パレ・ド・ジュスティス(裁判所、フランス語:Palais de Justice、「正義の宮殿」という意味)は、 フランスの首都パリの司法センターおよび裁判所で、セーヌ川の中島であるシテ島にあります。フランスで最も忙しい控訴裁判所であるパリ控訴院(Cour d'appel de Paris)と、フランスの司法訴訟に関する最高裁判所である破毀院(Cour de cassation)がここにあります。以前はパリ大審裁判所が置かれていましましたが、2018年にパリのバティニョール地区の新しい高層ビルに移転しました。なお、行政訴訟に関して最高裁判所の役割を担っているのは国務院(Conseil d'État、コンセイユ・デタ、所在地:パリ 1区パレ・ロワイヤル)です。パレ・ド・ジュスティスは、フランス国王のかつての王宮である中世のパレ・ド・ラ・シテの大部分を占めており、王室礼拝堂であったサント・シャペルや、1380年から1914年まで運営されていた悪名高い元刑務所であるコンシェルジュリーも含まれています。パリ商事裁判所(Tribunal de commerce de Paris)、パリ警察署(Préfecture de Police)、パリ弁護士会事務所などがすぐ近くに位置しています。「パリのセーヌ河岸(Paris, Banks of the Seine)」の構成要素の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録(1991年)されています。