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南スーダンの気候と気温


 北アフリカの南東寄り内陸に位置する南スーダンの気候は、明確な雨季と乾季のある熱帯性気候で、ケッペンの気候分類システムでは熱帯サバナ気候(ケッペン気候区分:Aw)に属し、湿度が高く雨量が多い雨季の後に乾季が続くのが特徴です。平均気温は常に高く、7月は最も涼しく、平均気温は 20~30℃(68~86°F)です。3月は最も暖かく、平均気温は 23~37℃(73~98°F)です。
 降雨量が最も多いのは 5月から 10月ですが、雨季は 4月に始まり11月まで続くこともあります。平均すると5月が最も雨が多い月です。この季節は「熱帯地域の年間移動」と南風と南西風への変化の影響を受け、気温がわずかに下がり、湿度が高くなり、雲が多くなります。南スーダンの首都ジュバの気温と降水は、年間平均気温 28.0℃(82.4°F)、年間平均最高気温 34.5℃、年間平均最低気温 21.6℃、年間降雨量 954ミリメートル(37.56インチ)、年間降雨日数 96日です。
南スーダン気候区分地図
南スーダン気候区分地図
南スーダン地図
南スーダン地図
 
 南スーダンは、北緯 3度から 13度、東経 24度から 36度の間に位置しています。熱帯林、沼地、草原に覆われています。白ナイル川が国土を流れ、ジュバの街にも流れています。「スッド(Sudd、白ナイル川流域に広がる世界最大級の湿地)」は白ナイル川によって形成され、地元では「山の海」を意味するバハル・アル・ジャバル(Bahr al Jabal)として知られています。南スーダンの周辺は、北にスーダン、東にエチオピア、南東にケニア、南にウガンダコンゴ民主共和国、西に中央アフリカ共和国と国境を接しています。
 南スーダンの保護地域であるバンディンギロ国立公園は、世界で 2番目に大きな野生生物の移動の場となっています。調査により、エチオピア国境の西にあるボマ国立公園、およびコンゴ国境近くのスッド湿地と南部国立公園は、ハーテビースト、コブ、トピ、バッファロー、ゾウ、キリン、ライオンの大規模な生息地となっていることが明らかになりました。
 南スーダンの森林保護区は、ボンゴ、オオヤマネコ、アカシカ、森林ゾウ、チンパンジー、森林モンキーの生息地にもなっています。2005年に野生生物保全協会(WCS = Wildlife Conservation Society)が南部スーダン自治政府と共同で開始した調査では、減少しているとはいえ、かなりの数の野生動物がまだ生息しており、驚くべきことに、南東部の 130万頭のレイヨウの大移動はほぼそのままであることが明らかになりました。
 この国の生息地には、草原、高地の台地や断崖、樹木や草が生い茂ったサバンナ、氾濫原、湿地などがあります。関連する野生動物種には、固有種のミミコブやナイル リチュエのほか、ゾウ、キリン、エランド、オオヤマネコ、オリックス、ライオン、アフリカリカオン、アフリカスイギュウ、トピ(現地ではティアンと呼ばれます)などがあります。内戦前には壮大な移動で伝説的だった、ミミヒダコブとティアンという2種類のカモシカについてはほとんど見られなくなりました。ボマ・ジョングレイ景観地域には、ボマ国立公園、広大な牧草地と氾濫原、バンディンギロ国立公園、そしてゼラフ野生生物保護区を含む沼地と季節的に洪水になる草原の広大な地域であるスッドが含まれています。
 南スーダンの菌類についてはほとんど研究が進んでいません。スーダンの菌類のリストはS. A. J. ターによって作成され、当時の連邦菌類研究所(イギリスのサリー州キュー)によって1955年に出版されました。175属383種のリストには、当時の国土内で観察されたすべての菌類が含まれています。それらの記録の多くは、現在の南スーダンに関するものです。観測された種のほとんどは、作物の病気に関連するものでした。南スーダンの菌類の実際の数は、おそらくもっと多いだろうと推測されています。
 2006年、キール大統領は、政府が南スーダンの動植物の保護と繁殖に全力を尽くし、山火事、廃棄物投棄、水質汚染の影響を軽減するよう努めると発表しました。環境は経済とインフラの発展によって脅かされています。同国の 2019年の森林景観保全指数(Forest Landscape Integrity Index (FLII))の平均スコアは 9.45/10で、172か国中世界第 4位となった。
 南スーダンには、東スーダンのサバンナ、北コンゴの森林とサバンナのモザイク、サハラの浸水草原(Sudd)、サヘルのアカシアサバンナ、東アフリカの山岳林、北アカシアとコミフォラの低木地帯と茂みなど、いくつかの生態地域が広がっています。
 
南スーダン南部の気温 ====================
 
ジュバ月別気温(Temperature & Precipitation of Juba, South Sudan):ジュバの気温グラフ、南スーダン首都
月別1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温(℃)36.837.937.735.433.532.431.131.633.13434.735.9
平均最低気温(℃)20.121.723.623.422.621.921.12121.121.320.920
降水量(mm)5.11136.7111.5129.9117.8144.7127.5103.7114.543.18.2
降雨日数(日)1.426.611.612.410.31311.58.610.46.51.9
ジュバの年間平均気温 28.0℃、年間平均最高気温 34.5℃、年間平均最低気温 21.6℃、年間降水量 954ミリメートル
 
イクリスヤンビオ(Yambio)
 
南スーダン北部の気温 ====================
 
ワーウ月別気温(Temperature & Precipitation of Waw, South Sudan):ワーウの気温グラフ、南スーダン第3の都市
月別1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
平均最高気温(℃)353637373533313132333535
平均最低気温(℃)171821222121202020201917
降水量(mm)002060130160190200160120100
降雨日数(日)0025810111110810
ワーウの年間平均気温 26.9℃、年間平均最高気温 34.2℃、年間平均最低気温 19.7℃、年間降水量 1050ミリメートル
 
ボル(Bor)、 マラカル(南スーダン第4の都市)、 マルワルルンベク(Rumbek)
アビエイ(Abyei、帰属が確定していないためスーダンと南スーダンによる共同統治)
 

 
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