カンボジアの世界遺産 - 旅行のとも、ZenTech

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カンボジア世界遺産

　国連教育科学文化機関（ユネスコ）は、1972年のユネスコ世界遺産条約の署名国によって推薦された文化遺産または自然遺産のうち、顕著な普遍的価値を有するものを世界遺産として指定しています。文化遺産は、建造物（建築物、記念碑的彫刻、碑文など）、建造物群、遺跡（考古学遺跡を含む）で構成されます。自然遺産は、自然的特徴（物理的・生物学的形成）、地質学的・自然地理学的形成（絶滅危惧種の動植物の生息地を含む）、そして科学、保全、または自然美の観点から重要な自然遺跡で構成されます。カンボジアは 1991年11月28日にこの条約を批准しました。
　2025年時点でカンボジアには 5つの遺産が登録されています。カンボジアで初めて世界遺産となった「アンコール遺跡」は、1991年のパリ和平協定に基づき、カンボジア・ベトナム戦争後、カンボジアが短期間国連ミッションの統治下にあった1992年に登録されました。緊急の保全問題に迅速かつ効率的に対処するため、この遺跡は直ちに危機遺産リストに掲載されました。2004年、アンコール遺跡は危機遺産リストから除外されました。「プレア・ヴィヒア寺院」は 2008年、「サンボー・プレイ・クック寺院群」は 2018年、「コー・ケー遺跡」は 2023年、「カンボジアの記憶の場所群 : 弾圧の中心地群から平和と反省の各所まで（カンボジア慰霊碑群）」は 2025年に登録されました。これら 5つの遺跡はすべて文化遺産です。さらに、カンボジアには暫定リストに 6つの遺跡が掲載されています。

カンボジア世界遺産地図（World Heritage sites Map of Cambodia）、2008年時点

地図サイズ：720ピクセル X 480ピクセル

カンボジアの世界遺産（全 5箇所、すべて文化遺産）、2025年時点

文化遺産（3箇所、地図の赤マーカー）

1. アンコール遺跡 / Angkor：1992年登録

2. プレアヴィヒア寺院 / Preah Vihear Temple：2008年登録、カンボジア・タイ国境の断崖の上に位置しています。かつてはタイ側から入っていましたが、カンボジア・タイの国境紛争により一時的にプレアヴィヒア寺院の観光が出来なくなっていましたが、2013年11月に寺院周辺の4.6km2の帰属未確定であった土地について国際司法裁判所がカンボジアの帰属を認定したため、両国の軍隊が紛争地から引き上げました。そしてカンボジア側からプレアヴィヒア寺院へのアクセスできるように整備が行われました。2018年現在、タイ側からは入ることが出来ません、カンボジア側からはシェムリアップから車で4時間でプレアヴィヒア寺院へ行き観光できます。

3. 古代イシャナプラの考古遺跡サンボー・プレイ・クックの寺院地区 / Temple Zone of Sambor Prei Kuk, Archaeological Site of Ancient Ishanapura：2017年登録、カンボジア中部のコンポントム州プラサット・サムバー郡（Prasat Sambour District, Kampong Thom Province）、シェムリアップからサンボー・プレイ・クック寺院遺跡まで車で 2時間45分（南東へ道なりで 170km）、首都プノンペンからからサンボー・プレイ・クック寺院遺跡まで車で 3時間25分（北へ道なりで 200キロメートル）

4. コー・ケー：古代リンガプラ（チョック・ガルギャー）の考古遺跡（Koh Ker: Archeological Site of Ancient Lingapura or Chork Gargyar）：2023年登録

5. カンボジアの記憶の場所群：弾圧の中心地群から平和と反省の各所まで（Cambodian Memorial Sites: From centres of repression to places of peace and reflection）：2025年登録

自然遺産

　　なし

複合遺産

　　なし

カンボジア世界遺産地図（2008年時点）

地図サイズ：640ピクセル X 420ピクセル

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