ヤグール遺跡 (スペイン語:Zona Arqueológica de Yagul) は、メキシコ南部太平洋岸のオアハカ州オアハカ南東部のタラコルラ河谷(Tlacolula)に位置するマヤ文明の後古典期のサポテカ文化の遺跡です。モンテ・アルバンが衰退した8世紀から12世紀頃に反映し、遺跡には宮殿や寺院など宗教的建造物群や球戯場および墳墓があります。ヤグールの球戯場は、チチェン・イッツァ遺跡に次いで中央アメリカのマヤ遺跡では2番目に大きな規模とされています。オアハカ盆地では先史時代から人類が洞窟に住み、植物の栽培跡が残されています。ヤグール遺跡もそれら先史時代からの歴史的発展の延長線上にあるとされ、2010年に「オアハカ中央盆地にあるヤグルとミトラの先史時代の洞窟群(Prehistoric Caves of Yagul and Mitla in the Central Valley of Oaxaca)」として世界遺産に登録されました。ヤグール遺跡の最寄りの村はトラコルラ・デ・マタモロス(Tlacolula de Matamoros)です。