ロンポワン劇場(フランス語:Théâtre du Rond Point)は、フランスの首都パリ8区のシャンゼリゼ通り(Champs-Élysées)、ロンポワン・ド・シャンゼリゼ(ローターリー)の南東部のフランクリン・D・ルーズベルト通り(Avenue Franklin Delano Roosevelt)2bis番地にある劇場です。グラン・パレ(Grand Palais)の北西側に建っています。
この劇場は、1838年に建築家ジャック・イグナス・ヒットルフがシャンゼリゼ通りの円形建築のために始めたプロジェクトから始まりました。1839年に開館したこの建物は、1855年の万国博覧会のためにヒットルフの他の建物と統合され、翌年に取り壊されました。新しい代替のパノラマ展示館「ル・パノラマ・ナショナル」は、建築家ガブリエル・ダビウ(Gabriel Davioud)によって、アベニュー・ダンタン(Avenue d'Antin、現在のアベニュー・フランクリン・D・ルーズベルト)とシャンゼリゼ通りの角に設計されました。
1893年12月、この円形建築物はベル・エポック時代のパリで最も人気のある名所の 1つであるパレ・ド・グラス( Palais de Glace、氷の宮殿)になりました。
戦後(第2次世界大戦後)、ロンポワン劇場は、マリニー劇場(Théâtre Marigny)やオデオン劇場(Theatre de l'Odeon)と並んで、マドレーヌ・ルノー=ジャン=ルイ・バロー劇団がジャン・ジロドゥ、ウジェーヌ・イヨネスコ、ジャン・アヌイ、サミュエル・ベケットの多くの戯曲を世界に紹介した主要な劇場の一つです。
1958年から 1968年まで、この劇場はジャン=ルイ・バローによって運営されていましたが、同年春の学生蜂起で彼はオルセー劇場から解雇されました。劇場は 1981年に改装されました。2002年にはジャン=ミシェル・リベスの監督のもと、さらなる改装が行われました。この劇場は現在、存命の作家の作品の公演に特化しています。
シャンゼリゼ通りにおけるロンポワン劇場の場所が判る地図(Map of Théâtre du Rond Point, Paris, Île-de-France, France)
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ロンポワン劇場への最寄り交通機関は、パリ・メトロ(地下鉄)1/9号線 フランクラン・D・ローズヴェルト駅(Franklin D. Roosevelt)、1/13号線 シャンゼリゼ=クレマンソー地下鉄駅(Champs-Élysées–Clemenceau)、バスではシャンゼリゼ通りに 28/93番 ロンポワン・ド・シャンゼリゼ バス停(Rond-Point des Champs-Élysées)があります。