プティ・パレ(フランス語:Petit Palais、英語:Small Palace、「小宮殿」という意味)は、フランスの首都パリ8区にある美術館です。
1900年のパリ万国博覧会のために建てられたこの建物は、現在はパリ市立美術館(Musée des beaux-arts de la ville de Paris)として使用されています。プティ・パレはグラン・パレ(Grand Palais)の向かい(東側)、かつてのニコラ2世通り、現在はウィンストン・チャーチル通り(Avenue Winston-Churchill)に位置しています。建物の他の面(ファサード)はセーヌ川とシャンゼリゼ通りに面しています。建物の正面は、ウィンストン・チャーチル通りに面する西面です。正面を見て左手(北側)にクレマンソー像(Statue de Georges Clemenceau)、右手(南側)にウィンストン・チャーチル像(Winston Churchill Statue)があります。
プティ・パレは、2013年1月1日より公社パリ美術館に編入されたパリ市内の 14の美術館のうちの 1つです。1975年以来、文化省により歴史的建造物として指定されています。「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」の構成要素の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録(1991年)されています。
1894年に 1900年の博覧会エリアを巡るコンペが開催されました。1855年の世界博覧会のために建設された産業宮殿(パレ・ド・ランダストリー、Palais de l'Industrie)は不適切とみなされ、1900年の博覧会に向けて新しいものに置き換えられることになりました。建築家たちは、産業宮殿に対して自由に好きなようにする事(変更、破壊、または保存)を許されました。最終的にシャルル・ジローがコンペに勝利し、産業宮殿に代わる建物の一つとしてプティ・パレを建設しました。
プティ・パレの建設は 1897年10月10日に始まり、1900年4月に完成しました。建設当時のプティ・パレの総費用は 40万ポンドです。1902年、プティ・パレは正式にパリ市のパレ・デ・ボザール(Palais des Beaux-Arts de la Ville de Paris、パリ市立芸術宮殿)となりました。
シャンゼリゼ通りにおけるプティ・パレの場所が判る地図(Map of Petit Palais, Paris, Île-de-France, France)