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中正紀念堂
中正紀念堂は、1975年4月5日に89歳で無くなった蒋介石の業績を称えるために建設されたものです。亡くなった翌年の1976年10月31日(蒋介石の誕生日)に始工式が行われ、1980年3月31日に完成しました。4月4日には盛大な落成式典が行われ、翌日の4月5日(蒋介石の命日)には一般開放されました。
記念堂の三層になった基壇部分には花崗岩の階段が84段あり、その上部にある正面入口の階段5段を加えると89段となります。「89」という数字は、蒋介石の享年89歳を表わしています。階段中央部にある白い滑り台のように見えるのは「階石(御道)」と呼ばれるもので中国の宮殿にある皇帝専用の階段を模したものです。コンクリートで作られ白色のペンキが塗られたこの階石には中華民国の国章である「青天白日」の徽章があしらわれています。壁は白色の大理石が使われています。
屋根は、八角形になっており「忠・孝・仁・愛・信・義・和・平」の八徳を象徴しています。また上空から見ると「人」の字が重なって天に達するように見えるように設計(「天人合一(天と人が一つになる)」という中国思想の反映)されています。屋根自体は、北京の天壇を模して造られ、青色の瑠璃瓦であり頂点の部分には金色の宝珠がのる構造になっています。二重のひさしは中国語で「複簷」と呼ばれ、この「複」は「復」と同音で中華の復興と大陸の回復という目標を表わしているそうです。壁は大理石で造られています。
堂内は、メインホールと地階に分かれています。メインフロアの奥には椅子に座った蒋介石の銅像があります。銅像の背面上部の壁には、中華民国の基本政治理念である「倫理・民主・科学」という三民主義の本質を説いた文章が書かれています。銅像の左右の両脇には衛兵が立ち毎正時には儀杖隊による衛兵交代式が行われます。天井に目をやると最上部のところに中華民国の国章である「青天白日」の徽章があります。
地階には、文物展示室、中央通路(2台のキャデラック)、中正紀念図書館、故蒋介石総統紀念室(蒋介石が総統として働いていた執務室を再現した部屋)、講演ホール、懐恩ギャラリー、中正ギャラリー、端元ホール、土産物屋などがあります。
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