フランス：ル・アーヴル - 旅行のとも、ZenTech

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ル・アーヴル

　ル・アーヴル（フランス語/英語：Le Havre、ノルマン語：Lé Hâvre）は、フランス北部ノルマンディー地域圏（かつてはオート・ノルマンディ地域圏）セーヌ＝マリティーム県にある都市（コミューン、人口 172,074人 = 2013年現在）で、フランス有数の港湾都市です。ペイ・ド・コー南西、海峡沿いのセーヌ川河口右岸に位置し、本初子午線に非常に近い位置にあります。ル・アーヴルはオート＝ノルマンディー地方で最も人口の多いコミューンですが、ル・アーヴル大都市圏の総人口はルーアンよりも少ないです。また、ランスに次いでフランスで 2番目に大きな都市圏でもあります。ル・アーヴルという名前は「港」または「湊」を意味します。住民は「アヴレ（Havrais）」または「アヴレーズ（Havraises）」と呼ばれています。
　この都市と港は、1517年にフランソワ1世によって建設されました。近世の経済発展は、宗教戦争、イングランドとの紛争、疫病、そして嵐によって阻害されました。ル・アーヴルが発展を始めたのは 18世紀末からで、港はまず奴隷貿易で、その後他の国際貿易によって発展しました。第2次世界大戦、1944年の爆撃後、オーギュスト・ペレ社はコンクリートで街を再建し始めました。石油、化学、自動車産業は戦後好景気「栄光の30年」で活況を呈しましましたが、1970年代には外洋定期船の黄金時代が終わり、経済危機の始まりとなりました。人口は減少し、失業率は上昇し、今日でも高い水準にあります。
　1990年から 2000年にかけては、数々の変化がありました。右派が市議会選挙で勝利し、市は再転換の道を歩み始め、サービス部門と新産業（航空、風力タービン）の育成を目指しました。「ポール2000」計画は、北欧の港湾に匹敵するコンテナ輸送能力を増強し、市南部の地域を変貌させ、定期船が復活しました。現代のル・アーヴルは、雇用と海事の伝統に深く影響を受けています。ル・アーヴル港は、総取扱量でマルセイユに次ぐフランス第2位、コンテナ港としてはフランス最大です。
　2005年、ユネスコは、第二次世界大戦後の復興と建築様式のユニークさが評価され、市街地は「オーギュスト・ペレによって再建された都市ル・アーヴル」として世界遺産（文化遺産）に登録しました。アンドレ・マルロー近代美術館は、印象派絵画の所蔵数でフランス第2位です。また、ル・アーヴルは、全国花の街・村協議会が主催する「花の街・村コンクール」において、2つの花を授与されています。

ル・アーヴルイメージ（ル・アーヴル港（Port of Le Havre））