用します。UPエクスプレスのユニオン駅は、地下鉄ユニオン駅から徒歩5分の距離にあります。
列車は単式ホームから 15分間隔で発車します。乗客は屋内の待合エリアから直接列車に乗り込みます。待合エリアとホームの間はスライド式ドアを備えたガラス壁で仕切られており、乗車時にはドアが開くため、屋外の天候にさらされることなく直接乗り込むことができます。待合エリアの床面は列車の床と同じ高さに設計されており、段差のないスムーズな乗降が可能です。
UPエクスプレスのユニオン駅には、専用のカスタマーサービスカウンター、自動券売機、および航空会社のチェックイン用キオスクが設置されています。これらのキオスクでは、エア・カナダとウエストジェットのチェックイン手続きが可能です。また、待合エリア内には 3つの売店があり、バルザックス・コーヒー(Balzac's Coffee)や土産物、ミル・ストリート・ブルワリー(Mill Street Brewery)のドラフトビールなどが販売されています。
ユニオン駅地図(Google Map)
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