バレッタ(マルタ語/英語:Valletta, Malta)は、シチリア島南沖合いの地中海にあるマルタ共和国の首都(人口 6,444人 = 2014年3月現在)です。聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)が、1565年のマルタ大包囲戦でマルタ島防衛に成功した翌年に、マルタ島東岸のシベラス半島に建設を始めた計画都市がバレッタの起源です。バロック建築、マニエリスム建築、近代建築、新古典主義建築など多様な建築様式の建物が残されており、「バレッタの市街(City of Valletta)」の名称でユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
バレッタの観光名所としては、セント・ジョージ広場(Misrah San Gorg)、勝利の聖母教会(バレッタ最古の建築物)、聖ヨハネ准司教座聖堂(1578年)、カーマライト教会(カルメル会派教会)、マルタ騎士団総長館(現マルタ共和国大統領府兼国会議事堂、武器庫は博物館として公開)、カスティーリャ騎士館(Auberge de Castelle、カスティーリャ出身騎士団員の宿舎だった建物、現マルタ共和国首相官邸)、マノエル劇場(18世紀、当時の総長アントニオ・マノエル・デ・ヴィリェナにより建築、ヨーロッパの現役の劇場としては3番目の古い劇場)、ロイヤル・オペラ・ハウス(1866年、イギリス人建築家エドワード・ミドルトン・バリの設計、第2次世界大戦中(1942年4月)にドイツ空軍の爆撃を受けで破壊され廃墟化)、聖エルモ砦(National War Museum - Fort St Elmo、国立戦争博物館)、ロウワー・バラッカ・ガーデン(Lower Barrakka Gardens)などがあります。
マルタ共和国におけるバレッタの位置が判る地図(Map of Valletta, Malta Island, Republic of Malta)