ブルーベル鉄道(英語:Bluebell Railway)は、イングランドのイースト・サセックスとウェスト・サセックスの境界に沿って蒸気機関車が走る路線で、キングスコート駅からホーステッド・ケインズ駅を経てシェフィールド・パーク駅へ至る長さ14.5km(9マイル)の保存鉄道です。ブルーベル鉄道は、1877年に建設が始められ、イギリス国鉄(British Railways)のイースト・グリンステッド(East Grinstead)からルイス(Lewes)までの路線が廃線(1958年3月17日)となった直後の、1960年8月7日に全世界で最初の標準軌(軌道幅:1435 mm = 4 ft 8+1⁄2 in)の蒸気機関車を利用した旅客輸送可能な保存鉄道として開業しました。ロンドンからでも比較的容易に行くことができ(ロンドン中心部から南へ約50km)、多くの蒸気機関車が保存されているため、数あるイギリスの保存鉄道の中でも指折りの人気路線となっています。4月から10月までは毎日3便から6便、冬場は週末のみの運転となっています。
このブルーベル鉄道は、主にボランティア団体によって維持管理および運行されます。ヨークにあるイギリス国立鉄道博物館ほどではありませんが、イングランド南部としては最大規模の蒸気機関車の保有数(30台以上)で知られています。客車の保有数も多く150台ほど保存(主に第一世界大戦から第二次世界大戦の間に製造された車両)されています。また最近では、かつてのロンドン・ブライトン・サウスコースト鉄道で使用されていた「H2 Class Atlantic」という型式の蒸気機関車の再製作プロジェクトが進められています。
2007年には鉄道125周年、2009年にはブルーベル鉄道保存協会の設立50周年、2010年8月前半の2週間はブルーベル保存鉄道開業50周年イベントとして蒸気機関車「60163 Tornado」号が記念運行されます。
ブルーベル鉄道地図(Map of Bluebell Railway, England, United Kingdom)