ゲルフ・フセイン神殿 / Temple of Gerf Hussein (House of Ptah):ラムセス2世時代にヌビア地方クシュ総督セタウによって建てられた神殿(プタハ神)、元々は屋外部の前庭と岩肌をくり貫いた至聖所で構成された神殿でしたが前庭部のみこの地に移築されました。至聖所などの岩肌内部の構造物はナセル湖の湖底に水没しています。
ベイト・イル・ワリ神殿 / Temple of Beit el-Wali:紀元前13世紀にラムセス2世が建てた神殿(アメン神・アヌケト神など)、この神殿には元々彩色壁画が施されていましたが19世紀に剥ぎ取られ壁画はイギリスの大英博物館に展示されています。ポーランドの考古学チムームによって現在地に移築されました。
ケルタシのキオスク / Kiosk of Qertassi:ハトホル神を祀る礼拝堂跡、ローマ時代のキオスクで入口にハトホルト神が刻まれた2本の柱とその奥にパピルスが刻まれた4本の柱がある小さいながらも優雅な構造です。建物自体は未完成で製作者は不明ですが、フィラエ島にあるトラヤヌスのキオスクと同一人物の作と推定されています。
デドウェン神殿 / Temple of Dedwen:元々カラブシャ神殿の外壁内に位置し、ヌビアの蛇の女神「デドウェン」に捧げられた神殿です。カラブシャ神殿の移築と共に、現在地に建て直されました。