トルクメニスタン気温

　中央アジア南部に位置するトルクメニスタンは、乾燥した大陸性気候の温帯砂漠地帯にあります。大陸性の寒冷な砂漠気候（ケッペン気候区分：BWk）です。夏は長く（5月から9月まで）、暑く乾燥しています。一方、冬は一般的に穏やかで乾燥していますが、北部では時折寒く湿気があります。外海から遠く離れ、南と南東に山脈があるトルクメニスタンの気候は、降水量が少なく、雲量も少なく、蒸発量が多いのが特徴です。北に山脈がないため、冷たい北極の空気が南の山脈に浸透し、インド洋からの暖かく湿った空気を遮断します。冬と春に少ないながら雨が降るのは、大西洋と地中海からつまり西から湿った空気が流れ込むためです。冬は穏やかで乾燥しており、降水量のほとんどは 1月から5月の間に降ります。コペト・ダグ山脈（Kopet Dag Range）は最も降水量が多い地域で年間降水量 300ミリメートル（11.8インチ）です。北西部では降水量が少なく 80ミリメートル（3.15インチ）程度です。トルクメニスタンの首都アシガバートの年間平均気温は 17.7℃、年間降水量 221ミリメートルです。ほぼ一定の風は北風、北東風、または西風です。
　トルクメニスタンの国土の約70％を占めるカラクム砂漠（Karakum Desert）は世界で最も乾燥した砂漠の 1つで、場所によっては年間平均降水量がわずか 12ミリメートル（0.47インチ）です。アシガバートで観測された最高気温は 48.0℃（118.4°F）で、アムダリア川のほとりに位置する内陸の極地都市ケルキ（Kerki）では 1983年7月に 51.7℃（125.1°F）を記録しましたが、この値は非公式です。公式の過去最高気温 50.1℃（122.2°F）はトルクメナバート南部のレペテク生物圏国立保護区（Repetek Reserve）で 1983年7月28日に観測された最高気温で、旧ソ連全体で観測された最高気温として認められています。トルクメニスタンでは年間 235～240日が晴天です。平均気温が高く、超長綿の生産には十分です。
　トルクメニスタンには、アライ・西天山草原（Alai-Western Tian Shan steppe）、コペト・ダグ森林地帯（Kopet Dag woodlands）と森林草原、バドギズとカラビル半砂漠、カスピ海低地砂漠、中央アジア河岸森林地帯、中央アジア南部砂漠、コペト・ダグ半砂漠の7つの陸上生態地域があります。
　トルクメニスタンの1人当たりの温室効果ガス排出量（17.5tCO2e）は、OECD平均よりもかなり高く、主に石油とガスの探査による天然ガスの浸出が原因です。

トルクメニスタン気候区分地図

トルクメニスタン南部の気温 ====================

アシガバート月別気温（Temperature & Precipitation of Ashgabat, Turkmenistan）：アシガバートの気温グラフ、トルクメニスタンの首都です。イランとの国境にあるコペトダク山脈の麓に位置し、町の北にはアジア最大のカラクム砂漠が広がっています。カラクム運河の開通により町は急速に発展しました。

月別	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
平均最高気温（℃）	7.4	9.6	15.6	24.1	30	35.7	38.2	36.6	31.5	23.2	16.6	9.8
平均最低気温（℃）	-1.6	-0.2	4.9	11.1	16.2	20.7	23.1	20.5	15.4	9.1	4.6	0.7
降水量（mm）	22	27	39	44	28	4	3	1	4	14	20	21
降雨日数（日）	9	8	11	10	7	2	1	1	2	5	6	8

トルクメニスタン地図

トルクメニスタン主要都市の気温：
アシガバート（Ashgabat、トルクメニスタンの首都であり最大都市）、クフナ・ウルゲンチ（Konye-Urgench）、セルダル（Serdar）、セルヘタバット（Serhetabat）、ダショグズ（Daşoguz、トルクメニスタン第3の都市）、テジェン（Tejen）、テュルクメナバート（Türkmenabat、トルクメニスタン第2の都市）、トルクメンバシ（Türkmenbaşy）、バイラマリー（Baýramaly）、バルカナバート（Balkanabat）、マル（Mary）

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